先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

グリーン・リチウム?

2021年10月14日 15時10分32秒 | 日記

[カリパトリア(米カリフォルニア州) 7日 ロイター] - 2020年代末までに電気自動車(EV)のバッテリーに使われるリチウムに対するグローバル需要の25%、あるいはそれ以上を賄えるのではないか――自動車メーカーや投資家、さらには油田サービス大手のシュルンベルジェまでが、環境負荷の少ないリチウム生産テクノロジーに熱い視線を注ぎ始めている。

   
 
 10月7日、自動車メーカーや投資家、さらには油田サービス大手のシュルンベルジェまでが、環境負荷の少ないリチウム生産テクノロジーに熱い視線を注ぎ始めている。アルゼンチンのリチウム抽出用塩湖で8月撮影(2021年 ロイター/Agustin Marcarian)
シュルンベルジェや自動車メーカーのステランティスなどの、多くの有力欧米の企業がLi生産に乗り出せば、Liの値段が下がり、EV車やHV車の値段が下がるので、うれしいはなしではある。しかし、Liイオン電池の安定性は、電解液の固体化しかないだろう。他方式のバッテリー、金属水素電池など大きな進展がなく、Liイオン電池しか買いがないのだろう!

EV車の駆動電圧800ボルト

2021年10月14日 11時44分41秒 | 日記

 

 今まで、HV 車を始め、電池駆動車のモーターの駆動電圧は2,300Vであった。例えば、日産のNoteは200Vだし,トヨタアクアは360Vである。

ところがここにきて、800Vにして、充電実感を短くしたり、電池は発熱をpさえようという方向が打ち出されている。日刊自動車によると、ドイツの自動車部品、メーカーであるZF社、EV用800ボルトシステムを欧州と中国で生産 高電圧化で充電時間短縮や発熱抑制欧州で生産すると発表した。SiC(炭化ケイ素)パワー半導体を採用してスイッチング損失を低減し、ドライブトレイン全体の効率性を高めたシステムを、電動車シフトの本格化が予想される地域で現地生産する。

自動車メーカー各社は特に高級車のモーター駆動電圧を上げる方向に一斉に動き出している。ポルシェ初のEV「タイカン」には800ボルトのシステムが搭載されるなど、高い出力が求められる上級モデルやスポーツティタイプのEVでは800ボルト用の車両設計が進められている。

 

駆動電圧の800V化に伴い、直交電圧インバーター・スイッチング素子としてをSiのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)から、SiCのMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)へと世代交代するのに伴い、SiCメーカーの競争が激しくなっている。EV車政策を打ち出してる欧州が、スイスのSTマイクロエレクトロニクスSiCとかで先行しているが、動車王国の日本でも、ロームがSiC開発に着手していて、世界の先手を切れるのではなかろうか?、

      

 
STMicroelectronicsのSiCウエハー ( 出典:STMicroelectronics)