国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

北朝鮮を挑発する韓国の真意

2010年12月20日 | 韓国・北朝鮮
●3842.韓国の覚悟・米国の当惑 国際戦略コラム 2010年12月18日

朝鮮半島情勢が戦争になる可能性を秘めている。 Fより

この一週間、韓国、米国、北朝鮮、中国の動向を見ているが、戦争に向かって、韓国が覚悟を持って訓練を強行しようとしている。その訓練を止めようと米国は動くが、とうとう、韓国は北朝鮮に我慢できなくなり、北朝鮮を実力で潰すことも視野に入れているように動きである。

このため、国防相を辞任させ、陸軍参謀総長も辞任させた。新しく国防相になった金寛鎮は砲撃には航空攻撃で相手の砲台を潰すという。韓国の李明博大統領も、「(朝鮮半島の)統一が近いと感じるし、統一に備える必要がある」と述べた。韓国は本当に戦争で統一ということも考えている可能性がある。

この問題で中国と協調しようと、スタインバーグ米国務副長官率いる米代表団が16日、戴秉国国務委員や武大偉・朝鮮半島問題特別代表ら中国政府高官と相次いで会談したが、「(米中間で)二国間関係や朝鮮半島問題について率直な対話を行った」というように全体的に不調であった。ここで米国は中国が北朝鮮に強く働きかけることを期待したが、失敗であったようである。

この会議で、北朝鮮は日米韓が6者協議開催の前提としている5条件を北朝鮮側が拒み、交渉に応じない姿勢を見せていたことも知った。中国の影響力がほとんどないことを確認したようである。朝鮮半島の緊張緩和のためには、韓国と北朝鮮の対話が重要との認識で米中は一致したことが少ない会議での成果のようだ。

中国の影響力が北朝鮮に及ばないことを知った米政府内では、北朝鮮の度重なる挑発行為に対して、韓国が軍事力を行使し、武力衝突に発展することへの懸念が高まった。

そして、武力衝突に備えて、韓国では15日、一部地域を除く全土で、北朝鮮からの攻撃を想定した「民間防空特別退避訓練」が行われた。

北朝鮮は韓国の演習に「第2、第3の予想できない自衛的打撃を加える」と警告する通知文を送り、一歩も引かない状態である。戦争になれば、北朝鮮は2~3日で崩壊すると言われるが、延坪島砲撃で分かったことは、韓国のK-9対砲兵レーダ砲があまり威力がないことが明確化した。このため、北朝鮮の軍部は、韓国が張子の虎と思った可能性がある。また、北朝鮮の国内での不満が大きく、何かの危機が必要な状態にあるという。

しかし、北朝鮮はこの時期にリチャードソン米ニューメキシコ州知事を招き、米国人を確保して、米朝のパイプを確保している。戦争の手前で止めたいと見る。危機は必要であるが、戦争には慎重な一面もあるようだ。

クローリー米国務次官補(広報担当)は「定期的な射撃訓練であり、北朝鮮に脅威を突き付けるものではない」として、軍事的対抗措置を警告している北朝鮮をけん制した。

ロシアは、韓国軍が予定している海上射撃訓練を中止するよう要請した。同時にロシア軍は、極東方面の軍の戦闘準備態勢を引き上げた。

韓国軍が18~21日のうちの1日を選び実施すると発表した延坪島と周辺海域での射撃訓練について、20日か21日に行われるとの見通しを明らかにした。この訓練現場に、米兵を派遣し監視することにした。

米国は中国が動かないことを知って、朝鮮半島の両国にパイプを作るために、人を送り戦争という事態を避けようとしている。米国はアフガニスタン戦争に沖縄の海兵隊を振り向けている。この上に朝鮮戦争を今はできないという意識があると見る。

しかし、戦争になったことも視野に、米海軍は7日にさらに原子力空母「カール・ビンソン」を西太平洋に増派した。「ジョージ・ワシントン」と空母を2隻体制で、朝鮮半島有事に備えることになる。

朝鮮半島有事に、在韓日本人2万人の保護はどうするのであろうか?菅首相は自衛隊派遣というが、韓国は拒否している。どうするのですか、待ったなしである。

さあ、どうなりますか??
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/221218.htm






【私のコメント】
韓国は北朝鮮に対して軍事攻撃も辞さない強硬姿勢をとり続けている。韓国の意図は何だろうか?それを考えるのに重要なのは、未来の朝鮮半島国家建設に関して韓国が取りうる選択枝である。それは三つある。

一つ目は現状維持である。しかし、韓国の国防を支えている米国の経済力は低下し続けている。米国にとって最も重要なのは石油ドル体制を維持するためのイラク油田地帯占領継続であり、次に重要なのはカスピ海沿岸の石油・天然ガス地域に影響力を及ぼすためのアフガン戦争である。米国にとっては韓国への軍隊駐留は中国牽制という意味合いしかないが、米国は朝鮮半島に死活的利益を有しておらず、将来的には撤退していくとおもわれる。その後の朝鮮半島の行方は死活的利益を有する日中両国が決定することになるが、韓国の製造業は日中両国と激しく競合していること、米国の経済的衰退に伴って東アジアで工業生産力の極端な過剰が発生すると予想されることを考えると、恐らく日中両国が米国の同意を得て韓国を滅亡させ北朝鮮に半島を統治させるシナリオが選択される可能性が高いと思われる。北朝鮮の軍事力は韓国のそれに及ばないので、日本の協力が必要である。具体的には、竹島を巡って日韓が戦争に突入して米国が中立を宣言、韓国の海空軍が壊滅し、韓国が日本に海運を封鎖されて石油が枯渇した状況になって北朝鮮軍が韓国に突撃することになるだろう。日本は竹島問題を利用していつでも韓国を滅亡させることができるのだ。将棋で言えば、韓国は既に詰んでいる状態である。

二つ目は、先手必勝で、竹島問題で日本が韓国に王手をかけてくる前に北朝鮮を攻撃し占領・併合してしまうというものである。米国は中東の戦争で手一杯なので韓国軍が独力で実行する必要がある。北朝鮮が核攻撃で反撃するリスクはあるが、現状なら北朝鮮占領は可能と思われる。ただ、ここで問題になるのは、韓国と国境を接することになる中国の反応である。中国は日韓併合以後に日本の勢力が満州へ浸透した歴史を思い出し、韓国に厳しい対応を取ると思われる。中国と北朝鮮は軍事同盟関係にあり、韓国軍が北朝鮮領土に深く侵入した時点で人民解放軍が介入するのは朝鮮戦争の歴史から見ても明らかである。南北朝鮮の戦争は中韓戦争に移行してしまうのだ。

この場合、米国は死活的利益を有さない韓国への介入は回避し、韓国軍は独力で中国と戦うことを余儀なくされると思われる。果たしてどちらが強いかはわからないが、仮に韓国軍が優勢となった場合、中国は核兵器を韓国の大都市や軍事目標に打ち込んで反撃してくる可能性がある。事態は不透明だが、最終的にはソウル大都市圏や釜山などの主要都市が核兵器によって廃墟となり、北朝鮮の残存勢力が半島を統一することになるのではないかと私は予想している。ただし、米中両国の出方は不透明要因も多い。今回の韓国の北朝鮮挑発は、韓国が北朝鮮に侵攻した場合の米中両国の出方を見るためのアドバルーンではないかと想像している。

三つ目の選択枝は、韓国が安定した先進国として21世紀以降も生き延びることができる唯一の道である。それは、西ドイツが英仏との軍事的協調を通じて東ドイツを統合したことに倣い、日本との軍事同盟結成によって米軍撤退後の自国の国防を確保し、北朝鮮統合のチャンスを待つか、あるいは南北分裂を継続するというものである。しかし、朝鮮半島の南北分裂は不安定な状態であり、統一という安定状態に移行しやすいことを考えると、実質的には1910年の日韓併合と同様の事態が出現することになる。中国がこれを容認しないことは自明である。また、日韓軍事同盟では日本軍が韓国に駐留すること、竹島が国際法に従って日本に返還されることが必要条件となり、これは韓国国民が絶対に容認しない。更に、日本政府は韓国への謝罪や集団的自衛権の非行使方針を通じて、朝鮮半島には軍事介入しないという決意を間接的に表明している。三つ目の選択枝は韓国国民と日本政府の両方を翻意させる必要があり、事実上不可能なのである。

結論を言おう。韓国は近未来に滅亡し、北朝鮮が半島を統一する。韓国支配階層の逃げ場として済州島が用意され、済州島国家は日本の衛星国として繁栄を維持できるだろう。韓国の滅亡が主に北朝鮮の通常兵器によって行われるのが一番目のシナリオ、中国の核兵器と人民解放軍によって行われるのが二番目のシナリオである。韓国国民にとっては一番目の方がまだマシだろう。ただ、二番目のシナリオは米中両国の出方次第では韓国が生き延びられる可能性もあるので、韓国政府はその可能性を探るために現在北朝鮮を挑発し、米中両国の反応を見ているのだと思われる。





【12月23日追記】
●3847.リーマンショク前の狂乱物価状態に 国際戦略コラム 2010年12月23日

商品が全体的に値上がりし始めている。石油の90ドル/バーレルに上昇している。金、銅や小麦などの食料も急速に値上がりしてきた。リーマンショク前の2008年の状況に似てきた。新興国の需要が将来伸びると見て、ヘッジファンドなどが商品相場の先物で、値を吊り上げているようだ。

このため、現物も値上がりしてきた。しかし、バルチック海運係数はこのところ下げている。このように商品の荷動きは低調であり、このギャップが意味するところはバブル(仮需)である。相場が先行して値を上げている状態であることが見える。

日銀も先進国から新興国へ流入した資本が米国など先進国に再度還流するフィードバック・ループが形成されつつあり、資本の流れが逆回転する可能性と注視する必要があるとの見解を出したが、何かのショックが起きると、逆回転することが容易に分かる。

そのショックがいつ起きるかも分からないが、バブルが醸成されていることを参加者は考えて、どこかで手を引くことが重要であると見る。

しかし、ここ当分はバブルで浮かれるのであろうが、米国は、またもやゼロ金利かつ金融緩和というバブル醸成をして景気回復をしている。米国債の長期金利は上昇しているので、短期金利だけがゼロという状態である。短期資金でバブルが醸成されていることが分かる。非常に危険な鉄火場の様相だ。
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/221223.htm



●バルチック海運指数
http://investmenttools.com/futures/bdi_baltic_dry_index.htm




【コメント追記】
国際戦略コラムがバブルの形成を指摘している。米国株の高値更新や商品相場の上昇にも関わらずバルチック海運指数が低迷しているとの指摘は非常に重要である。このバブルが弾ける時、米国を中心とする世界経済は大不況に突入し、日本・韓国・中国の三カ国に集積した工場設備の極端な過剰が表面化することになる。それを解決するには、韓国を滅亡させ北朝鮮によって半島を統一させることが必要不可欠である。韓国滅亡の日がいよいよ近づいている。




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12 コメント

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ドラマ「坂の上の雲」から (不思議)
2010-12-20 06:18:10
ロシアは、39度線を要求してきていたんですね。
勝手に線引きされる半島民はたまりませんが、
日露戦争がなく、満州がソ連に引き継がれていたらどうなったのでしょう。
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不思議さんへ (princeofwales1941)
2010-12-20 07:38:46
>日露戦争がなく、満州がソ連に引き継がれていたらどうなったのでしょう。


日露戦争は、国際金融資本の代理人として日本がロシアと戦ったものであり、ロシア革命の前哨戦です。明治維新で薩長が国際金融資本と組んで幕府を倒した時点で、日露戦争はもはや回避できなかったのではないかと思います。ただ、もし日露戦争が回避できたなら、ロシアの勢力は朝鮮半島までは達するもののそこまでにとどまり、日本本土が直接脅かされることはなかったのではないかと思います。
返信する
Unknown (kenji)
2010-12-20 09:59:17
>明治維新で薩長が国際金融資本と組んで幕府を倒した時点で、日露戦争はもはや回避できなかったのではないかと思います。これは無理でしょう。


玉手箱のような、国際金融資本という言葉を使いすぎではないか?
要するに金貸しに過ぎないから、それ元ずいて行動するに過ぎない。

 明治維新とは何であったかを振り返ることでしょう。

富岡日記などを読むと、巷間に言われているような、
幕末とは異なる、世界があると思うけれども。

 何故わが国は朝鮮に興味を持っただろう。

済州島と鬱両島とそのほかの地政学的に重要な島を朝鮮王朝の経済苦境に漬け込んで、買えば、ソレデ十分であったと思う。
 何故それをしなかったか。
こちらのほうがはるかに大きな問題だと思う。

それと坂本竜馬は何故鬱両島開拓や、北海道開拓に興味を持ち、欧米へは行こうとしなかったのか?
 まあいろいろ在るでしょうね。

わが国は仮に韓国が崩壊しても、問題は残る。
それが朝鮮のわが国に対する最大も問題だろう。
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南下戦争 (従順レパルス)
2010-12-20 19:56:58
お初です。ロム専歴4年です。

先月の例の延坪島砲撃の前にチョット興味深いチラ裏風の予言がありまして、それによると半島で戦争が起き、38度線の休戦ラインが南下して南の新しい首都は太田(つまりソウル首都圏は……)というものです。
プリンス殿が前から言われている済州島亡命政権と現状維持の中間くらいで妙にリアルだったので一応勝手に報告しておきます(笑)
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Unknown (ウタリ)
2010-12-20 21:29:21
2ちゃんねるなどでもで済州島の話題は盛り上がらない(技と)のですが、やはりこういう議論などは双方の政府間によって水面下で話が進められているのでしょうか?

私がアキヒロなら今すぐにでも済州島に亡命したいですね。
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Unknown (たかちゃん)
2010-12-21 05:13:20
アキヒロは右派政党の大統領です。金大中盧武鉉と10年も太陽政策やって韓国が食らったのは、巡視艦撃沈と砲撃です。さすがにアキヒロはへたれるわけにはいけません。が、北も韓国も全面戦争は望んでません。北は中米韓日からの支援が欲しいだけ。いつものドつきあいです。普天間で日本ともめてる米には好都合でしょう。しかし米中韓日は戦争絶対回避、現状維持ですから、北と韓国の全面戦争はないでしょう。北は開戦も出来ず、崩壊も出来ないままズルズルと行くと予想してます。それが米中韓日露の希望だから。半島は自己決断させてもらえない、周辺列強の思惑に振り回される地域だからです。プリンス氏は米撤退後の北ベトナムの統一をイメージされてると思いますが、半島はあまりに複雑ですし、朝鮮民族は単独で開戦に踏み切ったことのない民族です。ベトコンのような何が何でも統一、中国に逆らっても統一という情熱もありません。北は人民元経済圏となりゆっくりと中国の経済的属国になり、最終的には人民開放軍が進駐していくと予想してます。
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Unknown ( )
2010-12-21 08:33:57
戦争やるやる詐欺だろ
返信する
韓国主導の半島統一 (ゴメズ)
2010-12-21 14:04:04
韓国主導で半島統一をするならば周辺国の同意を取り付ける必要が不可欠。
前回の戦争では中国の介入により結局戦争前の38度線での停戦となりました。

さかのぼること400年前の日本の朝鮮出兵に対しても明は派兵してくい止めています。
事朝鮮が日本の影響下に置かれてから満州まで進出を許す結果となっている事からも中国側の地政学として海側からの勢力拡大には断固とした態度を取るのが慣わしなのでしょうか。

数年前の議論でもアメリカの息のかかった韓国の半島統一はアメリカと国境を接することとなり第二次朝鮮戦争になるともっぱらの議論でしたが近年アメリカの退潮と中国の自信向上で統一半島国家は中国が御す事が出来るだろう事から韓国の半島統一を認めるとする共産党幹部の意見もちらほら聞かれます。

中国ロシアに韓国による半島統一を認めさせる政治力が必要ですが民主主義半島統一国家を中国が本当に認めるかは民主化要求のノーベル賞受賞者にも神経をとがらせている国としては相当なギャンブルになり一部には認める声があったとしても国家政策として北朝鮮の切り捨てまで決断できるだろうかという疑問があります。 

中国としてはマカオにかくまっている正男を傀儡として送り込み完全なコントロール下に出来るのがベストなのでしょうが韓国としては中国に取られるくらい前に統一したいところでしょう。

韓国による半島統一の条件としてアメリカに対する独立戦争を挙げる中国共産党幹部もいましたが韓国は貿易依存度が高くアメリカの提供する自由貿易により成り立っている事。

ノムヒョン政権なら出来たであろう対日戦争も米韓、日米の関係強化に続き日韓の防衛連携も視野に入りつつある現状でアキヒロも米日との連携強化に舵を切っており韓国世論は対北強硬政策デまとめようとしています。

今までにない半島統一本気度を見せているアキヒロですが周辺国特に中国を納得させるネタがあるのかどうか知りませんが中国としてはアメリカが東アジアから撤退すれば自動的に半島は勢力圏に置くことが出来るわけで現状維持以外の選択肢を取る必要はないように思います。日米との連携強化を取っている以上中国が首を縦に振るとは思えません。

周辺国の相違としてはやっぱり現状維持以上を望まないと言うもので強硬に見えるアキヒロですが反日政策に代わり対北強硬政策により国内をまとめ支持率を狙っているだけなのかとも考えています。
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たかちゃんさんへ (princeofwales1941)
2010-12-22 20:28:12
>北は人民元経済圏となりゆっくりと中国の経済的属国になり、最終的には人民開放軍が進駐していくと予想してます。


北朝鮮、あるいはそれが半島全体を統一した国家は中国の強い影響下に置かれることは確実ですが、人民解放軍の進駐はないと思います。海洋勢力の朝鮮半島侵攻は豊臣秀吉によるもの、明治日本によるもの、第二次大戦後の米軍によるものと過去に3回あり、いずれの時も海洋勢力に対抗して中国軍(漢民族国家)が朝鮮半島に進軍しています。しかし、それ以外では中国軍の朝鮮半島への駐留はないのではないかと思います。漢民族は、朝鮮は小国であり仮想敵国ではないので、軍隊を送り込んで支配する必要はなく、属国として影響下に置けばよいと考えていたわけです。

無論、元や清などの北方民族は建国期に朝鮮に大軍を送り込んで降伏させ属国化していますが、これは中国本土を攻撃する前に朝鮮を支配することが必要と考えられた為であり、漢民族国家である現在の中国が同様の行動を取るとは思えません。

結論として言うと、朝鮮戦争以後人民解放軍が北朝鮮から引き上げた事実からも分かるとおり漢民族国家は朝鮮半島に軍事的脅威が迫った時期以外は半島に軍隊を送り込むことは行わないと思われます。
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アキヒロの政策 (ゴメズ)
2010-12-23 15:21:05
就任以後の韓国アキヒロこと李明博ですがアメリカとのFTA締結を目論見ノムヒョンの残党によりロウソクデモの大混乱が起こる等の困難もありましたが一貫してアメリカとの連携強化、また天皇陛下との会見や洞爺湖サミットでは竹島は日本の領土と明記する方針に対して今は困ると時の首相に懇願したのだとか。
反日政策は採らず竹島を問題化させずに日本との関係修復に力を入れています。

棚上げされたアメリカとのFTAも韓国側にとって不平等条約を受け入れることまでして忠誠を見せています。

アキヒロの努力により日米との摩擦を取り除き連携できると言う自信がついたのでしょう、対北強硬路線への明確な姿勢変化も世論の支持を得ていることで建前で半島統一を願う声により後押しされているようにも見えます。

韓半島を統一に導いた我が民族の偉大なる大統領として名を残すことも功名心の強い韓国人にはたまらない魅力でしょう。

しかし海洋勢力の結集により半島の統一を目指すのは中国の反発が予想されます。

もし韓国が半島統一するのであれば北が内乱もしくは指揮系統が混乱するなど国家として機能しない状況を作り出し軍隊の駐留から保護国化、併合という明治期に日本が取った対朝鮮政策であれば可能性としてあるのではないかと思います。
北の弱体化、混乱化には全面戦争に発展しない程度の北との紛争、小規模戦闘により軍需物資を燃料を枯渇させるなどが考えられます。
北の混乱には中国人民軍も駐留することが考えられますがそれは日清戦争になぞらえ一戦交えても追い出す覚悟が必要でしょう。

以上韓国による半島統一の青写真を考えてみましたがアキヒロのしている日米韓の海洋国家の連携による半島統一ストーリーは非常に難しいのですがアメリカが韓国から撤退となれば筋書は完全崩壊します。米の退潮が明らかになり韓国の保守系右派は今なら何とかと焦っているのかもしれません。
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