国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

米国がイランの核開発を事実上容認か、北朝鮮も衛星発射と同時に核実験の準備、21世紀の世界システムへ

2012年04月09日 | イスラエルと韓国の類似性
オバマ大統領はイランの原子力発電目的の核開発を容認する方向の様だ。イラン国外でのウラン濃縮が条件になっているが、これはロシア等の核大国が核燃料を供給することを意味する。イランは原子力発電が目的で原爆は作らないとしているが、軽水炉を運転し始めれば数年程度で原爆製造可能な量のプルトニウムが蓄積される。イランは数年以内に原爆製造能力を保有することになり、イスラエルは事実上核兵器による抑止力を失う。このオバマの主張は事実上米国がイスラエルに死刑を宣告したに等しい。イラン訪問中の鳩山元首相も、イランは核兵器を製造しないとの発言を引き出している。 同時期に北朝鮮では衛星打ち上げ準備と核実験の準備が進み、対立する韓国は危機状態に陥っている。イスラエルと韓国がドイツと日本という正義の戦争を戦った枢軸国の名誉を奪うために国際金融資本に建国された国であることを考えると、イランはドイツの、北朝鮮は日本の代理として第二次大戦を戦い続けていると言える。イランと北朝鮮が勝利を収め、イスラエルと韓国が滅亡するのは時間の問題だ。両国が同時に国際的に追い込まれているのは偶然ではない。 ロシアではユーラシア横断とベーリング海峡トンネルの二つの鉄道輸送ルートが話題になっている。ロシアは米国とカナダからなる北米、日中からなる東アジア、ドイツを中心とする欧州の世界経済の三つの極の中間に位置し、3極を結ぶ鉄道網や石油・ガスのパイプライン網がシベリアを中心に3極に放射状に伸びることになる。船舶と比較してやや高価だが高速な鉄道輸送はロシアを世界の貨物輸送の結節点に押し上げることになる。世界の天然ガスの多くがロシアを経由して運ばれることになり、その価格はロシアの市場でルーブル建てで決定されるようになる。アングロサクソンのシーパワーからロシアのランドパワーに世界覇権が移行することになる。 . . . 本文を読む
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