ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

南仏の旅 3.リュベロンの村と農家レストラン、シャトー

2018-07-17 13:25:46 | 

それにしても毎日暑い。汗びっしょりなので、毎日ホテルで洗濯です。主人は特に汗かきなので、服を着たままシャワーを浴びるという荒技です。

部屋はかなり強くエアコンがかかりっぱなしなので、早く乾いていいです。今回はクローゼットにぶら下げて扉を開け放しておくやり方でした。

 

さて、朝食が付いていないので、朝6時頃から市場方面へ出かけて食べるものを調達します。なにしろ冷蔵庫がないので、前の日に買っておくこともままならず。

 市場を探していると、どこからともなくパンを焼くいい香りが…。香りをたどっていくとパンやさんがありました。こういうのは得意技なぽてちです。

6時半開店ということなので、市場を見学。

駐車場かと思ったら、これが市場なのでした。

 

まだ半分ほどは閉まってますな。

 

お惣菜もいろいろ売られていましたよ。でもさっきのパンやさんがおいしそうだったので、開店を待って、さっそくご来店。

 

これはお菓子のコーナーなんだけど、どうです、おいしそうでしょう。ちいさなお店ですが、クロワッサンとクロックムッシュが絶品でしたよ。

La Fabrique des Saveurs という、市場の斜め向かいの店です。ついでの際にはぜひ。

 

さて、9時に時計台広場に集合して、エクスカーション・ツアーの始まりです。

小さな村々と、農家レストラン、そしてシャトーでワインの試飲をします。

地元在住の日本人ドライバーさんと、もう一人の参加者さんと4人で乗用車で出かけます。

道中、フランス人の生活をいろいろ聞けて、楽しかったです。フランスでは年間5週間の休暇をとることが法律で決められているそうです。

皆さん、遊ぶために一生懸命働くのだとか。だんだんと日本人の方が間違ってる気がしてきましたよ。

まじめに働くことが良しとされる日本ですが、それで幸せ?

 

最初に訪れたのは、ラベンダーで有名なセナンク修道院です。

プロヴァンスといえばラベンダーですね。

 

ま、それほどの規模ではありませんが、絵にはなってます。

 

1148年創建。ロマネスク様式の、質素なセナンク修道院。ここで採れたラベンダーのおみやを購入。

 

ぶどう畑を眺めながら次に目指すのはゴルド。

 

出ました。「フランスの最も美しい村」に入っている、ゴルドです。この、山のてっぺんでひとかたまりになってる村、というのが、日本人にはとても興味深い。

現在は観光地化されていかがなものか、という気もしますが、眺める分には美しいです。

 

村からの眺めもよさそう。お金持ちの住む村だと聞きました。

 

お次はフォンテーヌ・ド・ヴォークリューズという村です。

 

 

きれいな川が流れています。ここから上流に15分ほど歩いていくと、その名の通り、泉に出るんです。

 

今はこれでも水量が少ないようです。雪解けの頃はどんななんでしょう。

 

とても涼しくて気持ちよかったー。

 

途中に水車があり、なんと紙漉きに使われているのです。水もきれいだしね。

 

そしてここが泉。洞窟まで行きたいところですが、一応、立ち入り禁止なんです。ちょっとビビッて退散。

 

また田舎道をたどって次の町、リル・シュル・ラ・ソルグへ。

さっきの川に似てます。水源はいっしょのようです。

 

 カモさんたちものんびりくつろいでいました。

 

ここはアンティーク市の町として有名なのですが、この日は食品がメインでした。

 

 

おいしそうなソーセージ。

 

オリーブの種類の多さにびっくり。

 

そして、おいしそうな…(!)一羽丸ごとの鶏。と、歩き回るうちに、なんと…道に迷いました。

ピーンチ!この旅初めての。どうも集合場所と反対側に出てしまったようで、地元の人に身振り手振りで道をたずねます。

5分遅刻で到着。ちなみにこのツアーは地図を渡されて時間内にめいめいが観光する、という、ガイド無しのツアーです。

 

やれやれ。ご迷惑をおかけしました。そしてまたまた汗まみれ。

お腹も空いたので、農家レストランが待ち遠しい。

Le Mas des Vertes Rives という名前の、泊ることもできる、レストランです。

 

 結構混んでました。

 

まずは数種のアペリティフから一つ、選びます。ぽてちは白ワインに梨入りのにしました。他に、イチゴやラベンダーもありました。

 

おつまみはオリーブ2種とオリーブ、ベーコン入りパン(?)でした。

 

飲み物は、赤、白、ロゼの小ピッチャーを選びます。ぽてちのこれはロゼです。

 

前菜は冷たいズッキーニの詰め物、と聞いていたのですが、今ひとつわからず。でも美味でした。

 

 

 

メインは鴨の煮込みと野菜。鴨肉がおいしかった。

 

残り物で暮らしているようなネコちゃんたちがいっぱいいました。冒頭の白黒ちゃんもメンバーです。

 

チーズもこんなにたくさんの種類をいただきました。マイルドで食べやすかった。

 

コーヒー(濃)と、

 

デザートです。今が旬のアプリコットのケーキと、ビスケットとシャーベット。凝ってますねー。

今回の旅で気づきましたが、デザートって、どこもすごく凝りますね。アートのようでした。

 

食後は農園の動物さんたちを見に行きました。

ガチョウ(?)

 

すごくたくましい体形のにわとり。

 

ロバ君もいました。

広い農園の中のレストラン。ゆっくりとお泊りもいいですねー。

 

最後はワイナリーへ。シャトーヌフ・デュ・パプという、「法王の新宮殿」の名の通り、コート・デュ・ローヌ最高峰のワインだそうです。

外観の写真がなく、いきなり醸造所です。

 

この、BEAURENARD がここのワイナリーの名前です。

 

4種類くらい試飲させてもらって、白と赤の2本を購入。

帰りにはブドウ畑に寄りました。

 

遠くにお城が見える畑です。

 

ここの地域の畑は大きな石がごろごろしています。これが保温材の役目をしていいワインができるのだとか。

触ってみると、アツアツでした。緑色のブドウも生っていましたよ。

 

盛りだくさんのツアーも終了です。やっぱり申し込んで良かった。自分で運転なんて、無理、無理。あんな細い道や、狭い駐車場は絶対。

なかなか行けない村にも行けて(それこそこの旅の目的なのです)、満足したぽてちです。

 

明日はアルルに出かけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


南仏の旅 2.マルセイユ~アヴィニョン

2018-07-16 12:50:58 | 

さて、マルセイユ・サンシャルル駅から、在来線(TERといいます)で、アヴィニョンへ向かいます。

 

普通はTGVでまっしぐらとか、内陸を通ってミラマス、アルルを経由してアヴィニョンとか、全行程で1時間くらいなのですが、

ぽてちは今回の旅の目的の一つである、コート・ブルー線という、海岸線を走行する路線を利用します。全行程、2時間以上かかります。

 

マルセイユ・サンシャルル駅です。

 

SNCFというのはフランス国鉄のことです。ちなみに今のところ私鉄はないそうです。

 

チケットはこの刻印機に忘れずに通しておきます。これをやらないと無賃乗車とされかねません。

 

車内はこんな感じで、聞いていたほどボロボロではなく、きれいでしたよ。

 

なんだか海水浴に行く気分です。実際、そんな家族連れもいました。

おぉ、きれいな海。

フランス人は遊ぶために働くのだそう。正解かも。

 

右端に石造りの橋が見えます。かなりの高さです。

 

沿線は別荘が多いようでした。プールもあり、海にも近く、ボートも持っているのでしょうね。うらやましい限りです。

 

ピンク色の塩田を通過後、(写真は撮れなかった)ミラマスで乗り換えて、さらにカヴァイヨンを経由します。

 

一転、畑が広がります。

 

日本のようなハウスもあるんですね。この辺りはメロンが採れるそうです。

 

アヴィニョン・サントル駅に到着。マルセイユよりさらに暑い!

 

駅を出ると目の前に城壁が広がります。アヴィニョンは城壁に囲まれた街です。城門から伸びているのはレピュブリック通りです。

真ん中を突っ切る大通りで、ホテルもこの通りにあります。

 

オテル・ダニエリ(星★★★)です。アヴィニョンは明日から演劇祭で、ほとんどのホテルが満室で、ここくらいしか空いてなかった。

なんと冷蔵庫がない。朝食もない。バスタブもない。

 

洗面器も小さい。ま、しょうがない。ロケーションは最高です。

 

 お腹が空いたので、近くの SUSHI SHOP に迷わず入る。サイドメニューを聞かれてサラダかと適当に返事をしていたら、

 

白米が来ましたー。寿司をおかずに食べるの?どんだけご飯ずきー?塩でもあればおにぎりにするところですが…。

ご飯自体はおいしかったです。

 

さて、アヴィニョンはどんな街かな?

 

とりあえず、時計台広場に向かいます。回転木馬がありました。なぜかこの後も各地で目にします。

 

時計台広場にある市庁舎です。HÔTEL DE VILLE と書いてあってもホテルではありません。

ところで時計台はどこにある?見回してもそれらしいものはないけど。

 

ジャーン。後から行く教皇庁の屋上から発見。これでは下からは見えないね。

 

その教皇庁です。今はバチカンにありますが、その昔、策略で(と解釈しました)一時期、ここにあったのです。

 

なかなか広大な建物で見学に時間がかかります。しかも暑い!皆さん汗まみれでしたね。建物の中のものは

売り払われてしまったようで、がらんどうでした。かえって広さが強調されてました。

さて、アヴィニョンといえば、やはり…

 

これでしょう。サン・ベネゼ橋。この写真を撮るため、猛暑の中を山頂の公園まで歩きました。

 

踊りを踊れるくらい広いかな。橋は壊されたり崩落したりして、途中までになってしまいました。

 

演劇祭をひかえて、街中、ポスターだらけ。

明日はエクスカーション・ツアーに参加します。クルマがないと行けないところに案内してもらいますよ。楽しみ。

 


南仏の旅 1.成田~マルセイユ

2018-07-15 11:01:02 | 

初めて夏のヨーロッパを体験して帰ってきました。

それでは記憶が新しいうちに恒例の旅日記の始まりです。

 

成田出発が午前10時台と早かったので、家を出たのが朝5時40分。すでに結構疲れて空港に到着。

そのうえ、エールフランスのカウンターは長蛇の列。セルフチェックインの機械がずらっと並んでいるにもかかわらず、使えないらしい(事実、できませんでした)。

帰りのニースでは日本語対応の機械ですべて自分でやらされたので、(荷物のタグまで印刷した)なぜ日本でできないのか、理解に苦しみます。

割とぎりぎりで搭乗。さっそく冷たい飲み物をいただきたいところです。

やっぱりシャンパンを頼んでしまう。おつまみは甘くないピーナツバターをまぶした、キャラメルコーンみたいなやつ。

 

お食事のメニュー。

 

牛肉を選びました。それと白ワイン。お腹がすいていたこともあり、まずまずでした。

 

朝食はあまりおいしくなかった。もともとクリームソースがあまり好きじゃないし。

 

シャルルドゴールの乗り継ぎでまた走らなきゃダメかな、と覚悟していたら、意外にマルセイユ行きは一時間以上、遅れた。

ATMがあったので、ユーロをキャッシング。これが一番レートがいいんです。帰国後すぐに返済した(電話して)ら、

1ユーロ130円だった。銀行での両替はもうしません。

 

ちょうどサッカーワールドカップの日本ーベルギー戦がフランス時間の夜8時からで、順調だったら後半はホテルで見られたのに。

と思いながらマルセイユ行きの機内でコーヒーと甘くないスナック(クッキーみたいに見えて、しょっぱかった)をいただく。

 

「マルセイユの空港は、降りてすぐにバス乗り場がある」みたいな情報しかなかったのに、ターミナルを出ていくら探してもバス乗り場がない!なぜだ!

夜も更けてきたので、しかたなくタクシーでホテルへ。フランスのタクシーはバックミラーに料金がデジタル表記されます。オサレ。

オサレはいいけど、いきなりの60ユーロ超えはイタいです。

ラジオからは「ジャポン!シバサキ!サカイ!」と興奮した声に交じって、「ドゥー」と何度も聞こえたので、なんとなく日本が2点勝っているのでは?

え?まさかまさかの?と期待し、ホテル到着後、早速テレビをつけると、ちょうど試合が終わったところだった。あー、そういう結果だったか。

 

ホテルは旧港にある、「ニューホテル・ヴューポール」。ロケーションは最高です。

テラスつき。

 

テラス直下に地下鉄入り口。

 

部屋の広さはまずまずかな。

 

バスタブがありました。

 

これはエレベーター。リフトと呼びたいような、古くて小さなものでした。ぽてちは嫌いじゃないです。

 

さて一夜明けて朝食はいかに。

フランスは一般に朝ご飯は甘いペイストリーくらいで、おかずはあまりないらしいので、ホテルの朝食を付けるかよく考えたほうがいいです。

アメリカンとはいいがたい内容で、2,500円くらいとられるので。

ここのホテルは星★★★だからか、あたたかいスクランブルエッグとウィンナーは一泊目しかなかった。

と、相変わらず食べ物の話が長くなるぽてちです。

 

さて、マルセイユ観光です。

まずは地下鉄の駅で、メトロ、トラム、バス共通のチケットを購入。10枚つづりの回数券を買いました。

一枚のカードですが、二人で使えます。(刻印機に2回通します)ぽてちはいつも大体回数券を買います。一日券なんかは、よっぽど乗らないと損なので。

 

最初の目的地は市内のどこからでも目を上げると見える山の上の教会。ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂です。

ホテルの目の前のバス停から60番バスで向かいます。

それにしても、まあ、フランス人の運転の乱暴で勝手なこと!道が狭いせいもあるにせよ、バスの進行を妨げる駐車、割込みは当たり前。

駐車しているクルマがどくのを待っての運行なので、時間がかかる。

 

やっと金ぴかの聖母マリアが乗った教会に到着。

 

内部も金ぴかでした。

 

モザイクタイルの床。

 

そして話に聞いていた通り、船の飾りや絵が所狭しと飾られていました。航海の無事を祈る気持ちが伝わってきます。

 

外に出て、山の上から眺めるマルセイユの街並み。

 

沖には「モンテ・クリスト伯」で有名なイフ島が見えます。

 

バスで旧港に戻り、マルセイユ歴史博物館へ向かいます。

マルセイユは歴史が古く、ギリシャ・ローマ時代から各国との交易が盛んで、それゆえ各国の争奪戦も激しかったことがわかりました。

 

それにしても、暑い。

歩いていると裁判所前に池があり、涼しげでした。さてそろそろお昼です。

 

シェ・トイノーという、有名(らしい)お店に入りました。

セルフサービスと注文を組み合わせて、まずはアンチョビのディップと野菜。

 

巨大な器に盛られた貝たち。真ん中の丸いのはなんだろう。でも白ワインともよく合い、新鮮でおいしかった。

 

そしてフィッシュアンドチップス。すごい量でした。魚が地物ではないようだった(鮭)のが残念。でもおいしかった。

 

午後はおみやげのマルセイユ石鹸を買いに行きました。おみやは最後にまとめて載せます。

回数券が余りそうだったので、ぽてち得意のバスで市内をぐるぐる周る作戦です。

パニエ地区という、下町を巡ります。活気があって、観光地とはまた違った雰囲気でした。

 

こんな素朴な教会もあります。

 

最後は大型客船が停泊する新港を通りました。これで回数券はすべて使い切った。

 

そうそう、ホテルはこの建物です。一番上に見えている、テラス付きの部屋です。

明日は在来線のTERでアヴィニョンへ向かいます。