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「七五三」と、「きものの日」

2009年11月15日 | きものの現場

本来、11月15日は「七五三」のお宮参りですが、近年は10月末ころから、11月初め頃の土日祭日に早めにされる方も多いです。

神社や写真館の予約の都合もあり、11月15日に集中することはないようです。しかし予約優先で、仮に雨の日でも強行することになると、子供や家族は気の毒です。今は車があるので雨に濡れることもなく済みますが、せっかく着飾った七五三の衣装も晴れを見ないで終わります。

昔から、暦の11月15日は比較的晴れの日が多くお祝いにふさわしい今日のような好天です。

さて、七五三の行事が分散されて、きもの業界で11月15日は「きものの日」と定めてきもの着用を推進しています。業界人はこの日こぞってきものを着用しましょうと音頭をとっていますが、効果ははかばかしくないようです。

きものの需要は、衰退の方向にあり、産地、問屋、小売の流通は年々細っています。

日本の文化であるきものを守ると言っても、着用者が少なくなればそれまでです。

やはり、きものだけでなく、和の文化全般と組んで総合的に振興を図るべきでしょう。

茶道、華道、日本舞踊、歌舞伎などもありますが、畳のある和室や、器も楽しめる和食と、日常に「きもの」と共にあって、日本文化全般を考えることでしょう。

冠婚葬祭のきものだけでなく、本当にきものを楽しめるようにすすめることが、大事です。