国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

ゲーツ次期米国防長官からの死刑宣告を受け、イスラエルはホロコースト捏造の告白と謝罪に追い込まれるか?

2006年12月09日 | イスラエル・ユダヤ・国際金融資本
写真は今年3月6日にイランフォーカス紙でイラン大統領の「ホロコ-ストは作り話」の件に関し、「心底から賛成する」と発言したと報道されているコール元独首相。

イスラエルの核保有「公表」 米次期国防長官 朝日新聞 2006年12月08日21時12分

 米国のゲーツ次期国防長官が5日の上院公聴会で、表向きは秘密とされているイスラエルの核保有を認める発言をし、イスラエルで話題になっている。

 ゲーツ氏はイランが核開発を進める理由について「核保有国に囲まれているからだ。東にパキスタン、北にロシア、西にイスラエル、ペルシャ湾には我々(米国)がいる」と述べた。

 イスラエルは核保有を否定も肯定もしない「あいまい政策」をとっている。敵対するアラブ諸国やイランに対する抑止力になると見ているからだ。最大の後ろ盾の米国も、イスラエルの核の有無について口を閉ざす方針を維持してきたといわれる。

 イスラエルの各メディアは、ゲーツ氏の発言を「口がすべった」程度に受け止め、米が方針を転換したとは見ていない。

http://www.asahi.com/international/update/1208/011.html




イスラエル:秘密の核保有を米ゲーツ氏が“公表” 騒動に 毎日新聞 2006年12月8日 18時02分

 イスラエルがあいまいにしてきた核兵器保有を、米国が公表?--米国のゲーツ次期国防長官が、5日の上院指名承認公聴会でイスラエルが核保有国の一つであると発言したことが、イスラエル国内で反響を呼んでいる。

 ゲーツ氏はイランが核開発を進める動機について「核保有国に囲まれている。東にパキスタン、北にロシア、西にイスラエル、ペルシャ湾にはわれわれ(米軍)だ」と発言。イスラエルの核保有は公然の秘密だが、イスラエルと米国の間には核保有をあいまいにする戦略を取るとの合意があるとされ、ゲーツ氏が口を滑らせた可能性が大きい。

 イスラエル放送は7日、「ゲーツ氏は核のあいまい政策に違反した」と報道。イスラエルの核政策の中心人物の一人、ペレス特別副首相は同放送に「イスラエルは核保有をこれまで確認したことはない」と、政府の立場をあらためて強調した。(エルサレム共同)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061209k0000m030018000c.html




Gates does not rule out nuclear attack on Israel

US defense secretary-designate, testifying at his Senate Foreign Relations Committee confirmation hearing, says he cannot guarantee that if Iran possesses nuclear weapons it will not use them to put Ahmadinejad's threats into action and wipe Israel off map. However, he says US military attack against Tehran would be 'absolute last resort'

Yitzhak Benhorin Published: 12.05.06, 19:42




WASHINGTON – US Defense Secretary-designate Robert Gates provided Tuesday a gloomy prediction regarding the future of the Middle East.

During his testimony at his Senate Foreign Relations Committee confirmation hearing to replace Donald H. Rumsfeld, Gates was asked about Iran's nuclear program and President Ahamdinejad's threats to wipe Israel off the map.

Gates replied that the Iranian president's threats were serious, but that there were greater forces in Iran than Ahmadinejad who are interested in nuclear ability as a power of deterrence against nuclear countries surrounding them – Pakistan in the east, Russia in the north, Israel in the west and the United States in the Persian Gulf.

The senators asked Gates whether he could guarantee that if Iran possesses nuclear weapons it would not put its threats against Israel into action.

Gates answered that he did not believe anyone could guarantee such a thing.

During the hearing, however, Gates stated that he would not recommend to the president to attack Iran, but only as an "absolute last resort" and if crucial American interests were being threatened.

He estimated that an American military operation against Iran could lead to chemical and biological terror attacks.

"I think that we have seen, in Iraq, that once war is unleashed, it becomes unpredictable," he said, adding that the consequences of a military confrontation with Iran could be dramatic.



'Wave of anti-Americanism in Middle East'

He added that while Iran cannot directly attack the Americans, it had the ability to close the Persian Gulf for oil exports, to launch a terror campaign in the Middle East and Europe and even in the US. It's realistic, he said.

An American attack in Iran, Gates said, would not help the US in Iraq but would rather damage its interests there. The Iranians, he said, could supply terror groups with weapons for mass destruction, mainly chemical and biological.

He added that Tehran also had the ability to operate Hizbullah and undermine the situation in Lebanon .

As for Syria , Gates said a US attack on that country would unleash a wave of anti-Americanism in the Middle East.

It would have "dramatic consequences for us in Middle East," Gates said. "It would give rise to greater anti-Americanism than we have seen to date. It would immediately complicate our relations with every country in the region."


'Forces should be left in Iraq'

Gates was chosen by US President George W. Bush to replace Donald Rumsfeld following the latter's resignation, and many in the US hope that he will be the person to bring American soldiers back from Iraq.

He admitted that in the current situation, the US was not winning the war in Iraq, but made it clear that it was not fleeing Iraq and would withdraw in an organized manner after the Iraqi government and its security forces are able to control the situation and defend themselves.

The developments in Iraq in the next two years will influence the future of the entire Middle East, he said, adding that a strategy must be developed which will not leave Iraq in chaos and will give the region hope.

If Iraq is not stabilized in a year or two, the entire Middle East will be on fire, he said.

He also estimated that even if there is a significant withdrawal of forces from Iraq in the future, American forces will remain in the country for many years to provide support for the Iraqi army.


http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3336531,00.html




●米大統領、クリスマス前にイラク新政策で演説 イラク情勢 (2006年12月9日1時13分 読売新聞)
 【ワシントン=五十嵐文】ホワイトハウスのダナ・ペリノ副報道官は8日、ブッシュ米大統領がクリスマス前にイラク新政策に関する演説を行うと発表した。

 大統領は演説に先立ち、11日に国務省、12日にイラク駐留米軍司令官、13日には国防総省からそれぞれイラク政策見直しに関する報告を受ける。

 6日に発表された超党派諮問機関「イラク研究グループ」の報告書と合わせ、ハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が包括的なイラク新政策にまとめあげる
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061208i216.htm








【私のコメント】
 米国の次期国防長官であるロバート・ゲーツ氏が12月5日の上院指名承認公聴会でイスラエルが核保有国の一つであると発言している。『イスラエルの各メディアは、ゲーツ氏の発言を「口がすべった」程度に受け止め、米が方針を転換したとは見ていない。』と朝日新聞では報道されているが、これは真相とは異なるだろう。米国は明らかにイスラエル切り捨て、イラン・シリアとの友好関係樹立に向かって動いている。ゲイツ氏の発言は「イスラエルの核保有をあいまいにする戦略についての米国との合意」を反故にすると宣言するものであるとともに、イランの核開発(実際に核武装可能になるのは数年後だが)を容認することでイスラエルという国家の存続を否定するものである。

 イスラエルの各メディアはこの衝撃的な事実をそのまま公表することで国民が動揺し、周辺地域の反イスラエル勢力が勢いづいて一挙にイスラエルを倒そうと立ち上がることを恐れてわざと嘘の報道を行っているのだと思われる。しかし、ゲイツ氏の発言で今後2年間の任期中のイスラエルの滅亡が事実上確定した以上、イスラエルはどうやって自国をより小さな被害で滅亡させるかを真剣に検討するしかなくなった。

 米国が中東から撤退する以上、イスラエルはEUとその中核であるドイツ、更にユーラシアの超大国であるロシアに頼るしかない。この二大国は過去にユダヤ人迫害の忌まわしい歴史を有している。そして、イスラエルが「強制収容所でのユダヤ人600万人虐殺」という嘘を捏造して宣伝することでドイツの名誉を毀損してきた事実もある。イスラエルはドイツへの支援を頼むに当たって、ホロコーストが捏造であったことを告白し、ドイツに謝罪する事を迫られるだろう。それなくしてはドイツがイスラエルを支援することはあり得ない。

 イスラエルの約500万人のユダヤ人は約200万人の東欧系のアシュケナジーと約300万人の中東系のスファラディに分けられる。アシュケナジーのうち数十万人はソ連崩壊前後に移住したロシア系ユダヤ人である。恐らく、アシュケナジーはドイツ・ロシアの二カ国を中心とする中欧・東欧諸国に引き取られていくことだろう。そして、スファラディはユダヤ教を信仰するアラブ人として、中近東か北アフリカのどこかでアラブ社会の中に吸収されていくしかないだろう。

 イスラエルが政策転換を行うまでの時間的余裕は少ない。クリスマス前にブッシュ大統領がイラク新政策を発表するとされており、これは米国民へのクリスマスプレゼントとしての撤退期限発表になる可能性が高い。それは同時に米国からイスラエルへの死刑宣告、あるいはイスラエル滅亡の秒読み体制の開始でもある。イスラエルが自国民の生命と財産を最大限に保護する意図があるならば、イスラエルはブッシュ大統領の演説の前に先手を打ってホロコーストの捏造を告白しドイツに謝罪すべきであろう。また、国際金融資本がイスラエルのユダヤ人を生贄にして生き延びることを狙っているならば、ホロコーストの捏造をイスラエルが認める時期が遅れることによりイスラエルは欧州の支持を得られず、怒り狂ったアラブ人達になぶり殺しにされることだろう。その場合には、1989年の秋に共産主義体制打倒を叫ぶ大デモが東欧諸国を埋め尽くしたように、ホロコースト捏造の打倒を叫ぶ大規模なデモがドイツを始めとする欧州諸国で荒れ狂うことになるかもしれない。

 コール元独首相は今年3月6日にイランフォーカス紙でイラン大統領の「ホロコ-ストは作り話」の件に関し、「心底から賛成する」と発言したと報道されている。この発言は近未来に起きることを予告したものではないかと私は考えている。早ければクリスマス前、ブッシュ大統領がイスラエルに死刑宣告を下す前にイスラエル政府が公式にホロコースト捏造を認めドイツに謝罪する声明を出す可能性もあるのではないかと予測する。 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カーター元米大統領がパレス... | トップ | 15年前のソ連崩壊と近未来の... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2006-12-10 00:20:52
まー何かが変わる予感はでましたが
直ぐには変わらず
10~30年かかるでしょうね
返信する
ローマの意思 (ザビビのピン)
2007-04-12 07:31:41
 ザ掲示板のピンポンダッシュ。

 欧州の歴史には、「ローマ帝国」の強い獅子と其の影響に依った「ローマの意思」が存在すると主張した。世界中に、多くの信者と忠誠を誓うシンパをゆうし、その、日ごとに採乳される莫大な献金とお布施。この見えざる、力が、なに故に、世界の覇権及び支配に影響を及ぼさないはずがあろうか。

 近代の産業革命の発火点となた様々な改革と革命。そして、新秩序の建設に堂々と世界を譴責したファシスト。その先には労働者のユートピア共産主義の勃興。
 そして、清教徒アメリカ建国と、帝国主義崩壊の間隙をぬって、世界の覇権をつかんだ。
 これら一連の歴史に共通したことは、バチカンの見えざる意志をかいま見る者だ。
  全世界にさんざいするる信者と、其の後援者外護団体。その、ねっとわーくと、その献金とお布施。
 教区教会のといった、人の一生に纏わるこの組織と運用は、如何なる、結社や勢力にも勝る。集金能力と言論と自由と博愛主義を独占するに十分ではないか。

 民主主義という神の手は、ひいては、世界革命の道具として存在する事は、核はもはや、サタンの爪と貸している。
 されば、その見えざる、存在をローマの意思とするならば、世界金融支配は、世界インターナショナルの幻想が如きにあるまいか。本当の支配者は誰か、ガ分かろうというものだ。

 ぴん
 
返信する

コメントを投稿