スリランカで4月21日に起きた同時爆破テロで、ムスリムのテロリストが、インテリで富裕層が大半であることが明らかにされている。
テロ実行犯9人は、そのほとんどが富裕層で、中にはイギリスやオーストラリアへの留学経験者もいた。容疑者の1人、ユスフ・ムハンマド・イブラヒムはスリランカの有力な香辛料貿易商。インド洋からアラビア世界を経てヨーロッパ各国へ運ばれるスパイスの輸出入で財を成した。その息子たちも実行犯となり、コロンボの高級ホテルで自爆。日本人を含む大勢の市民が巻き込まれた。
インテリがゆえに、強烈なイスラム教信者のムスリムのインテリには、イスラム世界が欧米に毒されていると映るのだろう。世界貿易センタービル投入のウサマ・ビンラディンも、サウジアラビアの実業家だった。79年のソ連によるアフガニスタン侵攻時も、ロシア侵略に反対し「ムスリムの同胞を解放」運動をしているし、後にサウジ政府が「異教徒」である米軍駐留を認めたため、アルカイダを結成し、アメリカとも戦った。ビンラディンの後継者、アイマン・アル・ザワヒリもエジプトの上流階級で、カイロ大学医学部を卒業し、修士号を持つインテリ。
日本でも半世紀前の大学の運営に抗議した全共闘、その後過激な革命運動を展開した政治組織の幹部もインテリで富裕層出身者が多かったことと共通点がありそう。
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