今日は、手賀沼遊歩道散歩の途中で、手賀沼八景のことを書いたプレート標識(我孫子市)を発見。
以前(2007年5月17日)の記事でふるさとの近江八景について書きましたが、手賀沼の水辺にも、八景の詳細が書かれてありました。書き写してきましたので、ブログでご紹介します。
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手賀沼八景
かの中国の瀟湘八景になぞらえて日本では近江八景、金沢八景があり、いずれも景勝の地で有名だ。
手賀沼でも八景がうたわれたことがある。大正時代に編まれた『千葉県東葛飾郡誌』には、
富士の白雪 筑波の青嵐
白山の秋月 鵞湖の帰帆
大井の晩鐘 城山の春色
谷田の落雁 五條谷の赤壁
とある。沼の北方より選んだものだろう。
ほぼ同じ頃に沼の南から眺めた八景もあった。
布施の落雁 浦辺の青巒
正泉の晩鐘 布佐の夕照
瀧前の夜雨 戸張の帰帆
子ノ神の秋月 五條谷の暮雪
あわせて十六景も景勝の地があった。 (我孫子市)
以上であるが、手賀沼の地図と共にわかりやすく標示してある。
琵琶湖の近江八景を思い起こすほど、湖沼の眺望は相似たものがあるのだろう。
しかし、中国の洞庭湖の瀟湘八景は広すぎて場所を特定できないらしい。
これからこの四季の水辺を歩くのが楽しみだ。