オートモーティブ・ジョブズという自動車雑誌が、自動車業界の転職者数の調査をレポートしていた。従来自動車業界は、採用のほとんどを新卒が占める「新卒採用主義」の業界だと言われて来たが、この3年で中途採用が急増しているという。その理由は、自動車作りが今までは機械系経験知識で十分であったが、自動運転などの新技術が必要になって自動車会社のつちかってきた社員の知識だけではやれなくなったことによる。
中途採用が増えることは会社のガバナビリティなどの工場が期待できる。新卒だけの採用で計されると、上位下達が当たり前となり、色々な意見が出なくなっている。この数年の大企業の不正報告や経営失敗で大きな損失を出しているようなことがなくなる。アメリカの会社は、どの年齢からも採用しており、これが日本の会社に比べ不祥事が少ない。
自動車業界への転職者数は3年間で3.4倍に
自動車メーカーに部品メーカーを加えた中途入社人数は、さらに右肩上がりだ。オートモーティブ・ジョブズのデータによると、2018年度の上期に自動車業界に転職した人は、3年前と比べて3.4倍に増加していた。
業界未経験やハイクラス…広がる中途採用の間口
自動車業界で中途採用の勢いが増しているのは、電気自動車や自動運転の開発で即戦力となる電気・ソフト系エンジニアのニーズが高まっているのに加え、新卒採用の苦戦から第二新卒の中途採用に力を入れているメーカーも少なくないからだ。
2018年度の自動車メーカーは、過去最高の3兆1220億円となる見込み。設備投資額もスバルを除く8社が2017年度を上回る予想で、自動車業界全体として開発に積極的な投資をする姿勢を崩さない。中途採用も活発な状態が続くだろう。
ニーズの高まりに伴い、採用の間口も広がっている。
経験が浅くても将来性を買って採用する「ポテンシャル採用」を行っている企業が増加。理系出身で自動車業界未経験の第二新卒を中心に中途採用をしている。
これまでは35歳が転職の限界だと言われていたが、40代や50代の中途採用者も増えてきている。日系自動車メーカーでマネジメント業務がメインになっていた50代のエンジニアが、外資系部品メーカーに転職して最前線の現場で活躍し続けるという希望を叶えたという事例も。
特に、自動運転やコネクテッドといった新しい技術に関するスキルを持っていれば、年齢を問わず転職しやすい状況となっている。
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