さて、長旅でボーッとしている場合ではありません。考古学博物館です。ほとんどのお宝が収蔵されている施設です。
これから訪ねる遺跡も、お宝は現地ではなく、ここにあるので、重要です。
早く行きたいところですが、道路が大渋滞。画像から想像する数倍混んでます。カイロのクルマはほぼすべて両サイドが
こすったキズだらけ。車線は無視。ほんの少しでもすき間があれば割り込んできます。この割込みがなければもうちょっと早く進めるのでは?
カイロは人口2,000万の大都会。それはそれは渋滞するでしょう。
車窓から眺めるだけのモスク。今回は、市場やらくだに乗ったりなど、ちょっとしたお楽しみも安全上の理由で禁止です。
さて博物館に到着。現地のガイドさんが日本語で詳しく一つずつ解説してくれるので、下調べは不要です。
以下、わからない人にはわかるはずもない、お宝の数々です。
初代エジプトファラオ、ナルメル王の統一記念パレット。なんと紀元前3000年以上も前のものです。
表側の画像も撮ったが、同じツアーの方が写っていて、ボツ。今回、そういうのが多いです。あしからず。
メンカウラー(クフ、カフラーの次のファラオ)の三体像。左足を前に出すポーズは生きている時につくられた像。
両側は神です。
書記の像。当時のエリート職。
通称、村長の像。
木彫ですが、目が石で輝いていて、リアル。
そしてちっちゃなちっちゃなクフ王の像。像はこれしか残っていないそうです。7センチほど。
セネブと家族の像(一般人だったと思います)
ラーホテプとネフェルトの座像。(スネフェルの息子)
ホル王の木像(第13王朝 前1700年頃)。頭の上の腕のようなものはカーと呼ばれる、死後の魂のようなもの(説明が難しい)
実に特徴的なアクエンアテンの像。(ほかにもたくさんありました)
こちらもアクエンアテン。後ろはネフェルティティ。太陽神、アテンも見えます。
ネフェルティティ。有名なベルリンにある像(着色されている)は、ニセモノとの説があるそうですが、
ぽてちもそう思います。あれはどう見ても西洋人。
パピルスも数多くありました。
そしていよいよ二階のツタンカーメンエリアへ。ミイラが納められていた、4重の厨子です。たしかこれが一番外側のヤツ。
巨大です。どうやって墓の中に入れたんでしょう。
これは内臓を納めていた厨子。ピッカピカ。
純金製の棺(時価何兆円とか!)と黄金のマスクは特別な部屋にあり、撮影は禁止です。ツアーでは中でマスクとともに
一人ずつカメラマンが記念撮影をしてくれました。
ツタンカーメンの墓からは数多くの副葬品が発見されました。
有名な黄金の玉座です。左の手すりにツタンカーメンの名前のカルトゥーシュ(スカラベがついたヤツ)がありますね。
その他、ピカピカのものがたくさん。やっぱり金って、何千年たっても色あせないのね。
ミイラは墓にあるので、数日後に再会です。
ミイラ室を見た後、ギザに向かいます。
昼食がまだだったので、ターメイヤという、ソラ豆のコロッケをはさんだパンをいただきました。おいしい。
ギザに入ると、こんな建築中のマンションみたいな一軒家が数多く見られます。下の階を両親が造り、上の階は
子供の代で造っていく仕組みだそうです。雨漏りしない?って、ここは雨がほとんど降らないんだった。
よって荷物も野ざらしだ。
お、ついにピラミッド出現!思った以上に街に隣接しているのです。
見学は明日です。今日の宿、メナハウスに向かいます。
ふむふむ。すごく豪華、というほどではないが、洗面台が二つあって、重宝しました。
ここはピラミッドに一番近い(多分)ホテルというのが売りです。テラスから結構大きく見えましたよ。
ぽてちの今回の旅のお供の一冊は、クリスティの「ナイルに死す」です。メナハウスの名前も出てきます。
今夜はこれを読んで寝ようと思ったら、横になった途端、記憶がない。さすがに疲れた。
以下、次回。