詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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詩と辛らつ日記を・・

毎木曜掲載・第136回 人を殺すことの異常性が薄れて行く

2019年12月28日 | 犯罪
『増補 普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊』(クリストファー・R・ブラウニング 著、谷 喬夫 訳、ちくま学芸文庫、1600円)/評者:大西赤人

 近年では、「ダイバーシティ(多様性)」なる概念が重視され、言わばそれと対立する「普通」とはそもそも何なのか、むしろ人間には、「普通」という定理めいた基準自体が無いのではないか、という趣旨の捉え方が広まりつつあるように思う(それは、より以前から存在した――健常者と障害者との等化に代表される――「ノーマライゼーション」という考え方の発展形のようにも見える)。しかしながら、大西自らを振り返っても、日常何かにつけて、「フツーじゃないな」とか「フツー××するだろう」とかの表現は、未だについつい口を衝《つ》いてしまいがちである。当然ながら人の多様性は尊重されるべきにせよ、その上で、「一般」「大抵」「通常」「原則」――あるいは一層曖昧で、しかし便利に使われる「みんな」――のように、集団における一定多数派を措定した把握を完全に捨て去ることは困難であるように思う。

 『普通の人びと』という極めて平凡な題名である本書(原題も”Ordinary Men”)は、1992年に米国で出版、1997年に日本語訳も発行されて大きな話題となった一冊である。第二次大戦下、一般市民を中心に編成された第101警察予備大隊が、いかにして、なぜ多数のユダヤ人虐殺を実行したか(し得たか)を戦後における戦争犯罪裁判記録――とりわけ隊員たちの証言――に基づき、丹念に検討している。今回の新訳は、原著出版時に(一部の研究者から)受けた激しい批判への反論である「あとがき」(1997年)、その後に現われた様々な研究を俯瞰する「二五年の後で」(2017年)を追加した増補版である。

 際立った暴力性、攻撃性を持つわけではなく、銃後の家庭や社会においては平穏な生活を送っていた「普通」の人間が、戦地において別人のような残虐な所業に及ぶという例は、しばしば見聞きするところであり、むしろ通俗的なパターンでさえあるかもしれない。しかし、ブラウニングが採り上げたハンブルグ連邦検察庁による――1962年から1972年まで十年に及んだ――120名以上の隊員に対する詳細な司法尋問調書の内容は、あまりにも鮮烈かつ迫真的である(ただし著者は、訴追された隊員たちのそれらの証言が、記憶の混乱はもとより、保身や同僚への配慮などの要素によって歪められている可能性についても常に留意している)。

 そもそも大西は、アウシュビッツやトレブリンカをはじめとする「強制収容所(あるいは『絶滅収容所』)」における主にガス室を用いたいわゆる「ユダヤ人問題の最終的解決」に関しては幾分の知識があったものの、本書に描かれたポーランド地域での通常警察官によるユダヤ人虐殺については、全く無知であった。けれども現実には、約五百名の第101警察予備大隊だけでも約三万八千人、十二の警察予備大隊を合わせれば六十万人以上のユダヤ人を「普通の人びと」が〝直接的〟に射殺(処刑)し、五十万人以上のユダヤ人を死が約束された「絶滅収容所」へと送り届けたというのである(ポーランドにおけるユダヤ人の全犠牲者数は、約三百万人と推定されている。また、ロシアやポーランドの民間人、あるいはパルチザンの殺害は、大隊の所業に数えられていない)。

 ハンブルクの労働者階級及び下層中産階級出身者がほとんどを占め、平均年齢39歳だった第101警察予備大隊の隊員たちは、総てが積極的に虐殺に勤《いそ》しんだわけではない。当初は大隊長も苦渋に涙を流し、隊員の希望を認めて任務から外しさえした。しかし、殺戮が度重なり、しかも規模が急激に増大するにつれ、犠牲者の非人格化が進み、人を殺すことの異常性は薄れて行く。隊員の中には、好んで殺害する一部の者、命令に従って受動的に殺害する多数の者、〝臆病者〟とそしられることに甘んじながら可能な限り殺害を回避する少数の者が存在した。しかし、一度も虐殺に手を染めなかった隊員は皆無であったという。

 著者は、彼らの行動は、ナチの「反ユダヤ主義」による洗脳の結果というような単純なものではないとして、米国や日本を含めた戦時残虐行為を引きながら、その普遍性――まさに「普通の人びと」がそれを行なうに至る可能性――を複合した要因とともに分析し、読む者に我が身を振り返らせる。このような後年における実証的検証作業を成立させる条件は、たとえ乏しくとも確実な資料の存在であり、その作業が反復している国々に較べて、日本の現状には様々な意味でうそ寒さを感じてしまう。

 証言の中で非常に印象的だったものは、「私は努力し、子どもたちだけは撃てるようになったのです」というある隊員の述懐だった。彼は、母親を同僚に撃たせ、自らは彼女の子供を撃った。 「母親がいなければ結局その子供も生きてはゆけないのだと、自分で自分を納得させたからです。いうならば、母親なしに生きてゆけない子供たちを苦しみから解放(release)することは、私の良心に適うことだと思われたのです」

 ブラウニングは、releaseはドイツ語ではerlösenであり、宗教的には「救済する(redeem)」または「救い出す(save)」を意味するとして―― 「『苦しみから解放する』者は救済者(Erlöser)―救世主(the Savior)ないし救い主(the Redeemer)、なのである!」 ――と綴っている。

 この「普通の人びと」の一人である隊員による論理は、相模原障害者施設殺傷事件の犯人が述べていた論理と実に相似してはいないだろうか?

*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・渡辺照子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美、根岸恵子、杜海樹、ほかです。

日本製鋼所は艦載砲の米国輸出をやめろ!1.14大崎本社抗議アクションへ&抗議の集中を !

2019年12月28日 | 犯罪
日本製鋼所は艦載砲の米国輸出をやめろ!1.14大崎本社抗議アクションへ&抗議の集中を

https://kosugihara.exblog.jp/239911024/

東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

 年末も押し迫って、重大な武器輸出案件が発覚しました。鋼材と機械の
トップメーカーとされる【日本製鋼所】が生産する艦載砲の米国輸出の動
きです。勝股秀通氏(元読売新聞防衛担当記者)が月刊誌『Wedge』2020
年1月号の連載コラムで明らかにしたものです。危険な動きがこうした形
でしか明るみに出ないこと自体が大きな問題です。

 輸出が狙われているのは、「英国の大手防衛装備品メーカー」(注:BAE
システムズと思われる)の関連会社(米国)からライセンスを得て生産し
ている5インチ砲の構成品(砲身以外のほぼ全て)で、近代化改修された
米海軍のイージス艦などに搭載するためだといいます。米イージス艦は、
イラク戦争などで国際法違反の先制攻撃などの役割を果たしてきました。
艦載砲の輸出は戦争犯罪への加担につながります。輸出が実現すれば、2014
年4月1日に安倍政権が「武器輸出三原則」を撤廃し「防衛装備移転三原則」
を閣議決定して以降、本格的な武器輸出の初めてのケースとなります。
しかも、年明け1月中には輸出商戦の結果が出るというのです。

 日本製鋼所は、1907年に艦載砲や榴弾砲など武器の国産化を目的に誕生
し、原子炉容器の世界トップシェアを誇っていたことでも有名です。同社
特機本部の中西清和副本部長は「将来的には、米国から複数の友好国への
輸出も見込まれ、装備移転が増加する道も開ける」と述べており、武器輸
出に弾みがつくことが危惧されます。ちなみに、同社のイメージキャラクタ
ーは斎藤工さんが務めています。

日本製鋼所ウェブサイト
https://www.jsw.co.jp/ja/index.html

防衛関係事業
https://www.jsw.co.jp/ja/product/army.html

 武器輸出の実績を作らせるわけにはいきません。年明けに東京・大崎に
ある日本製鋼所本社に対する抗議アピールと輸出商戦からの撤退を求める
申し入れを行います。ぜひご参加ください。時間がありませんので大至急
広めていただけると嬉しいです。

★日本製鋼所は艦載砲の米国輸出をやめろ! 1.14大崎本社抗議アクション
2020年1月14日(火)
12時30分にJR大崎駅・南改札口の外に集合
 日本製鋼所の入るゲートシティ大崎ウェストタワー付近で抗議アピール
 地図
https://www.jsw.co.jp/ja/guide/network/main/00/teaserItems1/01/linkList/0/link/j
sw_map.pdf
13時15分~45分 同社総務課に要請書提出・申し入れ
※14時には終了
【呼びかけ】武器取引反対ネットワーク(NAJAT)
メール anti.arms.export@gmail.com
電話 090-6185-4407(杉原)
ツイッター https://twitter.com/AntiArmsNAJAT
Facebookページ https://www.facebook.com/AntiArmsNAJAT/ 
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町3-12 明成ビル302 3.11市民プラザ気付

★事は急を要しています。
「武器輸出から手を引いてください」の声をFAX・電話で大至急届けてください!
(室蘭はじめ製作所のある地域の方はぜひ地元の製作所にも抗議を)

【日本製鋼所】
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-1
(ゲートシティ大崎 ウェストタワー23・24階)
<代表>
TEL 03-5745-2001
FAX 03-5745-2025

<特機本部>
TEL 03-5745-2086
FAX 03-5745-2087

※電話は営業開始日の1月6日(月)以降におかけください。それまでは
FAXの集中を(短いものでも構いません)!

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<室蘭製作所>
〒051-8505 北海道室蘭市茶津町4
TEL 0143-22-0143
FAX 0143-24-3440

<広島製作所>
〒736-8602 広島県広島市安芸区船越南1-6-1
TEL 082-822-3181
FAX 082-285-2038

<横浜製作所>
〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦2-2-1
TEL 045-781-1111
FAX 045-787-7200

世に倦む日日 @yoniumuhibiより

2019年12月28日 | 犯罪
菅原一秀にも捜査着手して欲しいよ。そうしないと片手落ちだ。https://www.sankei.com/affairs/news/191025/afr1910250020-n1.html … かに、いくら、すじこ..明確な公職選挙法違反だ。買収だ。元秘書が証言している。写真もある。証拠は揃っていて、特捜部に告発もされている。線香を配った小野寺五典は書類送検された。すぐにやりなさい。

グッドニュース。検察がバイタルになってきた。いい傾向だ。年末の間中(あいだじゅう)小出しのリークをちょろちょろ出す進行になるかも。逮捕・起訴まで行ってもらいたよね。これを見逃したら選挙違反の犯罪なんて日本の地上からなくなる。何でもやり放題の後進国だ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191228-00010000-chugoku-soci …

と言いつつ、日本にとって最大の影響があるのは、目の前の北朝鮮の問題。①米朝和平・非核化へと転がるか、②決裂して戦争前夜になるか、③今の中途半端な状態がそのまま続くか、どう転ぶかで、日本の解散総選挙の環境と情勢が変わる。トランプ次第。③はないでしょう。①か②かどちらか。

あと、来年の世界の政治日程といえば、2月3日にアイオワ州民主党党員集会がある。ここから大統領選が本格的に始まる。結果何如によっては日本の政治にも影響を与える。世界の注目はここに集まる。特に、NY株式市場の動向とセットでの関心となる。大きな変化がハプンするかもしれない。

あと、1月11日に台湾総統選があって、これが習近平国賓来日の政治に影響を与えますね。国賓反対論が強まる。香港のデモも活発化。マスコミは国賓来日に反対の世論を盛り上げる(安倍官邸と緊張関係の立場で報道する)。国賓来日を押し切ると、保守系の反発で支持率が下がる。解散しにくい環境に。

解散総選挙のタイミングを考察する上で重要な20年の日程を並べておく。
3月 8日   自民党大会
4月(桜の頃) 習近平国賓来日
4月19日   立皇嗣の礼
6月10日   G7サミット
7月 5日   東京都知事選
7月24日   東京五輪開会式

日本というのはそういう国だ。昨日まで「鬼畜米英、本土決戦」と言ってた者が「マ元帥万歳、米国万歳」と言い出し、昨日まで「攘夷決行、神州不滅」と言っていた者が「文明開化、脱亜入欧」と言い出す。コロッと変わる。あの人や櫻井よしこが北朝鮮をどう言い出すか、よく見てるといい。

ストックホルムでの日朝協議の後、北朝鮮は律儀に合意を履行して、拉致された日本人を調査し、二人生存しているという報告を日本政府に渡したわけだ。それを、安倍晋三は握りつぶした。受け取らなかった。逆に北朝鮮を裏切って制裁外交に出た。だから北朝鮮が怒ったわけだ。https://critic20.exblog.jp/29589609/

もう一度書くよ。昨日26日の首相動静。石川正一郎と42分間相談。その直後に、北村滋、今井尚哉、秋葉剛男、高橋憲一を集めて40分間の最高会議。北朝鮮(拉致問題)しかないじゃないか。さらにその後、山口那津男と42分間緊急会談。電撃訪朝と解散総選挙しかない。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191226-00000046-asahi-pol …

おおっ。ほれ、出てきたね。共同が田中実と金田龍光の生存の話を出してきた。このタイミングで再び出してきた。安倍晋三が出させている。断言していい。陰謀論と言いたい奴は言え。安倍晋三、動くつもりだ。電撃訪朝への下準備だ。ストックホルム宣言履行のシグナルだ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191227-00000014-kyodonews-pol …

これも共産党が調べ上げて判明したことで、共産党のお手柄だろう。「桜を見る会」追及は共産党だけが真面目にやっている。立憲と国民の連中は、便乗してテレビで顔を売っているだけ。マスコミは立憲と国民の議員を映すなよ。不愉快だ。手柄のある田村智子と宮本徹だけを映せ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191226-00000078-mai-pol …