ぽかぽかと行きましょう

急がず、後れず。自分の歩幅でぽかぽか行くようなブログです。

シートベルトは、車乗る時の安全義務。さてシーベルトは?

2011年04月23日 | 放射線とレベル7
22日午前0時をもって福島第一原発の半径20キロメートル圏内は(災害基本法に基づく)「警戒区域」に設定された。
加えて20キロ圏外の、福島県4町村は「計画的避難区域」に、さらに30キロ圏内で「緊急時避難準備区域」が指定された。
これらの区域は、それぞれ放射線量の数値が、被曝線量の程度を目安に線引きされている。
たとえば、原発から3キロ付近では、毎時100マイクロシーベルトを超える地点で年間の被曝線量に換算すると100ミリシーベルトを超えかねない。
健康に影響の出る年間20~100ミリシーベルトを上限に被曝線量で対策を取るように勧告したのは、国際放射線防護委員会(ICRP)2007年だ。
線量当量の単位名がシーベルト、何やら難しいが、線量等量の定義は吸収線量×線量係数×修正係数となっている。
つまり、線量当量は、種類やエネルギーの異なる放射線被曝に対し、それが人体に及ぼすリスク(危険度)を同一尺度で計算し、放射線防護の目的で比較したり、管理したりするために用いられる。その単位がシーベルトだ。

それに単位の接頭語がつくから、どれくらいの量か大きいのか小さいのか迷ってしまう。
ミリ・マイクロ・ナノ・ピコと小さくなり、キロ・メガ・ギガと大きくなる。
500ミリシーベルトも被曝するとリンパ球の減少が起こるとされている。(ICRP)
3月11日以後の、新聞は袋に一杯になった。


法句経から。

2011年04月23日 | 毎日、法句経。
昭和50年代の初めに神田寺の友松円諦師から受けた法句経講座から、一日一句更新します。
縦書きで、ルビが入っている。ルビは()に入れる。

*405番
弱きにも
強きにも
生命(いのち)あるものに
刀杖(つるぎ)を加へず
自らも殺さず
他(ひと)をも殺さしめず
我かかる人を
婆羅門とよばん



法句経というお経には中国に伝わったものとセイロンにダンマパダ(法句経)の名でで伝わったものがあるが、いずれも釈尊の自説で経典の中では最も古いものとされている。
セイロン伝法句経423偈から一句ずつ更新。


「強きをくじき弱きを助け」ではなく、命ある者すべてに武力で殺戮することなく、苦しみに耐えられず自らの命を絶つようなこともなく、自他の命を大切にする人を「婆羅門」(インドで最高位の僧)と呼ぶ。
世界は、今この釈尊の言葉に背いて戦争や紛争が絶えない。自爆テロ、無人機による爆撃、「命」を何と思っているのか。
正義の名のもとに武力で裁く強者と、弱者を統べる独裁者との激突に弱者の多くの命が犠牲になる。
誰の命も失わない平和の希求こそ、釈尊の理想であった。