国際情勢の分析と予測

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神奈川県相模川以東の高速道路不足:深谷通信所跡地に新東名と首都高速・横浜新道のジャンクション設置か?

2020年07月01日 | 日本国内
静岡県の御殿場ジャンクション以西で開通している新東名高速道路は今年度中に6車線化事業が完成する。これによって、東名と合わせると10車線という充実した状態になる。現在工事中の御殿場ジャンクションから伊勢原ジャンクションまでの区間が2023年度に開通すれば、神奈川県内では圏央道合流地点までの完全な二重化が完成して12車線となるだろう。更に、現在事業中の厚木秦野道路は暫定2車線、計画4車線となっており、全て完成すると秦野市から厚木市まで16車線となる。現在の6車線から2.66倍という大幅な増加である。 しかし、問題は圏央道の東側である。現状では世田谷区の東京インターチェンジまで東名高速6車線しかないのだ。このままでは2023年度以降に海老名ジャンクションを先頭に長い渋滞が発生する可能性は非常に高いだろう。 このような並行路線を含めた東名高速の車線不足の理由は中央高速と同様に在日米軍の活動妨害だろう。この地域には厚木基地が存在する。従って、在日米軍が撤退すれば即座に圏央道以東の神奈川県区間の高速道路計画が推進されることだろう。 新東名の東方延伸、横浜新道の西南西方向延伸、横浜新道西区間の北北西方向への延伸を行うと、三者が交わる場所にジャンクションを設置する必要が出てくる。ジャンクションの敷地が狭いと急カーブとなり速度が制限される。地下のジャンクションは工事費用も時間もかさむ。従って、港北ジャンクション・狩場ジャンクションと同様の十分な敷地が必要になる。しかし、そのような空き地は既に確保されているのだ。2014年に在日米軍から日本に返還された泉区の深谷通信所跡地である。この広大な円形の空き地は返還後数年が経過しているのに利用計画も確定していない。それは、在日米軍撤退後に高速道路延伸と深谷通信所跡地ジャンクション(仮称)設置を行うためと思われる。また、この付近に計画されている一般道の横浜環状三号線もルートが確定していないが、高速道路のルートが未決定であるためだろう。 . . . 本文を読む
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