それにしても毎日暑い。汗びっしょりなので、毎日ホテルで洗濯です。主人は特に汗かきなので、服を着たままシャワーを浴びるという荒技です。
部屋はかなり強くエアコンがかかりっぱなしなので、早く乾いていいです。今回はクローゼットにぶら下げて扉を開け放しておくやり方でした。
さて、朝食が付いていないので、朝6時頃から市場方面へ出かけて食べるものを調達します。なにしろ冷蔵庫がないので、前の日に買っておくこともままならず。
市場を探していると、どこからともなくパンを焼くいい香りが…。香りをたどっていくとパンやさんがありました。こういうのは得意技なぽてちです。
6時半開店ということなので、市場を見学。
駐車場かと思ったら、これが市場なのでした。
まだ半分ほどは閉まってますな。
お惣菜もいろいろ売られていましたよ。でもさっきのパンやさんがおいしそうだったので、開店を待って、さっそくご来店。
これはお菓子のコーナーなんだけど、どうです、おいしそうでしょう。ちいさなお店ですが、クロワッサンとクロックムッシュが絶品でしたよ。
La Fabrique des Saveurs という、市場の斜め向かいの店です。ついでの際にはぜひ。
さて、9時に時計台広場に集合して、エクスカーション・ツアーの始まりです。
小さな村々と、農家レストラン、そしてシャトーでワインの試飲をします。
地元在住の日本人ドライバーさんと、もう一人の参加者さんと4人で乗用車で出かけます。
道中、フランス人の生活をいろいろ聞けて、楽しかったです。フランスでは年間5週間の休暇をとることが法律で決められているそうです。
皆さん、遊ぶために一生懸命働くのだとか。だんだんと日本人の方が間違ってる気がしてきましたよ。
まじめに働くことが良しとされる日本ですが、それで幸せ?
最初に訪れたのは、ラベンダーで有名なセナンク修道院です。
プロヴァンスといえばラベンダーですね。
ま、それほどの規模ではありませんが、絵にはなってます。
1148年創建。ロマネスク様式の、質素なセナンク修道院。ここで採れたラベンダーのおみやを購入。
ぶどう畑を眺めながら次に目指すのはゴルド。
出ました。「フランスの最も美しい村」に入っている、ゴルドです。この、山のてっぺんでひとかたまりになってる村、というのが、日本人にはとても興味深い。
現在は観光地化されていかがなものか、という気もしますが、眺める分には美しいです。
村からの眺めもよさそう。お金持ちの住む村だと聞きました。
お次はフォンテーヌ・ド・ヴォークリューズという村です。
きれいな川が流れています。ここから上流に15分ほど歩いていくと、その名の通り、泉に出るんです。
今はこれでも水量が少ないようです。雪解けの頃はどんななんでしょう。
とても涼しくて気持ちよかったー。
途中に水車があり、なんと紙漉きに使われているのです。水もきれいだしね。
そしてここが泉。洞窟まで行きたいところですが、一応、立ち入り禁止なんです。ちょっとビビッて退散。
また田舎道をたどって次の町、リル・シュル・ラ・ソルグへ。
さっきの川に似てます。水源はいっしょのようです。
カモさんたちものんびりくつろいでいました。
ここはアンティーク市の町として有名なのですが、この日は食品がメインでした。
おいしそうなソーセージ。
オリーブの種類の多さにびっくり。
そして、おいしそうな…(!)一羽丸ごとの鶏。と、歩き回るうちに、なんと…道に迷いました。
ピーンチ!この旅初めての。どうも集合場所と反対側に出てしまったようで、地元の人に身振り手振りで道をたずねます。
5分遅刻で到着。ちなみにこのツアーは地図を渡されて時間内にめいめいが観光する、という、ガイド無しのツアーです。
やれやれ。ご迷惑をおかけしました。そしてまたまた汗まみれ。
お腹も空いたので、農家レストランが待ち遠しい。
Le Mas des Vertes Rives という名前の、泊ることもできる、レストランです。
結構混んでました。
まずは数種のアペリティフから一つ、選びます。ぽてちは白ワインに梨入りのにしました。他に、イチゴやラベンダーもありました。
おつまみはオリーブ2種とオリーブ、ベーコン入りパン(?)でした。
飲み物は、赤、白、ロゼの小ピッチャーを選びます。ぽてちのこれはロゼです。
前菜は冷たいズッキーニの詰め物、と聞いていたのですが、今ひとつわからず。でも美味でした。
メインは鴨の煮込みと野菜。鴨肉がおいしかった。
残り物で暮らしているようなネコちゃんたちがいっぱいいました。冒頭の白黒ちゃんもメンバーです。
チーズもこんなにたくさんの種類をいただきました。マイルドで食べやすかった。
コーヒー(濃)と、
デザートです。今が旬のアプリコットのケーキと、ビスケットとシャーベット。凝ってますねー。
今回の旅で気づきましたが、デザートって、どこもすごく凝りますね。アートのようでした。
食後は農園の動物さんたちを見に行きました。
ガチョウ(?)
すごくたくましい体形のにわとり。
ロバ君もいました。
広い農園の中のレストラン。ゆっくりとお泊りもいいですねー。
最後はワイナリーへ。シャトーヌフ・デュ・パプという、「法王の新宮殿」の名の通り、コート・デュ・ローヌ最高峰のワインだそうです。
外観の写真がなく、いきなり醸造所です。
この、BEAURENARD がここのワイナリーの名前です。
4種類くらい試飲させてもらって、白と赤の2本を購入。
帰りにはブドウ畑に寄りました。
遠くにお城が見える畑です。
ここの地域の畑は大きな石がごろごろしています。これが保温材の役目をしていいワインができるのだとか。
触ってみると、アツアツでした。緑色のブドウも生っていましたよ。
盛りだくさんのツアーも終了です。やっぱり申し込んで良かった。自分で運転なんて、無理、無理。あんな細い道や、狭い駐車場は絶対。
なかなか行けない村にも行けて(それこそこの旅の目的なのです)、満足したぽてちです。
明日はアルルに出かけます。