旅の最終目的地、アスワンに到着。まずは切りかけのオベリスクを見にいきます。
石切り場近く、なんの建物かと思ったら、墓地なのでした。
割と街の真ん中にある石切り場。どんどん上っていきます。
これが未完のオベリスクです。
長さ42m、重さ1100トン。割れずに完成していれば最大のオベリスクになるはずでした。
ここからどうやって船に乗せて何百キロも運んでいくつもりだったんでしょう。いくら考えても不思議です。
さて、バスに乗り込み、260キロ南のアブ・シンベルを目指します。
バスにはツーリスト・ポリスが乗り込み、ノンストップで一気に3時間、ひたすらアブ・シンベルへ。
この、ツーリスト・ポリス、銃を持ってただバスに乗っているだけ(のように見える)なのですが、なんか怪しげなんだなぁ。
昔からの習慣らしいけど…。カイロ市内では、通行止めの道路を交渉して通れるようにしたり、結構力はありそうでしたが。
さらに、検問と称してバスの窓から警察官にお金を渡すのもよくわからん。
王家の谷ではカメラ券を持っているか、墓の中でチェックがありましたが、ガイドさんいわく、「もし持っていなかったら
カネを取ってOKにするつもり」らしい。おみやげ店の店員も公務員だというが、どう見ても値段交渉に慣れたフツーの店員だし。
公務員率高いのか。
これではやはり個人でエジプトを旅行するのは難しいかも、と思ったぽてちです。
さて、この日は気温が上がり、道中、蜃気楼が見えました。
わかりますか?なんとなく水の上に浮いたように見えています。貴重な体験。
オアシス発見。ここで採れるヤシの実(ナツメヤシ)は質が良く、高価だそうです。
ナツメヤシはデザートでたくさんいただきました。干し柿のような味でおいしいです。
さらに砂漠の真ん中にアパート群発見。こんなところで何をしている?
と思うほど、なんにもないところです。
ところどころ、こんな自然にできたピラミッドがあります。カイロ近郊のも絶対これを真似したんじゃないですかねぇ。そっくり。
黒いのは鉄分などで、天然資源だそうです。
そうこうしている間にアブ・シンベルに到着。お昼をいただくペンションへ向かいます。
この辺の家はこんな風で、スターウォーズみたいだった。
これがペンション。以下、詳細。
設備は整っていました。いかにも砂漠のリゾートで、こんなところに泊ってみたい、と思いましたよ。
そして、お食事。ヌビア(この辺りからスーダンにかけての地方)料理(タジン鍋)です。よくあるあの形のタジン鍋とはまた別の料理だそうです。
前菜のナスの揚げたものとディップ。巨大ナスがうまーい。ナスずきぽてち。
スープ。何味か忘れたが、とってもおいしかった。
野菜とライス。アツアツです。
これがメインです。トマトベースのお魚の煮込み。うん?これは…ハンガリーのグヤーシュそっくりー。
びっくりです。そしておいしー。この旅の中でベストでしたね。
あと、デザートのフルーツも出ました。
今日泊まるセティ・アブ・シンベルへと向かいます。
リゾートホテルです。
いろんな色のブーゲンビリアが咲いていて、リゾート感たっぷり。
コテージ方式のホテルです。
部屋は広くて気持ちいいい。でもヤモリが入ってくるので、ドアは解放厳禁。
そして窓からはテラス越しにナセル湖が見えます。ナセル湖はアスワンハイダムによってできた巨大湖です。
アスワンからここまでずーっと湖だったということです。
夕方にはホテルの船着き場からボートに乗って、ナセル湖のほとりのアブ・シンベル神殿を見に行きました。
遠くてわかりにくいのですが、人と比べるといかに巨大かわかります。元はこの下、数十メートルの場所にあったのを、
ユネスコが水没から救ってこの場所に移築しました。
夜には音と光のショー(ナレーションは日本語だった)で、建築主のラムセス二世のおはなしや移築のお話を見ました。
すごく寒いと聞いていたけど、それほどでもなかった。
明日の朝、日の出前にまた観光します。