『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

あやかしびと

2009年02月07日 02時42分29秒 | 歌と私と私の祭り
            


そうですか。そうなんですか。そうなんですね、みゆきさん・・・。
『今晩屋』って、そういう事だったんですね。

『夜会』に行って来ました。
2年前に観た時に、どこか「橋を渡っていっちゃった」・・・感はあったのです。


ネタバレしないようにお伝えするのは難しいのだけれど、

主なモチーフになっている数曲の歌。
それらが一つ一つの歌がパズルの一辺として、
バラバラになっているそれらが、場面を追うごとに徐々に近づき
ふとした台詞のひとことで、一枚のトランプになる。
トランプの数字が明らかになったところでまず、体に電流が走る。
ところが、それがまやかしであったかのように
次の歌で別の数字に変化し、確固たるものになる。
そこで、体中が震えだす。

まるで、京極夏彦氏の小説を読み解くような感じで、
ほとんど息が抜けなかった。

最初はいつもどおり「あ~、みゆきさんだぁ。」って観てたのだけど、
モチーフが2度目を繰り返す辺りから、
「あ・・・置いていかれる・・・。」と感じてしまって
それからが、歌詞を聞き取り内容を頭に叩き込みつつ、
前のシーンを思い出しつつ、次の場面の意味を考えつつ
時々、いくつか前のシーンに逆戻りして納得しつつ

・・・頭フル回転・・・

最後の最後に「そこか・・・訴えたいのはそこか?」と思った所で
体が震えて、泣きそうになった。
でも、そのままじゃ終わらないのよね。
何と、そうきますか・・・。
やっぱり京極さんの推理小説みたい

・・・いつもは使わない頭フル回転・・・頭へとへと
・・・ずしりと重い。
思わず、ぴぃと顔を見合わせて唸ってしまった。


みゆきさんと言う人は、ひと時の夢の中へいざなうあやかしびとなのだ。
コンサートとは全く違う色の夢。

ま、それから醒ましてくれるのもまた、彼女の別の一声なのだけど
  
コメント (10)
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