どら焼きの半分中空(そら)に輝きぬ 吉天子
丸いどら焼き、半分にしたような上弦の月が輝いている。
月だから、「月餅」半分に見立てたいところだが、月餅ではチト くっつき過ぎる。そこでどら焼きとなった次第。
どら焼きといえば、上野の「うさぎや」か。日本橋が本家とも言うが、どちらでも良い。やはり「うさぎや」月と相性があった。
本日半分の月が、五日後の十五夜には倍になって返って来る。高利回り、買いだ。
ただし25日の名月には売らないと、望月の27日にはもう買い手がつかなくて以後どんどん割り込んで、10月11日の朔には、真っ暗闇で元もなくなる。つきとは、そう言うものだ。何の話だ、野暮天野郎。
明日、暑さのピークだそうだ。彼岸花だけは正確に咲き居るは。
名月に総裁決まるあほらしさ 吉天子
デパ地下にあるソウサイは惣菜や
形だけ庶民の暮らし見て歩き
選挙だと うちまの芝居公開し
芝居小屋閉めて街頭ライブかな
病院でテレビみている総理かな
モンゴルでテレビ見ている朝青龍
NHK役者でみせるニューズかな
(福田、麻生、生出演)
秋の夜も更けて、今日はこれくらいに、しとこ。