国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

階級闘争を煽る国際金融資本の御用思想家達:カール・マルクスとアイン・ランドの類似性

2014年08月11日 | イスラエル・ユダヤ・国際金融資本
●アイン・ランド - Wikipedia

アイン・ランド(Ayn Rand、/ˈaɪn ˈrænd/;[1]、1905年2月2日–1982年3月6日)は、ロシア系アメリカ人の小説家、思想家[2]、劇作家、映画脚本家である。本名アリーサ・ジノヴィエヴナ・ローゼンバウム(露: Алиса Зиновьевна Розенбаум)。2つのベストセラー小説『水源』(The Fountainhead)および『肩をすくめるアトラス(英語版)』(Atlas Shrugged)で知られる。また自ら「客観主義」と名付けた思想体系の創出者としても知られる。ロシアで生まれロシアで教育を受け、1926年にアメリカ合衆国に移住した。ハリウッドで映画脚本家として働き、劇作品の一つは1935年から1936年までブロードウェイで上演された。初期の小説2作品は当初それほど評判にならなかったが、小説『水源』(The Fountainhead、1943年)で名声を得た。

1957年には代表作の小説『肩をすくめるアトラス』(Atlas Shrugged)を出版。その後は自らの思想を伝播するノンフィクションに転向した。自ら雑誌を刊行し、いくつかのエッセー集を発表し、1982年に死去した。ランドは理性を知識を得る唯一の手段として擁護し、信仰や宗教を拒絶した。合理的かつ倫理的なエゴイズムを支持し、倫理的利他主義を拒絶した。政治においてはInitiation of Force(自分の側からの強制力の行使)を非難し[3]、集産主義および国家主義に反対した。また無政府主義にも反対した。最小国家主義および自由放任資本主義を、個人の権利を守る唯一の社会システムと信じ、支持した。芸術においてはロマン主義的写実主義を唱道した。一部のアリストテレス派哲学者や古典的自由主義を除き、ほとんどの思想家および思想的伝統を辛辣に批判した[4]。

文芸評論の世界では、ランドのフィクションはほとんど認められていない[5]。アカデミズムの世界では、ランドの思想はほぼ無視または否認されている。客観主義運動は、ランドの思想を一般およびアカデミズム界に広めることを目指す運動である[6]。リバタリアンおよびアメリカ保守主義者の間では、ランドは大きな影響力を持ち続けている[7]。

1957年に出版された『肩をすくめるアトラス』(Atlas Shrugged)はランドの最大傑作になった[58]。ランドはこの小説のテーマを「人間存在における精神の役割と、そこから導き出される新しい道徳思想、すなわち合理的利己の道徳の提示」と説明している[59]。『肩をすくめるアトラス』では、ランドの客観主義思想の中心テーゼが唱道され、人間による達成に関する彼女の考えが表現されている。この小説では、ディストピア化したアメリカ合衆国で、トップレベルの創造性を持つ実業家、科学者、芸術家がストライキを決行し、山岳地の奥に密かに独立自由経済社会を建設する。この小説の主人公でストライキの指導者であるジョン・ゴールトは、このストライキを、国家の富と達成に最も貢献をしている人々の精神を引き揚げることにより、「世界のモーターを止める」ことと述べる。この架空のストライキを通じランドが表現しようとしたのは、合理的で生産的な人々の努力がなければ、経済は崩壊し社会は瓦解するということである。『肩をすくめるアトラス』は恋愛小説[60][61]、ミステリー、およびSF[62]の要素を含んでいる。主人公ジョン・ゴールトが行う長大な演説は、ランドの小説作品の中で、彼女の客観主義思想を最も詳しく述べたものである。

多くの否定的なレビューにもかかわらず、『肩をすくめるアトラス』は国際的ベストセラーになった。ジャーナリストのマイク・ウォレス(Mike Wallace)によるインタビューの中で、ランドは自分自身を「存命する中で最も創造的な思想家」と表現している[63]。この小説を完成後、ランドは深刻な抑鬱症に陥った[64]。『肩をすくめるアトラス』はランドの最後のフィクション作品であり、彼女の人生の転換点であった。この作品をもってランドの小説家としてのキャリアは終わり、大衆的思想家としての役割が始まった[65]。

1958年、ナサニエル・ブランデンは、ランドの思想の普及を目的とする「ナサニエル・ブランデン・レクチャーズ」(Nathaniel Branden Lectures)を設立した。「ナサニエル・ブランデン・レクチャーズ」は、後に「NBI: ナサニエル・ブランデン研究所」(Nathaniel Branden Institute)として法人化された。NBIのメンバーは、同研究所の講演会で講演し、ランドが編集する定期刊行誌に論文を寄稿した。ランドは後にこれらの論文のいくつかを書籍化して出版した。NBIの文化は知的馴れ合いであり、ランドへの阿諛追従であったと批判する者もいる。NBIの批判者には、NBIの元研究生や、ブランデン自身が含まれる。NBIや客観主義運動自体が、カルトもしくは宗教であると述べる者もいる[66]。ランドは、文学や音楽から性、 髭に至るまで、幅広いトピックについて意見を表明した。ランドの追従者の中には、彼女の好みを模倣したり、彼女の小説の登場人物に合う服を着たり、彼女と同じような家具を買ったりする者もいた[67]。NBIの研究生の多くは、ランドの眼鏡に適わなかった[68]。ランドは研究生たちを厳格な基準に従わせた。自分に同意しない者には、冷たく対応したり、怒りを向けたりすることもあった[69]。ただし、かつてのNBI研究生たちの中には、これらの行動は誇張して伝えられており、問題があったのは、ニューヨークでランドと特に親しかった追従者との関係に限られていたと信じる者もいる[70]。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89





●99%対1% アメリカ格差ウォーズ/町山智浩 : 読書日記と着物あれこれ 2013-01-08 08:00


2012年の12月は、本を読むより、自分を読む方にずっと時間がかかってしまう。。
と思った最大の1冊は、実は本書かも。。


著者のこれまでのアメリカ政治本シリーズは、『底抜け合衆国ーアメリカが最もバカだった4年間』『USAカニバケツ』『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』また、アメリカ政治研究者である越智道雄氏との共著『オバマ・ショック』も、読んでいるけど、本書の内容は、これまでで一番辛いものでした。

このシリーズの最初から、米国衰亡史として読んでいましたが、米国に起こったことは、10年後には日本に起こるということもあり、この流れから、日本が逃れられるように。と願ってきたけれど、残念ながら、今後の日本の行く末もそのセオリーのままに進んでいく。ということが、もうどうしようもないほど明らかになってきた矢先でしたし、

辛かったのは、その流れから日本が逃れられないというだけでなく、あらためて、民主主義や、平和や、格差のことについて、深く考えさせられ、そういった思いを「深く考えさせられた」と書くだけではもうどうしようもないほど、突き刺さった刺が大きかった。

そんなわけで、本書は素晴らしい本なのですが、お奨めしたいとか、著者に感謝したいとか、内容を記録しておきたい。という、いつもの動機ではなく、刺のように突き刺さった部分を少しだけ、個人的にぐだぐだと書いておくことにします。


(引用開始)省略・要約して引用しています。


第1章 医療保険改革とティーパーティーの誕生

「医療保険改革もそうだが、成功した人から多くの税金を取って、貧しい人に施すというのは、努力した人に不利だし、努力しない人を甘やかすことになる。君はアイン・ランドの『肩をすくめるアトラス』という小説を読んだかね?あの本に我々、ティーパーティーの思想が書かれているよ」

第4章「ティーパーティーの女神」アイン・ランドが金融崩壊を招いた

ティーパーティーには、アイン・ランドという女神がいる。1982年に亡くなった彼女が書いた小説『肩をすくめるアトラス』はティーパーティーの聖書と呼ばれている。「私が政治家になろうとした理由がアイン・ランドです」ティーパーティー派のポール・ライアン下院議員は、05年、アイン・ランドの生誕100年記念パーティーでそうスピーチした。

ライアンは、財政赤字解消のため、ソーシャル・セキュリティ(社会保障)、メディケア(高齢者・障害者向け医療保険)、フード・スタンプ(貧困層向け食費補助)などの福祉削減を主張した。その一方で、彼はブッシュ政権が行なった富裕層の遺産相続免税に賛成した。ライアンは富める者から税金を取って貧しい者たちに与える「富の再分配」を激しく憎んだアイン・ランドに影響されている。

ティーパーティーの先駆者の異名をとるベテラン、ロン・ポール下院議員も同じだ。

(中略)

アラン・グリーンスパンは50年代からランドの弟子であり、74年にフォード大統領の経済諮問委員会の議長に就任した際の宣誓式でも、横に付き添っていたのはランドだった。ランドの思想に従ってグリーンスパンは19年間にわたって自由市場を放任し続け、レーガンからブッシュ・ジュニアまで、政府は富裕層への減税を続け、アイン・ランドが「寄生虫」と呼んだ庶民はどんどん貧しくなった。その結果暴走した金融業界は、貧しい人々に無理矢理住宅ローンを押しつける詐欺まで行なって、それが08年の金融崩壊を引き起こし、20年におよぶ富裕層への減税は莫大な財政赤字を生み出した。アイン・ランド的社会は失敗に終わったのだ。

(引用終了)


この後も、激しいランド批判が続くのですが、これでは、あまりにもランドが可哀想だと思う。思想が単純化されて、政治に利用されることはしばしばあることで、ランドがティーパーティに利用されたのは、ニーチェが、ナチスに利用されたのと同様ではないか。ティーパーティの先駆者と言われてしまっているロン・ポールや、リバータリアンや、小さな政府ですが、ロン・ポールは国内第一主義で、アメリカの対外政策を批判している。

ネオコンの源流がトロツキズムで、その元祖ネオコンのフランシス・フクヤマが『歴史の終わり』を書いたときだって、現在のアメリカの姿を予想できておらず、その後『アメリカの終わり』を書いて転向を表明した。ランドの弟子だったグリーンスパンも、1990年代から、株式市場の熱狂に危惧を表明していたけど、住宅バブルは止められなかった。

貧しい人も借りられるというサブプライム・ローンは、ランドの思想とは真逆だし、金融崩壊のあと、国民の税金で、破綻した企業のCEOにボーナスまで支払われたのも、ランドとは無関係で、富裕層の減税、増税という選択より、企業がそこで働く人々よりも、株主のためにある。という徹底した株式市場主義は、グリーンスパン1人の手綱さばきでどうにもならないほど膨れ上がり、その膨張を支えたのは「富裕層」だけでなく「富裕層」を夢見た人々でしょう。

国内では、ニーチェのいたこを気取る適菜収氏が、B層というキーワードで同じように煽りだした。彼もティーパーティでのアイン・ランドの使われ方と同様にニーチェを使っている。ネトウヨやB層もポピュリズムという言葉も、国民分断のために利用させられてる。ホントに未だにポピュリズムなんて言葉で、何かを批判したつもりになっている人は、自分が大衆ではないと思っているのだろうか。権力者でもないのに。

町山氏は、

FOXニュースのコメンテイターが『肩をすくめるアトラス』を振りかざして「規制と福祉ばかりの国をオバマは実現しようとしているんです!」と叫んだことを、それは話が逆で、アイン・ランドの理想の方が先に実現したのだ。80年代レーガン政権移行の新自由主義によるアメリカとして。

と言う。そうかもしれない。

でも、企業献金ではなく、国民からの小額募金によって誕生したオバマ政権によって、選挙資金はますます高騰し、メディアの選挙運動は酷くなる一方。その中で勝利したオバマが、結局なんの公約も実現できずに、超格差社会を温存し、世界中で民主主義政策という名の武力行使を行なうことも止められず、

ヒラリーが、女性の地位向上で勝ちとったものは、より多くの女性が、AIGの幹部社員に税金という形で、お金を貢げる権利だったり、多くの女性がヒラリーや、ライスのような気分で軍隊を使うか、もしくは軍隊に行くかという選択を迫られるようになり…

誤解されたくないけど、FOX-TVが言ってるようなことを支持する気持ちなんてないし、ティーパーティに関しては、数年前に、片山さつきが日本に紹介しようとしていたときから嫌な予感がバリバリとしていて、その後、彼女が生保に噛み付いたときも、案の定という気がした。

<以下略>
http://nikkidoku.exblog.jp/18327733







●第5回 近代は未完のプロジェクト [07/20/2008] 藤森かよこの日本アイン・ランド研究会-Ayn Rand Says(アイン・ランド語録)

(実際のところ、西洋人が未開発国に提供できる価値ある援助というのは、彼の地の人々に、資本主義の本質を啓蒙し、そこの人々が資本主義を確立できるように手助けすることだけである。とはいえ、こういう行為は、そこの土着の人々の「文化的伝統」なるものと衝突することだろう。産業化というものは、迷信深い非合理性に接木できるものではないのだ。選択肢はひとつしかない。資本主義か、あるいは、迷信に満ちた非合理性か。なにしろ、西洋自身がすでに喪失してしまっている知識なのだから、資本主義というものは。ローマ法王が出した通達が呪っているのは、この資本主義ではなく、資本主義もどきの特殊な要素なのだけれども)

★この文章は、ローマ法王が1967年に世界の全司教に出した通達、いわゆる「回勅」が、資本主義について批判していることについて、書いたものです。ランドは、理想的な政治経済システムは自由放任資本主義だと考えました。

なぜならば、ランドにとって、資本主義は、人間が犠牲者と搾取者でなく,主人と奴隷ではなく,相互利益のための自由で自発的な交換によって,交易者(trader)として,取り引きするシステムだからです。物理的強制力に訴えることによって他人から価値あるものを奪うことを犯罪とするシステムだからです。ランドは、美徳としての資本主義の提唱者でした。ランドは、カトリック教会は資本主義の本質に無知だと考えました。法王が問題にし嘆くような現象は、資本主義体制から生まれるのではなく、資本主義が足りないから生まれるというのが、ランドの見解です。

★アイン・ランドはネオコンとごっちゃにされたり、新自由主義の元凶扱いされたりしますし、グローバリズムという一種の帝国主義に与するものと思われたりしています。「世界政府樹立&人類家畜化」をもくろむ「ユダヤの陰謀」の片棒をかついでいると書いている人もいます。ランドの作品もエッセイも読まずに、ランド批判する人間の知的不誠実と思考停止にはうんざりします。

西洋近代がたどり着いた認識は、西洋近代を生んだ条件が実現されない土地に伝播されると、変容して歪むということを知っていたランドが、グローバリズムの手先などということは考えられません。グローバリゼイションは進行しても、世界が均質で同質になどなるはずありません。本家本元の西洋においてでさえ、「資本主義」は未完のプロジェクトだと、ランドは考えていました。しかし・・・このような資本主義は、資本主義と言えるのか?あまりにも原理的で根源的資本主義観です。これは、ほとんど「ヒューマニズム」でしょう。ならば、十分に実現されるはずがない。「ヒューマニズム」は、いつだって足りないでしょうから。
http://www.aynrand2001japan.com/aynrandsays/aynrandsays20080720.html







●第7回 アイン・ランドとネオコンの接点 [08/03/2008] 藤森かよこの日本アイン・ランド研究会-Ayn Rand Says(アイン・ランド語録)

(「国家の自己決定」権は自由社会、もしくは自由の確立を求める社会に対してのみ適用できる。独裁制国家には適用できない。自由に行動する個人の権利には、犯罪に手を染める権利は含まれていない(これは他人の権利を侵害することだから)。同じく、どんな政府形態を持つのか決定する権利には、奴隷社会を確立する権利は含まれていない(これはある人々による別の人々の奴隷化を合法化することだから)。「奴隷にする権利」というようなものは存在しない。ある人間が犯罪者になることができるように、国家もまた罪を犯すことができる。ただし、それは権利があるから、ではない。)

★第5回で、私は、アイン・ランドはネオコンとごっちゃにされがちだと、書きました。実は、それは当然なのです。ネオコン思想の中核は、「他国への介入を通じて民主主義を広め、推進していく」(フランシス・フクヤマ『アメリカの終わり』講談社、2006、p. 56)ことであり、「全世界的規模での共産主義との戦い」(フクヤマ、p.66)です。ランドが言うように「独裁制国家には自己決定権」が適用されない」となれば、その独裁国家は個人の権利を認める自由な社会にならなければ、その国家の主権は認めないということになります。ま、ベトナム戦争介入も、イラク侵攻も、ランド的にはOKになりますね。

★実際に、アイン・ランドの遺稿管理機関のThe Ayn Rand Instituteは、積極的に、外交政策に関する提言を出版しています。はっきりブッシュ政権支持です。本気で、アメリカの「善意による覇権」を信じているようです。

★アイン・ランドや、弟子たちが支持するアメリカ合衆国の「善意による覇権」は、ほんとうに「善意による覇権」なのでしょうか?まず、そこが疑わしいです。

★次に、アイン・ランドの言うことは正しいとは思うが、現実の政治の場では有効なのだろうか?という疑問も起きます。たとえば、ネオコンの論理は、国際関係理論としてのリアリズムからは批判されています。

「国際関係の理論としてのリアリズムは、体制のいかんにかかわらず、すべての国家は覇権を求めて闘争するという前提からスタートする。体制については時に相対主義的で、その中身を問わない姿勢になる可能性もある。大概のリアリストは自由民主主義が普遍的な政体となりうるとは考えてはいない。自由民主主義の基礎となる人間の価値観が非民主的な社会の底にある価値観に比べ、必ずしも優れているわけでもないと承知している。むしろ、民主主義を理想として広めることは、リアリストから見ると不安定を招きかねず、危険であり、やめるようにと警告する傾向にある」(フクヤマ、P.52-53)

★私は、アイン・ランドをこよなく愛する人間ですが、考えることも行動も、実に曖昧で矛盾だらけです。「正しいから通用するわけじゃない。正しいから結果が必ずしもよくなるわけでもない。現実に厄介なことがないように世界を維持するのは、魂を半分くらいは悪魔に売るしかないことであって、それが政治だな」と考えるいい加減な人間です。

★なんで、こんな人間がアイン・ランドに対して恋するように墜落したのか?苦痛を感じながら翻訳しているのか?多分、私の心の中で、ランド的な理想主義と、リアリズムがいつもいつも抗争しているからでしょう。理想主義忘れたリアリズムは腐敗するだけだし、リアリズム忘れた理想主義は妄想になるばかりだし。健康な精神とは、こういう絶え間のない葛藤の中にしかないのでしょう。だからといって、別に何も解決しないのですが。
http://www.aynrand2001japan.com/aynrandsays/aynrandsays20080803.html





●国際金融資本の中核企業シェルの未来予測シナリオは彼らの生き残り戦略 - 国際情勢の分析と予測 2013年11月29日

英蘭の二カ国に拠点を置く異色の企業のロイヤル・ダッチ・シェルは98年間継続した二社の事業提携から2005年に単一法人に移行した歴史を持つ。シェルはユダヤ人が創業した英国企業で、ロイヤルダッチはオランダ国策企業。オランダがフェニキア・カルタゴ・ベネチア系商人とユダヤ商人によって建国された国際金融資本の総本山であり、英国は名誉革命でオランダに乗っ取られた国であることを考えると、ロイヤル・ダッチ・シェル(以下シェルと略す)は国際金融資本の中枢企業と思われる。「レンズシナリオ」の「レンズ」は恐らくイルミナティの象徴である眼球の中のレンズだろう。

シェルが最近発表した「New Lens Scenarios」は実に興味深い。滅亡に瀕した国際金融資本の考えが手に取る様に分かる。2つのシナリオは、「Mountains」と「Oceans」と名付けられ、前者が政府の力が強く低成長な未来を描き、後者は、民衆の欲求と政治的な力が群発的に拡がる状況を暗示した内容である。前者は中国に代表されるアジアのランドパワーが米英蘭のシーパワーに対抗する極として成立する。後者は、国際金融資本=シーパワーが情報ネットワークの覇権によって生き延びてランドパワーに対して優位に立つシナリオである。現状から考えて後者のシナリオの可能性はほぼゼロであり前者シナリオもほとんど不可能である。それでも国際金融資本=欧米シーパワーは生き残りのシナリオを公表して希望をつないでいるのだろう。

<「Oceans」では、規制緩和が進行し、民間の活動が栄えて、経済活動はよりグローバルで活発になると予測され、新興国や開発途上国の数十億の人々の生活水準は上がる(その一方で国際協調はより難しくなっていく)。この世界では数十億人の人々が、「Mountains」の世界より豊かになり、自由闊達に生き、消費し、移動し、自己表現して生活を楽しんでいる。>

規制緩和の目的は過当競争で庶民の生活水準を低下させることと、国家主権を奪って国際金融資本が権力を握ることである。間違いなくこれはTPPの目指す社会。民間の活動が栄えても豊かになるのはごく少数の国際金融資本関係者だけで庶民は極貧。新興国や途上国も国際金融資本に搾取されるため貧乏なまま。それを「豊か」「自由闊達に生きる」「自己表現して生活を楽しむ」と宣伝し自己正当化するしかない所に国際金融資本の行き詰まりが現れている。

<「Mountains」では、国家の役割が大きく設定されており、とりわけ強調されているのが、2020年代以降におけるアメリカと中国の関係性だ。すでに強い国と、強くなる過程にある国からなる「G2」が利益を調整し合う関係(ただし体制が依拠する価値観は共有しない)が、世界に大きな影響を及ぼすことになる、とこのシナリオは語る。つまり、既得権をもつ者たちによる「ものごとをそのままにしておきたい」という思考が、引き続き世界のイニシアティヴを握るという予測である。>

国民皆保険に対する意見で米国民が真っ二つに分かれていること、中国の巨大な地域差と貧富の差から考えて米中両国が今後も統一を維持するのは困難だ。しかし、中国に代表されるアジアの国々=大東亜共栄圏の発展を阻止できないならば、国際金融資本はそれに対抗する白人の大連合を米国中心に作ることによってアジアに対抗する極としての地位を維持したいのだろう。

実際には「Oceans」も「Mountains」も実現しない。米国は内戦に突入し、欧州は拡大ドイツ以外は貧困化し、日本とドイツとロシアとアセアンと分裂した中国が繁栄を極めるというシナリオを私は予想する。大東亜共栄圏が大東亜戦争に勝利することで犯罪国家米英蘭は粉砕され、英蘭王室や国際金融資本系大企業オーナーを含む核心階層は全員死刑に処されるだろう。
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/f01b1c40c0b852c48d90450774491e48?fm=entry_awc





●カール・マルクス - Wikipedia

カール・ハインリヒ・マルクス(ドイツ語: Karl Heinrich Marx, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)は、プロイセン王国(現ドイツ)出身のイギリスを中心に活動した哲学者、思想家、経済学者、革命家。1845年にプロイセン国籍を離脱しており、以降は無国籍者であった。彼の思想はマルクス主義(科学的社会主義)と呼ばれ、20世紀以降の国際政治や思想に大きな影響を与えた[注釈 1]。

フリードリヒ・エンゲルスとともに、包括的な世界観および革命思想として科学的社会主義、いわゆるマルクス主義を打ちたて、資本主義の高度な発展により共産主義社会が到来する必然性を説いた。資本主義社会の研究をライフワークとし、それは主著『資本論』で結実した。『資本論』に依拠した経済学体系はマルクス経済学と呼ばれる。

マルクスはその生涯の大部分を亡命者として過ごした。生国はプロシアだったが、1849年にパリに追放され、のちにロンドンに居住してそこで死んだ。彼は生涯をひどい貧困の中で過ごし、生前はあまり有名ではなかった。しかしロンドンでの彼の運動と著作はその後の世界の社会主義運動に大きな影響を与えた。

マルクスの死後、十九世紀終わりから二十世紀初めにかけて世界の社会主義政党は皆何らかの形でマルクス主義を採用した。マルクス主義の核心は階級闘争と社会主義社会建設のための理論であり、経済的搾取と社会的不平等を根絶することを目指していた。マルクス主義は1917年のロシアで最初の成功を収め、レーニンのプロレタリア独裁は世界中の注目と議論を惹き起こした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9






●資本論 - Wikipedia

資本の蓄積[編集]賃金労働者を搾取して資本が得た剰余価値は、資本家の所有するところとなる。資本家はこれを全て消費することも可能だが、「資本の人格化」としての資本家は個人的消費を節約して、剰余価値を再び資本に転化し、資本蓄積がおこなわれる(剰余価値の資本への転化)。ここから資本家の「禁欲」の結果、富が蓄積されるという社会的意識が生じ、禁欲を善とするプロテスタンティズムが資本主義の精神となる(マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』)。

資本の蓄積の過程は、ますます多くの賃金労働者が資本に包摂されることであり、資本-賃労働関係の拡大再生産である。歴史的にヨーロッパでは、羊毛生産のために封建領主が農民を土地から追い出す囲い込みによって、農村から駆逐された農民が、産業都市に移住しプロレタリアートに転化した。資本主義の初期に現れる、国家の暴力を利用したプロレタリアートの創出を本源的蓄積という。

また、相対的剰余価値生産に伴う生産力の増大は、剰余価値から転化される資本について、不変資本(生産手段購入に投じられた資本)に対する可変資本(労働力購入に投じられた資本)の比率を相対的に小さくしていく(資本の有機的構成の高度化)。こうして賃金労働者のますます多くの一定部分が、相対的過剰人口(失業者や半失業者)に転化する。資本主義的生産のもとでは、一方で資本家の側には富が蓄積され、他方で賃金労働者の側には貧困が蓄積されていく。

資本蓄積の発展に伴って、生産は次第に集積し、自由競争は独占へと転化する。賃金労働者によって担われる生産の社会化が進む一方で、依然として富の取得は資本家に委ねられて私的なままであり、資本と賃労働の間の矛盾はますます大きくなる。この矛盾が資本主義の「弔いの鐘」となる、とマルクスは第1部を結ぶ。

第1部では、剰余価値が生産過程において賃金労働者からの搾取によって生み出されていることを示した。剰余価値は利潤、利子、地代の本質、実体であり、利潤、利子、地代は剰余価値の現象形態である。これらについては、第3部で分析される。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96




●マルクス主義 - Wikipedia

唯物論的歴史観(唯物史観)[編集]マルクスはヘーゲル左派として出発し、1840年代に起こったヘーゲル左派の内部論争の過程で、ヘーゲルの弁証法哲学やフォイエルバッハの唯物論を受け継ぎつつ、ヘーゲルの観念論やフォイエルバッハの不徹底さを批判し、唯物論的歴史観(唯物史観)を形成した。これは、法律や国家、文化などの基礎にあるのは経済(生産と流通)だとする見方であり、以後彼は経済学の研究に集中することになった。1859年発行の『経済学批判』の序文において、彼は唯物論的歴史観を次のように説明した。

1.生産力の発展段階に対応する生産関係の総体が社会の土台である。
2.この土台の上に法律的・政治的上部構造が立つ。土台が上部構造を制約する。
3.生産力が発展すると、ある段階で古い生産関係は発展の桎梏(しっこく)に変わる。そのとき社会革命の時期が始まり、上部構造が変革される。
4.生産関係の歴史的段階にはアジア的、古代的、封建的、近代ブルジョワ的生産関係がある。
5.近代ブルジョワ的生産関係は最後の敵対的生産関係である。発展する生産力は敵対を解決する諸条件をつくりだす。それゆえ、資本主義社会をもって人間社会の前史は終わる。[4]
以上が唯物史観の要約である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9%E4%B8%BB%E7%BE%A9







【私のコメント】

朝日新聞が吉田清治氏の「済州島での慰安婦強制連行」との証言をかつて報道したがそれが虚偽であったと2014年8月5日に公式に認めた。その一方で米国国内では米軍の性奴隷達の像が「日本軍の性奴隷」という虚偽の名目で続々と建設されている。西の南朝鮮として建国されたイスラエルはガザ地区に対する攻撃を継続し全世界で反イスラエルデモが発生している。世界的な景気収縮の一方で株式や米英等の一部都市の不動産のバブルは極大に達している。PIIGS諸国の一角であるポルトガルでは最大手民間銀行が破綻し、アルゼンチン国債も債務不履行となっている。軍事と金融の療法でコペルニクス的転換が刻々と近づいている。多くの読者が固唾をのんでその行方を見守っていることだろう。

しかし、私はこのコペルニクス的転換がいつどのような形で起きるかは重要性が低いと考えている。より重要なのはその背景である。そして、その背景こそが、コペルニクス後の世界の行方を決定することになるからだ。戦いの背景となる各地域の環境や産業、地域特性などを延々と著書に書く一方で決定的な決戦の記述を最小限に留めた(著者は書かないつもりだったという話もある)「地中海」を書いたブローデルのスタイルを私は見習いたい。

 大東亜戦争の最大の決戦であったベトナム戦争で敗北し、OPEC結成により石油価格決定権も失い、インフレと株価低迷という絶体絶命の危機に陥った1970年代の国際金融資本はその解決策として新自由主義を持ち出した。そして、その新自由主義は1980年代にサッチャー、レーガン、中曽根等によって推進され、結果としてこれらの国々の国民の大多数の貧困化とごく少数の富裕層への富の一極集中を生み出した。貧富の格差拡大は消費性向の高い貧困層の所得低下により経済を収縮させ、国際金融資本はそれを資産バブルで誤魔化してきたが、もはやそれが誤魔化せなく成りつつあると言うのが現状であろう。この新自由主義(政治勢力としては米国のティーパーティがその代表)の思想を作ったのがアインランドである。一世紀前に生まれたカール・マルクスが共産主義思想を作り出し、国際金融資本がロシア革命を実行してロシアを乗っ取る際の理論武装の役割を果たしたこととよく類似している。ここで私はマルクスとアインランドを比較してみたい。

アイン・ランドはユダヤ系ロシア人で革命後に米国に移住、主著である「肩をすくめるアトラス」を1957年に発表している。サッチャー首相登場の約20年前である。これに対し、マルクスはユダヤ系ドイツ人でロンドン亡命後に主著である資本論を1867年から1894年にかけて発表している。最後の発表はロシア革命の20年前である。ユダヤ人という共通性、20年前という時期の一致は偶然とは思えない。ただし、国際金融資本の本体はフェニキア・カルタゴを経てベネチアに至る商人の末裔であり恐らくキリスト教徒であって、ユダヤ人はその命令に従って動いているに過ぎないことは留意すべきであろう。

更に重要なのは両者の思想的類似性である。資本論は「産業資本家は労働者の作り出す剰余価値を搾取している」と産業資本家を非難し、階級闘争を煽ることで国家内部の対立を深刻化させ国民を団結させず分断・混乱させ弱体化させて、国際金融資本がロシア等で国家を乗っ取ることを可能にした。ここで重要なのは、資本論で非難されているのが主に産業資本家であり、真に搾取を行う階層である金融資本家の罪を全て産業資本家にかぶせていることである。「肩をすくめるアトラス」では逆に「労働者が産業資本家、専門家などの作り出す富を搾取している」と労働者階級を非難している。真に搾取を行う階層である金融資本家の罪を全て労働者階級にかぶせている点は資本論と似ている。階級闘争を煽ることで国家内部の対立を深刻化させ国民を団結させず分断・混乱させ弱体化させた。それによって国際金融資本が支配する米英日などの国で彼らが一般国民から富を合法的に多量に収奪することが可能になった。

マルクスやアインランドと国際金融資本の間に密約や支援が存在したかどうかは証拠が無いので何とも言えない。しかし、マルクスやアインランドの主張は国際金融資本が行う共産主義及び新自由主義という企画の理論構築として利用され、決定的に重要な役割を果たしたことは少なくとも間違いない。


また、ロシア革命ではロシア民族に迫害されてきたハザール系ユダヤ人と国際金融資本が手を結ぶことでハザール系ユダヤ人を実行部隊として革命が実行されている。マルクス主義思想とロシア国内の民族対立を結びつけることで初めてロシア革命が可能になったのだ。同様に、新自由主義革命では新自由主義を信奉するティーパーティやリバータリアン思想を実行部隊とすることで米国における新自由主義革命が推進されてきたが、その裏には黒人と白人の間の深刻な人種対立が存在する。共和党優勢地域では白人と黒人が混住しており、白人達は福祉の名前で徴税されその金によって黒人が生活し多数の子孫を残して人口をどんどん増やしていくことに強い脅威を感じている。民主党優勢地域では白人と黒人は分離されて生活しているために白人は脅威を感じず、それ故に黒人への福祉に反対することも無いという。新自由主義という思想と、黒人問題という民族対立を結びつけることで初めて米国で新自由主義に対する白人からの広い支持が可能になったのだ。

革命を推進したロシア国内の革命主義のロシア人労働者は革命後に政府をユダヤ人に乗っ取られ搾取される運命を辿った。同様に新自由主義を支持したティーパーティーの白人達は金融資本家達によって富を収奪されて中間階層から貧困階層へと転落した。その経過でロシア帝国の文化、アメリカ合衆国の文化の担い手である階層も破壊された。

このように見ていくと、マルクスとアイン・ランドは階級闘争の方向性が逆である点以外は非常に類似した主張を行っている。シェルの未来予測シナリオ<Oceans>に代表される国際金融資本の世界支配シナリオは間違いなくアイン・ランドの思想に基づいている。私はやはり、マルクスとアイン・ランドはともに国際金融資本の指示ないし支援の元にこれらの思想を確立し広めたと想像する。

しかしながら新自由主義とその結果として発生する貧富の格差拡大は国家の経済を収縮させるという致命的欠点があり、資産バブルという対症療法ではその欠点を挽回することは出来なかった。共産主義体制(特に1920年代のソ連)もまた、自営農の消滅や家族の崩壊を通じて深刻な悪影響を被った。迫害されてきたハザール系ユダヤ人が政府を乗っ取ったことで逆襲に転じ、宗教を含めたロシア文化が破壊されウクライナの農民が飢餓により大虐殺されたことは特筆すべきだろう。共産主義を懐かしむロシア人はいても復帰を目指すロシア人がいないことは、国際金融資本による実験としてのロシア革命やその背景にある共産主義思想が失敗であったことを証明している。

では、来るべき21世紀の世界システムの理念となる思想は何だろうか?それは恐らく多極化である。そして、日本の思想も間違いなく一つの極を形成する。それは、集団の利益のために全ての国民が団結し、命を投げ出して行動するというものである。第一次大東亜戦争である日米戦争、第二次大東亜戦争である朝鮮戦争、第三次大東亜戦争であるベトナム戦争を通じて大東亜共栄圏は犯罪国家米英と戦い、戦略的撤退から転じてベトナムで大勝利を収めた。来るべき南朝鮮の滅亡と米国の大恐慌・分裂・内戦突入で完全勝利を収めることだろう。神風特攻隊やベトナム戦争のゲリラが命を投げ出して戦ったことがこの勝利の原因である。

アイン・ランドの思想と人種問題により米国は深刻な分裂状態にある。近未来の米国発世界大恐慌により米国では不平階層の不満が爆発するとともに、民主党地域と共和党地域への国家分裂や内戦・内乱が起きると私は想像する。そして、大東亜共栄圏はロシアやドイツとともにこの米国内戦に介入し、北朝鮮軍やベトナム軍や人民解放軍とともに帝国陸軍がハワイや米国西海岸に上陸して占領する事態を予測する。ロシア革命やフランス革命、ドイツ30年戦争が過去の類似例として挙げられるであろう。大東亜共栄圏は戦勝国として敗戦国である米国を分割統治することになる。そして、国際金融資本関係者を全員逮捕して殺し根絶することになる。処刑には原爆や枯れ葉剤を使用すべきだろう。

無論、大東亜共栄圏は米国内政に干渉しないという別のオプションもとることが出来る。しかし、犯罪国家米英がアジアに与えた甚大な被害を考慮すれば、米国という国が二度とアジアの災厄として登場しない様にするためにも、その支配階層を物理的に根絶することが必要不可欠である。


【2014年8月17日追記】
●米国人射殺:「青年が直前に強盗」警察、映像公開 毎日新聞 2014年08月16日 23時30分(最終更新 08月16日 23時31分)

 【ニューヨーク草野和彦】米中西部ミズーリ州セントルイス近郊ファーガソンの警察による黒人青年射殺事件で、地元警察は15日、射殺された青年(18)が事件直前に近くのコンビニエンスストアで葉巻を強盗したと指摘し、防犯カメラの映像を公開した。遺族は「警察は射殺を正当化しようとしている」と反発しており、いったん沈静化に向かった抗議デモが再燃する可能性もある。

 武器を持っていなかった青年は9日、白人警官に射殺された。市民の抗議が拡大したため、警察は青年を射殺した警官の名前を公表。同時に、青年が強盗事件に関与したとして、防犯カメラの映像を公開した。カメラは事件の数分前、青年が約50ドル(約5100円)の代金を払わず葉巻1箱を持ち去ろうとし、制止しようとした店員を突き飛ばす様子を撮影していた。

 AP通信によると、遺族の弁護士は「警察は(青年を)殺しただけでなく、人格も傷つけようとしている」と批判を強めている。警官はコンビニでの事件を知らず、車道を歩いていた青年と友人(22)に歩道を歩くよう警告した。その後もみ合いとなり、発砲したと説明。青年は無抵抗だったとする友人の説明と食い違っている。

http://mainichi.jp/select/news/20140817k0000m030099000c.html



●米黒人射殺 ミズーリ州知事が非常事態宣言、外出禁止令も ― スポニチ Sponichi Annex 社会 。(共同) [ 2014年8月17日 07:51


 米中西部ミズーリ州ファーガソンの白人警察官による黒人青年の射殺事件で、ニクソン州知事は16日、抗議住民と警察の対立に収束の兆しが見えないため、非常事態を宣言、地域に午前0時から同5時までの夜間外出禁止令を発令した。

 大規模自然災害などを除き、米国で非常事態宣言が発令されるのは異例。これ以上混乱が続くと知事の引責問題だけでなく、人種問題が全米規模で広がり収拾がつかなくなる恐れがあると判断した。住民が従うかは不明な面もある。

 知事は記者会見で「世界の目が注がれている。不信と暴力の連鎖を断ち切れるかが試される」と述べ、住民に協力を求めた。

 住民側を力でねじ伏せようとして失敗したファーガソン市警に代わって治安トップを引き受けた州高速道路警察隊のジョンソン隊長も「(外出禁止令を)トラックや催涙ガスを使って強制はしないが、今は家に帰ってもらう時だ」と促した。

 黒人のジョンソン隊長が対話路線に転じ、事態はいったん改善した。しかし、被害者のマイケル・ブラウンさん(18)が射殺直前にコンビニ強盗をしたとする映像を市警が公開。「射殺の正当化だ」と住民の反発を招き、15日深夜から16日未明にかけ再び警察と衝突した。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、市警は、米司法省の中止要請を押し切って映像を公開したという。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/08/17/kiji/K20140817008761680.html






【コメント追記】
米国の人種暴動は白人と黒人の民族対立を深刻化させる。それはティーパーティーやKKKなどの白人共和党強硬派を激怒させ、米国は西岸・東岸民主党と内陸共和党に三分裂する。恐らくアジア系などの有色人種は民主党陣営に参加し、人種間戦争に移行するだろう。それは有色人種陣営の呼びかけにより大東亜共栄圏の参戦を招く。内陸共和党陣営は世界に味方の無い孤立した状態で包囲され全滅する。これまで米国の白人に虐待されてきた日本人・北朝鮮人・ベトナム人・メキシコ人・南米人などが米国を分割占領し、過去に残虐行為を働いた米国人及びその子孫が処刑され、内戦の中で米国は人口の激減を経験することになるだろう。

米国の白人達はこれまで常に勝者の立場にあり、敗者の悲惨さを体験したことが無かった。それが米国の残虐かつ一方的な対外政策の原因であり、米国の存在こそがこの一世紀の世界にとって最大の災厄であった。世界を米国という悪魔の手から救うには米国に罰を与え、米国の一般庶民に「敗者の苦痛」を実感させる必要がある。

このように考えるならば、アイン・ランドの思想に裏付けられたティーパーティーの隆盛や今回の黒人暴動は来るべき米国内戦のための準備と見なせるだろう。あとは米国経済の破綻が起きれば困窮した黒人が白人達を襲い始めるのは自明である。

個人的には、ティーパーティーの白人とともに在米南朝鮮人が滅亡することが望ましいので、黒人暴動で南朝鮮人の商店を黒人が襲いそれによって南朝鮮人が内陸共和党陣営に参加して戦う方向に仕向けるべきだろう。





↓↓↓ 一日一回クリックしていただくと更新の励みになります。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 政治ブログ 国際政治・外交へにほんブログ村
コメント (190)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マレーシア航空機事故の真相... | トップ | 張作霖爆殺事件ソ連特務機関... »
最新の画像もっと見る

190 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2014-08-11 05:39:29
アメリカは放っといても自然崩壊しますよ(笑
返信する
Unknown (Unknown)
2014-08-11 06:33:02
今一斉に、手元にあるお金を実物資産と交換して欲しいと、世界中の人が言ったらどうなるか。

そして、金利と言うものはどこへ行くのか、究極的に誰のポケットへ入るのかということ。
それに気付くか気付かないか。

アメリカ人は、100年前に国際金融資本に乗っ取られたことに気付き、今覚醒しようとしている。

搾取して来た側にとってこれほど恐ろしいことは無いだろう。
やはり闘わなければ、善良なアメリカ人はFEMAキャンプ送りなんだろう。

アメリカを放置すべきでない。
アメリカを解放するために、日本も闘うべきだ。

人類資金
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/人類資金
日本軍が持っていた、金塊はあるのか。

返信する
コペルニクス的転換の前兆 (princeofwales1941)
2014-08-11 07:20:28
echo-news – セブン・イレブン 店主が外国特派員協会で講演「個人事業主の建前でも、実態は単なる本部の労働者だ」
http://echo-news.net/japan/how-convenience-franchisees-are-exploited-by-the-franchise-giants

奴隷同然の労働条件を強制することでコンビニチェーン運営大企業がボロ儲けするシステムが壊れ始めた。

1カ月半の賞味期限切れ スカイマークの機内販売
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000032385.html

A380問題も含めてスカイマークは破産しJAL等に吸収されることだろう。労働者の労働条件を悪化させる格安航空の出現は恐らく国際金融資本の命令によるもの。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-08-11 07:49:45
今のままではただ破滅に向かっていくだけとしか考えられないが、
返信する
Unknown (Unknown)
2014-08-11 08:15:50
>処刑には原爆や枯れ葉剤を使用すべきだろう。

米国が最も恐れているのはこれなんだよな。
だからこそ、日本の義務教育を通じて日本人に「原爆は絶対悪なので何があっても使ってはならない」と教え叩き込ませる。

使用者は、常にその復讐に怯えているというわけ。

とはいえ、実際にその手法で復讐するのは反対だがね。
血で血を洗う関係は未来永劫に遺恨を残すので、
暴力的な手段は使用せず、ゆるやかに取り込んで飲み込んで時間をかけて消化するようにじっくりと消滅させるべきだ。
それでこそ、日本の求心力も強まるというもの。
暴力で支配する方法はアシュケナジムやコーカソイドと同類。

返信する
Unkownさんへ (princeofwales1941)
2014-08-11 08:43:16
慣習的な国際法に基づけば、日本は米国に2個の原爆で報復する権利があります。地下鉄サリン事件や焼夷弾や地震兵器や飛行機撃墜も報復可能でしょう。

>とはいえ、実際にその手法で復讐するのは反対だがね。
>血で血を洗う関係は未来永劫に遺恨を残すので、

米国の一般大衆に原爆で報復する必要は無いでしょう。報復すべきは原爆投下や地震兵器やJAL123便撃墜命令を出した少数の米英蘭支配階層です。大東亜共栄圏は彼らを残らず探しだし、報復が起きない様に、九親等まで一族全員を死刑にした中国のかつての処刑方針に習って家族や親類を全員処刑すべきです。

米国による占領の前に日本が外国から大規模な侵略を受けたのは元寇です。この時日本は元寇の捕虜を南宋出身兵士と元・高麗兵士に分類して前者は全員送還し、後者は全員殺しました。米国による占領から脱しようとしている今の日本にとって必要なのは、在東アジアの米英蘭人等の国際金融資本関係者の分類と大量処刑を含む厳格な処分です。

ローマ帝国がカルタゴを滅亡させた時に生き延びた人々の子孫が現在の世界の惨状を生み出したことを思い出しましょう。今度こそ我々は彼らを根絶せねばなりません。ここで不要な情けを掛けると未来に同様の三時が繰り返されます。女子供であろうと関係者は一族もろとも全員処刑すべきです。
返信する
アメリカは放っといても自然崩壊します (kashin)
2014-08-11 08:44:42
既にどこかで書いたかもしれませんが、日米関係の正体というのは、秀吉と家康の関係と同じですからね。今の日本は秀吉時代の家康のごとく、変な攻勢に出ずアメリカが焦土になるのを待っていれば良いのですから。
米国内では、国際金融資本勢に対する、貧しい反国際金融資本勢の階級闘争で、米ドルの資産価値は御破算(パア)、米国内は焦土となる、反国際金融資本勢が勝利するでしょうから。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-08-11 10:17:25
プリンス様
更新ありがとうございます。
全人類の方向性を感じます。
また楽しみにしております。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-08-11 11:20:35
シェルはユダヤ人が創業した英国企業

シェルを育てたのは日本です
シェルの創業者が日本に来て事業を起こしたのが始まり
これを支援したのが政府
返信する
Unknown (Unknown)
2014-08-11 11:32:30
困ったことに、国際金融資本というものは、根絶やしにしたくても、ボスざる名前も分からない始末です。

日本にいる売国奴ぐらいは特定できるか。
返信する

コメントを投稿