ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

エジプト旅行 4.

2017-12-21 10:55:43 | 

早朝、カイロ空港からルクソールへひとっ飛び。

 

バスでカルナック神殿へ向かいます。ツアーって、10歩も歩かなくていいくらい近くまでバスが来てくれるんだなぁ。なんて親切なんでしょう。

しかも8人の少人数ながら、大型観光バスなので、一人2席以上使えるゆったりさ。

 

ルクソールが都だった時代は中王国~新王国で、カイロ近郊の古王国時代から500年以上経っていることになります。

ナイル川をはさんで、東側は生きている人のためのもの、西側は死者の町(ネクロポリス)です。

 

まずは東岸のカルナック神殿から。これはルクソール神殿(付属施設)の間を(多分数キロあると思いますが)結んでいたスフィンクス参道です。補修工事中のようでした。

 

カルナック神殿です。大きい。この壁の間を進んでいきます。

 

100本以上並ぶ石柱群。絵や象形文字でにぎやかです。映画、「ナイル殺人事件」で巨石を落として殺害しようとした現場。

 

裏側はまだ色が残っているんです。キレイでした。

 

オベリスク。これらは後日訪れるアスワンから運ばれたらしい。数百キロをナイル川で。さらに遠く、クフ王のピラミッドの石棺や天井の花崗岩も同じアスワンから。

どんだけの距離ですか。どんだけの重さですか。どうやって無傷で建てたんですか。いやはや気が遠くなる。

 

こんなかわいいスカラベもいました。ほっこり。

 

さて、午前の部終了後、クルーズ船に乗船します。これからしばらくは船の旅。

4階建てのクルーズ船。船の旅は初めてで、とても楽しみにしていました。

 

お部屋の中。思ったより狭くなかった。普通のホテルと一緒。3年前くらいに造られた船なので、設備は新しく、きれいでした。

 

やはり果物が置いてありました。うれしい心遣い。

 

バスタブあり。リラックスできそうです。

 

ナイルのクルーズ船のデッキで「ナイルに死す」を読むのが夢だったぽてち。実現しました。ちょうどクルーズの場面を読みながら、あまりの心地よさに

ウトウトしてしまいましたよ。暑くもなく、寒くもなく、風がそよいでいて…。至福の時でした。

 

大きく見えるけど小さなプール。

 

さて、船で昼食のあとはルクソール神殿です。

カルナックと似てますね。最初、一対のオベリスクだったそうですが、一本はコンコルド広場に持っていかれたという有名なお話があります。

そういえば、ローマにはたくさんのオベリスクがあったなぁ。盗まれたんでしょうね。贈り物だったのかも。

並んでいる像は建築王、ラムセス二世です。とっても自己顕示欲の強い王様だったみたいです。

 

 石柱もカルナックに似てますな。

 

こんなお供え物のレリーフが気になる。

 

牛です。

 

こちらはツタンカーメンとアンケセナーメン夫妻の仲睦まじい像ですが、後に別の王の名前に書き換えられてしまいました。でも…。

 

裏をみると、王妃が王の肩にそっと手を添えていて、愛情の深さがうかがい知れます。名前は換えられても、変えられないものがある。

 

ルクソールの夕日。白い帆船(ファルーカ)が素敵。まだ船出とはならず、停泊してベリーダンスなど、ショーを観ます。

 


エジプト旅行 3.

2017-12-20 11:25:26 | 

メナハウス一日目の夕食の画像を忘れていました。

まずは階段ピラミッドの絵がついた、サッカラビール。辛口。エジプトには他にステラというビールがあり、こちらは辛口というより味を重視したビールです。

この2種以外は見ませんでした。

 

 

 

レタスいっぱいのシーザーサラダ。

 

スズキのソテー。スパイシーでした。メインには必ずライスがつくようです。

 

まったりとしたチョコレートケーキ。甘ーい。

 

さらに朝食のビュッフェ。エジプトはイスラム圏なので、ソーセージは豚肉ではなく、牛、チキン、魚肉になります。

野菜は種類が多く、すごくスパイシーか、すごくすっぱいか、味がない、のどれかです。見た目ではわかりませんでした。

 

さて、午前に混むだろうギザのピラミッドを避けて、先にサッカラ、メンフィス、ダハシュールへ向かいます。

田舎の道はこんな感じ。とにかく道端、川岸にゴミが多い。ロバさんもいっぱいお仕事してます。

 

働いているのは男の人ばかり。

 

ダハシュールではスネフェル王の、屈折ピラミッド、赤いピラミッドを見ましたが、画像にはすべて人が写っており、載せられません。

砂漠の中に(ちなみにエジプトは集落以外はすべて砂漠、というイメージです)、ポツン、ポツンと建っております。

 

メンフィスの野外博物館のラムセス二世像。15メートルもあります。

このラムセス二世。これからいろんなところでお目にかかります。ファラオ・オブ・ファラオです。

 

最後はサッカラの階段ピラミッド。ピラミッドコンプレックス、という、複合施設になっており、お祭りなどが行われたようです。

こんな柱廊を抜けると広場のようになっており、ピラミッドが見えてきます。

 

 

ジャーン。ジェセル王の世界最古のピラミッド。高さ60何メートルだったと記憶しています。十分大きい。紀元前2600年頃のものです。

 

ギザに帰り、シーフードの昼食。主菜は毎日、基本、ビーフ、チキン、魚の繰り返し、という感じ。

カニやらエビやらのスープ。全然味がしなかったのはぽてちだけ?

 

メインかと思えばそうではなく、イカのフリッターとライス。カニツメのようなものの中は、何やらしょっぱいお味で、日本でいえば、ふりかけとか

漬物とかの、ご飯のお供なのかな。

 

メインのこんがり焼けたボラとエビたち。相当なボリュームでした。美味。

 

デザートは果物とアイスクリーム。フルーツはどこへ行っても豊富でした。

 

さて、いよいよ三大ピラミッドに向かいます。

やったー。クフ王のピラミッド。やはり大きく、荘厳です。しかも中に入れるんです。ワクワクしますね。

カメラ持ち込み禁止なので、画像はありません。狭い上り坂の通路を行くと、(ちなみに閉所恐怖症気味のぽてちでも大丈夫でした)

王の間に出ます。なんとも不思議な空間で、ガランとした広間にポツンと空の石棺。不思議だったのは、数分間、この広間にぽてちたちのツアー客(8名でした)以外、

誰も入ってこなかったこと。完全貸し切りでした。久々の神秘体験。

(一度目は「最後の晩餐」でたまたまぽてち一人で向き合った時(他の客は部屋の反対側に行っていた)。

二度目はローマのパンテオンの中。外か中かわからない不思議な神聖な空間でした。)

 

うーん、やっぱりピラミッドは謎の塊のような建築物ですね。建て方も、中の様子もまだ完全にはわかってないみたいだし。

 

カフラーのピラミッド。上の方に化粧石がまだ残っており、当時の姿が垣間見える。白かったんですね。

 

メンカウラーのピラミッド。

 

そして特別に足元まで行けたスフィンクスです!

逆光でうまく撮れてませんが。

 

クフとカフラーのピラミッドに挟まれたスフィンクス。想像していたより、顔はキレイでしたよ。

ぐるっと一周しました。一般の人は離れた場所から見るだけなんです。

 

今回のツアーは添乗員と地元スタッフの計らいで、予定を変更し、空いている時間帯を選んでいろんな場所へ行けたので、人混みのストレスがなく、楽でした。

 

さて、いろいろ見て疲れましたが、お楽しみの夕食です。

もう一つのビール、ステラです。ぽてちはこっちが好みかな。マッシュルームのスープ。

 

ビーフストロガノフとピラミッド型のライス。メナハウス名物?

デザートの画像を撮り忘れました。

 

明日はルクソールへ行きますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 


エジプト旅行 2.

2017-12-19 14:44:21 | 

さて、長旅でボーッとしている場合ではありません。考古学博物館です。ほとんどのお宝が収蔵されている施設です。

これから訪ねる遺跡も、お宝は現地ではなく、ここにあるので、重要です。

 

 

早く行きたいところですが、道路が大渋滞。画像から想像する数倍混んでます。カイロのクルマはほぼすべて両サイドが

こすったキズだらけ。車線は無視。ほんの少しでもすき間があれば割り込んできます。この割込みがなければもうちょっと早く進めるのでは?

 

カイロは人口2,000万の大都会。それはそれは渋滞するでしょう。

車窓から眺めるだけのモスク。今回は、市場やらくだに乗ったりなど、ちょっとしたお楽しみも安全上の理由で禁止です。

 

さて博物館に到着。現地のガイドさんが日本語で詳しく一つずつ解説してくれるので、下調べは不要です。

以下、わからない人にはわかるはずもない、お宝の数々です。

 

初代エジプトファラオ、ナルメル王の統一記念パレット。なんと紀元前3000年以上も前のものです。

表側の画像も撮ったが、同じツアーの方が写っていて、ボツ。今回、そういうのが多いです。あしからず。

 

メンカウラー(クフ、カフラーの次のファラオ)の三体像。左足を前に出すポーズは生きている時につくられた像。

両側は神です。

 

書記の像。当時のエリート職。

 

通称、村長の像。

木彫ですが、目が石で輝いていて、リアル。

 

 

そしてちっちゃなちっちゃなクフ王の像。像はこれしか残っていないそうです。7センチほど。

 

 

セネブと家族の像(一般人だったと思います)

 

ラーホテプとネフェルトの座像。(スネフェルの息子)

 

ホル王の木像(第13王朝 前1700年頃)。頭の上の腕のようなものはカーと呼ばれる、死後の魂のようなもの(説明が難しい)

 

実に特徴的なアクエンアテンの像。(ほかにもたくさんありました)

 

こちらもアクエンアテン。後ろはネフェルティティ。太陽神、アテンも見えます。

 

 

ネフェルティティ。有名なベルリンにある像(着色されている)は、ニセモノとの説があるそうですが、

ぽてちもそう思います。あれはどう見ても西洋人。

 

パピルスも数多くありました。

 

そしていよいよ二階のツタンカーメンエリアへ。ミイラが納められていた、4重の厨子です。たしかこれが一番外側のヤツ。

巨大です。どうやって墓の中に入れたんでしょう。

 

これは内臓を納めていた厨子。ピッカピカ。

 

純金製の棺(時価何兆円とか!)と黄金のマスクは特別な部屋にあり、撮影は禁止です。ツアーでは中でマスクとともに

一人ずつカメラマンが記念撮影をしてくれました。

 

ツタンカーメンの墓からは数多くの副葬品が発見されました。

 

有名な黄金の玉座です。左の手すりにツタンカーメンの名前のカルトゥーシュ(スカラベがついたヤツ)がありますね。

その他、ピカピカのものがたくさん。やっぱり金って、何千年たっても色あせないのね。

ミイラは墓にあるので、数日後に再会です。

 

ミイラ室を見た後、ギザに向かいます。

 

昼食がまだだったので、ターメイヤという、ソラ豆のコロッケをはさんだパンをいただきました。おいしい。

 

ギザに入ると、こんな建築中のマンションみたいな一軒家が数多く見られます。下の階を両親が造り、上の階は

子供の代で造っていく仕組みだそうです。雨漏りしない?って、ここは雨がほとんど降らないんだった。

 

よって荷物も野ざらしだ。

 

お、ついにピラミッド出現!思った以上に街に隣接しているのです。

見学は明日です。今日の宿、メナハウスに向かいます。

 

ふむふむ。すごく豪華、というほどではないが、洗面台が二つあって、重宝しました。

 

ここはピラミッドに一番近い(多分)ホテルというのが売りです。テラスから結構大きく見えましたよ。

 

ぽてちの今回の旅のお供の一冊は、クリスティの「ナイルに死す」です。メナハウスの名前も出てきます。

今夜はこれを読んで寝ようと思ったら、横になった途端、記憶がない。さすがに疲れた。

以下、次回。

 

 


エジプト旅行 1.

2017-12-18 13:22:26 | 

エジプトから無事帰国しました。以下、忘備録を兼ねての旅行記です。これからエジプトへ行く方の参考になれば幸いです。

結果、やはり個人では難しかったと思います。

 

今回は珍しくツアー(K社)に参加しました。エジプト情勢と、向こうでの手配その他で面倒が起きそうな気がしたので。

初めてターキッシュエアラインズを利用しました。食事がいいと聞いていたので、期待が高まります!

 

まずはメニューが配られました。トルコ料理のようです。

「お好きなときに…」はどうやっていただけばいいのかわからなかったので、頼みませんでした。

(後ろの方のカウンター(?)へ取りに行く?もしくは呼び出しボタンを押す?ちょっと無理かなー)

 

次にポーチが配られました。ぽてちはエコノミーですが、行きと帰りで別なポーチをいただけましたよ。

インスティテュート カリテという、化粧品メーカー(ロクシタンっぽい)のポーチです。

 

 

中身は、スリッパ(もらえることを期待して、持っていかなかった)、靴下、歯磨きセット、耳栓、リップクリームです。

エールフランスよりいいかも。

 

そしてお食事。フムスという、くるみ味のペースト(右)がおもしろかった。お味もどれも良くて、おいしい。

左上の黄色いのはチョコレートがけのちいさなシュークリームです。ちなみにお酒も選べます。

エジプト航空はアルコール無しと聞きました。

 

今回は夜9時半くらいのフライトです。中東の航空会社はこの時間帯発が多いらしい。

寝ていけるのはいいんだけど、向こうに朝到着なので、そのまま観光に突入するのは結構ハードです。

 

おやつにマカダミアナッツと飲み物。トルコはナッツ類が特産のようです。

 

二度目のお食事は和食を選んでみました。日本で作っているせいか、なんの違和感もなく、普通の和食でした。

 

こちらはイスタンブール空港(覚えてないが、多分)。

空港も、明け方にもかかわらずお店がオープンしてました。中東の人々は、涼しい夜に移動するらしいです。

 

で、カイロまでの2時間ほどのフライト中にまた食事。食べてばっかりー。

 

カイロ到着後、さっそく考古学博物館に行きました。その様子はまた次回。