詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

日本にはまだ「菊のタブー」が現存している(山谷哲夫)

2019年12月11日 | 犯罪
 12月7日朝日新聞土曜版に、東海テレビ放送ゼネラルプロデューサー阿武野勝彦さん(60歳)の特集が組まれていた。阿武野さんは今、最も注目すべきテレビ人で、テレビ放送ー映画館上映の道筋を付けた先駆者である。これまでは、映画館上映―テレビ放送という流ればかりだったが、逆転の発想でぼくら映画人を瞠目させた。阿武野さんたち東海テレビのスタッフはこれまで11本の映画作品を公開してきた。代表作が「人生フルーツ」で、ご婦人方を中心に27万にもの観客動員を果たしてきた。1万人入ればヒットという世界で、この数字は驚異的である。その他、「ヤクザと憲法」のような話題作も手掛け、ドキュメンタリーを学ぶ人だったら、誰もが一目置く存在である。

 人格的にもすこぶる評判が良く、たまたま一緒に仕事をした大学同期がほめそやしていた。新作「さよならテレビ」も来月劇場公開され、またまた評判になるだろう。時の人である。しかし、スポットライトばかり浴びていると、思わぬ失言でつまずく。ぼくのような「阿武野ファン」でさえ、朝日新聞記者への答えに「取材の題材に『タブーはない』」と断言しているところに引っかかった。少し、「増上慢」になっているのではないか?

 日本民間放送連盟放送基準第二章(7)に「国および国の機関を傷つけるような取り扱いはしない」と明文化されているんですよ。おまけに内部基準として「皇室を傷つけてはいけない」とまで念を押されている。もちろん民間の文書だから「違憲」と問い質されることはない。でも、第二章や内部基準が忖度、拡大解釈し、皇室を批判できない「菊のタブー」となっていることは、今や既成事実である。この「菊のタブー」の前には、いかなる放送人、やがては新聞記者も自粛せざるを得ない。

 日本の敗戦とともに「治安維持法」が廃棄され、大っぴらに天皇制批判が一時期、許容された。しかし、右傾化がジワリ、ジワリ進み、浅沼稲次郎刺殺事件などが起こると、『天皇制―特に昭和天皇の戦争責任』を表立って問うことは難しくなってきた。いまそれがやれるのは、NHKや民放ではなく、『天皇の名のもとに―南京大虐殺の真実』を作ったクリスティン・チョイ+ナンシー・トン監督たち外国人か、ぼくのようなフリーランスの映画監督だけである。日本の放送局はぼくが監督した『沖縄のハルモニー証言・従軍慰安婦』でさえも、もう放送してくれなくなった。

 まず知ろう、日本には旧「治安維持法」と同じような不敬罪が甦り、昭和天皇の戦争責任に象徴される『天皇制』が秘かに確立されていることを。それを取材することは「菊のタブー」に触れますよ。それでも、阿武野さん、「取材の題材に『タブーはない』」と言い張りますか? 自分は、たまたま「お釈迦様(電波法)の手のうちで転がされている孫悟空」だということに、気づいてください。

→アップリンク「11AM劇場-名画発見!」第三弾(12/21-12/27)  12/21・12/24・12/26に『天皇の名のもとに』『沖縄のハルモニ』同時上映。詳細はこちらへ。   

かぷかぷ

2019年12月11日 | 犯罪
一日の終わりの儀式に
ガブガブ飲みながら
かぷかぷと日記を書く

信号待ちで停まった
自転車の女子高生の真っ白なお尻
すぐ後ろの男子高生の長髪を掴もうと
急降下してきたカラスを思い出しながら

世の中は相変わらず
不思議なことでいっぱいだから
楽しくもかなしい

明日なんか信じてもいないのに
今日もまた見事に
生き延びてしまったからがぶがぶ

なにも挟めないハサミのこんちくしょう
妻でもない人からもらった
お昼の弁当の痛さのためにかぷかぷ

明日も絶対にかぷかぷと
生きのびてやるんだ

アボンリーへの道 シーズン3 第2話 困ったそっくりさん(前編)

2019年12月11日 | 犯罪
https://gyao.yahoo.co.jp/player/00025/v12760/v1000000000000006144/

ヘティから家事や服装について厳しく指導され、ウンザリするセーラ。そんな時、自分とうり二つのジョー・ピッツに出会う。彼女は身なりもみすぼらしく、セーラとは正反対の身の上。そんな彼女をうらやましく思うセーラは入れ替わることを思いつく。そしてちょうどクレーン船長に呼ばれていたガスについて本土へ行くことにする。一方、セーラになりすましたジョーは、家や学校でいろいろと問題を起こしていた。

キャスト
セーラ・ポリー ジャッキー・バローズ マグ・ラフマン フランセス・ハイランド
スタッフ
ハーベイ・フロスト ドン・マクブリアティ ヘザー・コンキー マーリーン・マシューズ

アボンリーへの道 シーズン3
生い茂る草花が織り成すパッチワークのような草原、時間とともに七色にかわる海辺、そしてどこまでもひろがってゆく青い空、プリンス・エドワード島。― この島にやってきた夢見がちな少女・セーラが、あふれる魅力でアボンリーの人々の心をつかんでいきます。“世界一美しい島”から宝石のようなエピソードの数々をお届けします。(全13話)
生い茂る草花が織り成すパッチワークのような草原、時間とともに七色にかわる海辺、そしてどこまでもひろがってゆく青い空、プリンス・エドワード島。― この島にやってきた夢見がちな少女・セーラが、あふれる魅力でアボンリーの人々の心をつかんでいきます。“世界一美しい島”から宝石のようなエピソードの数々をお届けします。