久しぶりに、蜘蛛の大事業を観察。
あの小さなクモからすれば、大きな巣を張ることは、まさに大事業といえる。
朝、二階の雨戸をあけると、電線から糸杉の枝の先端に2本の糸でつなぎ、それを支柱のようにしてネットを拡げ、さらに多重構造の巣を作る複雑なものが見られる。
昨日の雨で、多重構造の一部が壊れて風になびいている。
しかし、メインのネットは健在で無数の子虫がかかっている。下から仰ぎ見ると今日の秋晴れの空に、それぞれの糸が輝いて見える。
高いところで人間の手で破られることは、まずない。
以前の湖子庵の庭の時も、掃わないで長く観察したものだった。今回もそっと見守ることにする。(2007 8 1)
あの時は夏の盛りで、何回か蝉が掛り、バタバタして突き破られたが、そのつど夜中に修復して最後まで持ちこたえた。
人間にすれば、橋をかけたり、タワーを建てたり、マンションを建設するほどの、大事業なのに一匹のクモがこんな大きな巣を張るなんて、生き物の力の偉大さを思う。
今日から、名古屋で国連地球生きもの会議が始まる。