『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

私はここにいる

2021年02月06日 15時18分00秒 | 日々の出来事
でも、目の前にかぁちゃんはいない。

昨日、かぁちゃんは、ちぃさくちぃさく、かるくかるくなって
写真の中で笑っている。

手土産に孫たちからのそれぞれの葉書や絵を持って
もういらないと思うけれど、一応よだこさん対策スタイと、手にぎにぎは入れておいた。

沢山の、本当に沢山の花に埋もれて
胸元にろんが大急ぎで探してくれた、あざみの花を抱いて
前日の夜に作ったばかりの、りんごのコンポートを少しばかり持って

青い青い空に向かいました。
悔しいくらい綺麗な顔をして
お嫁に行くのか?ってくらい穏やかに幸せそうに。

なのに……
夜中のトイレの時間にも
朝ごはんの時間にも
デイへの送り出しの時間にも
デイから帰って来る時間にも
携帯のアラームが鳴る。

今晩辺り削除しないとな……。




コロナのおかげで、人は呼べない。
連絡しても来てくれるなと言わなきゃいけない。
関東在住の一之介からは、ひっきりなしにLINEが届く。
それを、辛坊せいっ!と叱り飛ばして
同時に自分にもしっかりせいっ!と叱り飛ばす。 

けれど、コロナのおかげで
近くに住む身近かな家族だけで、ゆっくりと穏やかに時を過ごし
ついでに何度も「起きるなら今のうちやで!」とかぁちゃんの耳元で囁いた。

これも、コロナのおかげで、送り出すまでに3日もかかったけれど
ぴぃと私と三人で川の字になって2つも夜を過ごした。
かぁちゃんを挟んで、なんだかんだと話し続けて
「そろそろトイレ行くか?」なんて、つめたくなったほっぺをすりすりしたり

かぁちゃん、見事にこの世での〝生〟を全うしました。
意にならない心と体の時を過ごす様になって20年。

あ、私達、成人式だね
やっと大人になって、それぞれの道を生きるんだね。





頭がまだぼーっとしているせいか
書いていた記事を2つばかり間違えて消してしまったようです。

あー、しっかりしなきゃな。


こちらでは、かぁちゃんと呼ばせていただいていましたが
私は、母の幼少期のあだ名だったという
〝かぼちゃん〟と言う名でずっと呼び続けていました。

かぼちゃんこと、かおるちゃん
お疲れ様!またね。




ありがとう。おかあさん。







コメント (2)
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