国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

那覇空港中華航空機炎上事故:左側エンジン出火と機体左側の激しい火災の原因は?テロの可能性は?

2007年08月24日 | 日本国内
●那覇空港で中華航空機炎上 乗客157人避難中爆発 沖縄タイムス 2007年8月20日

 二十日午前十時三十四分、那覇空港の国際線ターミナル駐機場で、駐機中だった台北発那覇着の中華航空120便ボーイング737―800型機が爆発、炎上した。乗客百五十七人、乗員八人は全員、緊急脱出して無事だった。
 国土交通省によると、航空機は同九時二十三分に台湾・台北を出発し、同十時二十七分に那覇空港に着陸した。第四エプロン駐機場の四十一番スポットに入った直後の同十時三十四分、左側の第二エンジンから炎上、爆発。機体は真っ二つに折れるなど激しく損傷している。
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200708201700_01.html




●猛火迫る脱出劇、同乗の大学教員が撮影 中華航空機事故 2007年08月22日15時10分 朝日新聞


機体が炎に包まれる中、脱出シュートで避難する乗客ら=20日午前10時34分、那覇空港で、乗客の大学教員撮影

 那覇空港で起きた中華航空機事故で、同機に乗っていた那覇市内の大学教員の男性(54)が、脱出の途中、機内の窓から見えた炎などを写真に撮っていた。

 男性は米国・サンフランシスコから台北経由で到着。前方左側9列めの窓側の座席から立ち上がり、出口に向かおうとしたところ、「これは何なんだ」と大きな叫び声がした。座っていた付近の窓の外後方、主翼あたりにどす黒い煙と炎を認め、夢中でシャッターを押した。同行した妻は焦げ臭いにおいを感じたという。

 前方左側の脱出シュートから機外に出たのは、かなり早い方だった。後方から「早く前に進め」という怒鳴り声が聞こえた。滑り降りた後、振り返って機体の下方から黒煙が上がる様を撮影。早歩きで国際線ターミナルに逃げる途中、背後から「ドーン」と鈍い爆発音が聞こえたという。

 「初めはぼや程度と思っていたが、降りた後、炎が大きく上がっているのを見て、初めて大変なことが起きていると分かった」と言う。
http://www.asahi.com/national/update/0822/TKY200708220173.html






●事故機の燃料タンク、脱落ボルトで穴…海外に類似事例2例 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

那覇空港で中華航空120便(ボーイング737―800型機)が爆発炎上した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は23日、右主翼内部で脱落したボルトが燃料タンクを突き破り、2~3センチの穴が開いていたと発表した。このボルトは、燃料タンクに組み込まれている主翼前端部の可動翼(スラット)を動かす装置から脱落したものとみられ、この穴から燃料が漏れていた。事故調は今後、なぜ短時間のうちに大量の燃料が流出したのかを解明するため、事故機の燃料系統の調査を進める。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070823it14.htm










●パイロン排出口から噴出 事故調断定分解、配管調査へ 炎上中華航空 燃料漏れ  8月23日16時58分 産経新聞

 那覇空港の中華航空機炎上事故で、事故機のボーイング737-800型機は、右主翼にエンジンをつり下げる「パイロン」の排出口から大量に燃料が噴出した可能性が高いことが23日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。排出口の真下にあるエンジンの排気口に漏れた燃料が触れて引火したとみられ、事故調は同日、機体の本格的な検証作業を再開。製造元の米ボーイング社の担当者らも立ち会い、焦点となっているパイロンについて工具で外板を切除し、内部の燃料配管の状態などを確認する。

 パイロンは通常の飛行中でも内部を通る燃料配管からわずかに燃料が漏れ出すが、たまった燃料や不要な水分などは複数の金属パイプを通じ、排出口から機外へ捨てる構造になっている。

 これまでの調べでは、事故機は着陸後、誘導路から駐機場へ向かう途中で、パイロン付近から燃料が漏れているのを複数の整備士が目撃。整備士らは事故調の聞き取り調査に対し、「シャワーのように燃料が噴出していた」などと証言しており、事故調はパイロン内にたまった大量の燃料が排出口から一気に噴き出したとほぼ断定した。

 噴出した燃料は高温のエンジン排気口に触れて引火し、燃え広がったとみられ、事故調は配管の破断や接合部の脱落など大量の燃料漏れにつながる異常がないか慎重に調べている。

 事故調はこれまでに事故を目撃した地上の整備士ら関係者約40人の聴取をほぼ終えた。

 今後は機体内部の状況について本格的に調査し、東京に送った事故機のフライトレコーダー(飛行記録装置)やボイスレコーダー(音声記録装置)の解析も進める。

 ■整備不良?/配管品質に問題も

 パイロン内には、左右両翼と胴体下の計3カ所にある燃料タンクからエンジンに燃料を供給する直径約3センチのアルミ合金製の配管があり、他にもエンジンを支える部材や圧縮空気を機体へ送る配管などが通っている。

 国内航空会社の技術担当者によると、燃料配管の接続部はボルトや特殊なゴムで固定。仮にタンク内で接続部が外れて燃料が漏れたとしても、タンク自体に損傷がない限り機外に漏れ出すことはないという。


 またパイロン内にたまった不要な燃料や水分も機外へむき出しになった複数の金属パイプを通じて排出される仕組みになっているが、「想定を超える排出量でない限り、エンジンの排気口に触れて引火することはあり得ない」(技術担当者)という。

 ただパイロンは重いエンジンをつり下げる構造上、離着陸時には強い負荷がかかり、振動は内部の配管にも伝わりやすい。しかもパイロンの素材の一部は樹脂製で、「振動などで配管同士や他の金属部品がこすり合えば、摩擦により穴が空いたり、亀裂が入りやすい」と指摘する。

 過去に起きた航空機の燃料漏れは主翼タンク内の配管とパイロン側の配管の接続が不十分で起きたケースが多い。事故機はボーイング社製の737シリーズの中でも最新の航法システムが採用され、平成14年7月に製造された新しい機種だったが、別の航空会社技術者は「部品の耐用年数が十分あることを考えれば、整備不良が原因としか考えられない」とする。

 航空評論家の青木謙知さんは「配管同士がこすれ、傷つくことは十分考えられる」とし、飛行中や滑走中に配管が損傷した可能性を指摘したうえで、「航空機の製造過程で配管自体の品質に何らかの問題があった可能性もある」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070823-00000121-san-soci








●YouTube - 中華航空機炎上 爆発の瞬間を乗客が撮影
http://www.youtube.com/watch?v=efEhBulhmDw&mode=related&search=





●中華航空140便墜落事故 - Wikipedia
日付 1994年4月26日
原因 自動操縦状態での強制着陸に失敗
場所 愛知県・旧名古屋空港
死者 264
負傷者 7
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E8%88%AA%E7%A9%BA140%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

●阪神・淡路大震災:1995年1月17日



●新潟県中越沖地震:2007年7月16日
●中華航空120便炎上事故:2007年8月20日





【私のコメント】8月20日に那覇空港で起きた中華航空機炎上事故は乗客の脱出が遅れれば大惨事に成りかねない危険な事故であった。約一ヶ月前には、中越沖地震で柏崎原発が直撃されたが、原発周辺と比較して原発の揺れが異常に強いという謎の現象が起きている。

私はこの二つの事件から、1994年~1995年の中華航空機墜落事故と阪神淡路大震災を連想する。前者の原因は不明だが、中華航空の相次ぐ事故はテロの可能性もあり得るのではないかと想像する。大阪国際会議場で開催された日米の地震学者の合同会議の当日朝に発生した阪神大震災、直下型地震によって発生したという情報もあるチェルノブイリ原発事故と同様に、中越沖地震も国際金融資本が地震兵器を使って日本を脅迫した可能性を否定できないように思われる。

その他にも、8月1日には米国ミネアポリスでラッシュ時に橋が崩落する事故が発生しているし、8月13日にはロシアで二大都市を結ぶ鉄道が爆破される事故が発生している。米国のブッシュ政権が「中東戦争にわざと敗北することで、FRB・イスラエル・イギリスなどの国際金融資本勢力を打倒する」という戦略を採っていると想像されることを考えると、これらの事件は国際金融資本によるテロである可能性が考えられる。7月から11月まで営団大手町駅のトイレが工事のため使用不能になっていることも、テロの攻撃を防ぐ目的ではないかと想像(妄想)している。


今回の那覇空港の中華航空機炎上事故に話を戻そう。最初に起きたのは、左側エンジンの火災の様だ。you tubeの画像では乗客は飛行機の右側に逃げており、機体右側から多くの乗客が脱出したと想像される。脱出がもし遅れれば、機体右側に脱出している最中に大爆発が起きて多数の死傷者が出かねない危険な状態になっていただろう。

その次に右側エンジンから噴水のように燃料が漏れていることが証言されており、右側エンジンにも火災が拡がっている。その後、右側エンジンで大爆発が起こり、火は機体下面を越えて左側にも及んでいる。それからは機体中央部を中心に火災が続いているが、鎮火した状態では機体左側の方が被害が大きくなっている。

右側エンジン付近での爆発は燃料漏れでも説明可能だろう。しかし、燃料漏れの起きた右側よりも左側エンジンで先に火災が発生しており、火災の被害も左側の方が酷くなっているのは何故だろうか?

例えば、左旋回中に燃料が漏れて左側主翼に燃料が付着した、などということも考えられるが、事故が起きたのは着陸後の様である。結局、左側エンジンと右側燃料タンクの両方が着陸後に同時に損傷したということになる。一元論では説明できないのだ。このような二つの事故が同時に発生する、しかもそれが着陸した後に起きるという可能性は天文学的に低いと想像される。とすると、残るのは何者かが何らかの手段で人為的に事故を発生させた、つまりテロの可能性である。

事故後の報道ではボルト破損による右側燃料タンクの穴からの燃料漏れが原因として挙げられている。火災の酷かった機体左側は損傷が激しく、事故原因の究明が困難なのかもしれない。先に左側エンジンで火災を起こし、乗客が右側から避難している最中を狙って時間差攻撃で右側で大爆発を起こしたと考えれば、被害を最大化することを狙った実に狡猾で卑劣なテロ攻撃である。台湾国民を動揺させること、日本人の対台湾感情を悪化させることなどが狙いなのかもしれない。

上記の私の記述は単なる陰謀マニアの妄想かもしれない。ただ、左側エンジンと右側燃料タンクの両方が着陸後に同時に損傷する可能性の低さから、私はどうしてもテロの可能性を捨てきれない。飛行中・滑走中ならば、鳥の群に突っ込み両方のエンジンが同時に損傷することもありうるかもしれないが、バードストライクで右側燃料タンク付近のボルトが破損するだろうか?






【8月26日追記】
●爆発は中央タンクから 風で炎流れる 中華航空機事故 朝日新聞 2007年08月25日

 那覇空港の中華航空機炎上事故で、事故機は右主翼周辺で出火後、胴体下部の中央タンク内で最初の大規模な爆発が起き、左翼の第1タンクでの数回の爆発を誘発していた疑いの強いことが、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。右翼内部のタンクからは燃料が漏れ、右エンジンの排気熱で出火したが、風の影響を受けた爆発の連鎖が、機体左側の損傷を激しくしたと見られる。

 調査委はこうした機体損傷のメカニズムの裏付けを進めるとともに、事故の発端となったボルトによる右翼の第2タンク破損の原因解明を進める。

 航空機の燃料タンクは両主翼と胴体に計三つある。これまでの調べでは、右主翼内部の部品のボルトが第2タンクに突き刺さって穴が開き、漏れた燃料がすぐ近くの右エンジン周辺に流れ出た。燃料はエンジン後方の余熱で発火したと見られる。

 目撃証言や爆発時の映像、機体の損傷などから、炎は、地上にたまった燃料からも上がり、右エンジンと機体の間のあたりで強まった。当時、毎秒8~5メートルの左への風が吹いており、中央タンクを下からあぶる形になった。中央タンクは発火後に激しく爆発して炎上。これに誘発される形で、数回にわたって左主翼部の第1タンクで爆発が繰り返された。この時点で漏れ出た燃料は左翼方向に広がっていたこともあり、機体左側を中心に激しく損傷。尾翼も左側が激しく焼けた。

 一方、第2エンジンや右主翼は、左側に比べて焼失が少なかった。

 航空機は飛行時、まず中央タンクの燃料を消費。これがなくなると左右のタンクを均等に使うようになっている。当時、中央タンクは台北からの飛行でほぼ空になっており、調査委は、タンク内に多くの空気があったため、熱せられて気化した燃料が発火しやすい状態だったと見ている。

 航空燃料は約240度で発火する。一方、機体に多用されるアルミ合金の一種のジュラルミンは、660度ほどで溶け始める性質がある。このため調査委は、燃料タンクが熱で溶けて穴が開き、燃料が漏れたことで機外での爆発が起きた可能性は残るが、タンクの燃料が熱で気化、発火し、タンクの壁面が焼け溶ける前に内部爆発したとの見方を強めている。
http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY200708250174.html




【コメント追記】
8月25日付けの朝日新聞記事では、右から左への風で左翼付近の火災被害が拡大したと主張している。しかし、最初に起きた左エンジン付近の火災については説明していない。やはりテロの可能性を捨てきれないと思われる。
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5 コメント

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おまけ 台湾愛情編 (Unknown)
2007-08-26 13:28:38
あいのり(フジテレビ番組)

[YouTube]日本人以上に日本を大切にしている台湾の人たち
http://www.youtube.com/watch?v=BHoWz2TipDk&NR=1
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新幹線の輸出 ② (Unknown)
2007-08-26 13:06:08
中国 → (なんやかんや反日でいちゃもんつけておいて、ちゃっかり新幹線を導入していた)

中国本土、北京~上海間1,300kmの京滬線をはじめ、中国全土に8路線合計12,000km近い高速鉄道網の建設を計画しており、車両やシステムを巡り日独仏の3陣営が三つ巴で熾烈な受注競争を続けている。

2006年2月から主要都市間の在来線高速化 (200km/h) 用にフランスのTGV、ドイツのICEと共にJR東日本のE2系をベースにした120両の高速車両CRH2型が導入されており、これらの車両の運用実績をもとに本格採用が決定されるものとみられる。一部は完成車で納入されたが、残りは部品の現地組み立てまたは技術供与による現地生産となった。川崎重工と青島の南車四方機車車両が製造したCRH2型「子弾頭」“China Railway High-Speed2”は2007年1月28日から運行を開始した。中国では反日テロを警戒したため、日本の技術供与については報道されなかった。

なおJR各社では、JR東日本が受注に積極的なのに対し、台湾への技術供与を行ったJR東海の葛西敬之会長は、トラブルが発生した場合の責任問題や技術流出の危惧から反対の意見を表明している。

[YouTube]  China CRH 和谐号 From CCTV-2
http://www.youtube.com/watch?v=S54gO0lPvS4

[YouTube]  中国「国産」高速列車運行開始 (国産に疑問、組立てが国産なだけ)
http://www.youtube.com/watch?v=pwxNVYeEUvU&NR=1

北京・上海間高速鉄道計画 (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E3%83%BB%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E9%96%93%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%89%84%E9%81%93%E8%A8%88%E7%94%BB

中国側は2005年11月に、高速鉄道網にドイツのICE3ベースの車両を60編成発注する意向を示したが、さらにフランスのアルストム社、カナダのボンバルディア社、日本の企業連合にも呼びかけを行った。結果、日仏加から高速化した一般路線向けに、それぞれ420両(うち最初の60両が輸入、残りは技術導入を経て現地生産)を導入することが決定した。とりあえず一般路線へそれぞれを導入し、3国(独を入れ4国)の技術を充分に獲得してから、国産で高速鉄道を運営する意向と見られている。

日本からはJR東日本と川崎重工業など6社連合が推進するE2系に準じた車両(営業最高速度200km/h)を製造し、2006年3月1日に第一陣が神戸港を出航した。しかし、日中間の外交冷却化により主だった式典は挙行され無かった。車両は中国鉄道高速列車CRH2型と称され、一部が完成車として日本から輸入され、続いて日本の技術指導で現地生産された。杭州市付近で試運転が行われ、2007年1月28日に上海~杭州・南京で旅客営業(最高速度160km/h)を開始したが、『中国の独自技術』が強調され、日本の技術提供について国内向けに公表していない。これは前述の通り技術を含めた販売の為に「中国の技術」と言えてしまう点と、反日世論のある中での公表が避けられたという点がある。同年4月のダイヤ改正からは本運行となり、最高速度は200~250km/hに上げられる。
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新幹線の輸出 ① (Unknown)
2007-08-26 13:01:17
現在、台湾に続き、中国、イギリスへの輸出が行なわれているようです。

新幹線の輸出 (Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A

台湾

台湾の南港~高雄間のうち、台北~左営の約340kmで運行中の高速鉄道路線(台湾高速鉄道)は、独仏連合との熾烈な受注競争の末、日本連合が最終的に逆転、受注に成功した。この高速鉄道は新幹線のシステムを導入して建設されており、車両には700系をベースとした700T型が用いられている。日本が受注した背景には、技術や安全性もさる事ながら、台湾は歴史的にも日本に対し親近感を持っている事、地理的に日本と類似した条件にある事、地震に備えるシステムが構築されている事などが挙げられるが、最終的には日本側が提示した資金面での優遇措置を加えた事が契約締結の決め手となった。

当初は2005年10月の開業を目指して建設が進められたが、台湾高速鉄道のコンサルタント業務を欧州連合が先に受注していたため、施工方法やスケジュールの調整が難航。また建設工事の一部区間を受注していた韓国の現代建設による路盤の手抜き工事が発覚するなど、各国企業の思惑が入り乱れたため、開業時期が徐々に遅れ、結局2007年1月5日に板橋~左営間で暫定開業した。台北~板橋間は2007年3月に開業し、台北~南港間・左営~高雄間は未定。
(台湾で、韓国による手抜き工事発覚)

イギリス

英国:日本の「新幹線」お目見え…日立製作所製車両 (毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070824k0000e040029000c.html

【ロンドン藤好陽太郎】鉄道発祥の地・英国で初めて運行される日本製の鉄道車両が23日、英南部サウサンプトンに到着した。日立製作所が作った新幹線型の高速鉄道向け車両で、近く試験走行を実施。09年に運行を始める。

 ロンドンと英南東部アシュフォード間(109キロ)を最高時速225キロで走るほか、12年のロンドンオリンピックでは、ロンドンと競技会場を往復する。今回到着したのは、1編成(6両)。09年までに29編成(174両)を計500億円で納入する。


イギリス戦略鉄道庁とHSBC Rail UKは2005年6月2日、ロンドン~ケント州間における高速新線CTRL (Channel Tunnel Rail Link) の国内専用車両に関して、日立製作所が導入・保守契約を締結した事を発表した。

日立製作所に正式発注が決定した場合、UIC規格路線を走る初めての新幹線車両となり、CTRL線上においてTGVベースのユーロスターと混在して運行される事となる。30編成で計180両となり、受注総額予定は2億5000万ポンド。

営業最高速度は、CTRL線上で140マイル毎時(225km/h)、在来線では70mph (112km/h) で、将来的には時速170mph (275km/h) を目指す。
この契約の背景には、オーストラリアでの鉄道高速化に日立がその実績を持っていたことと、国民レベルで存在するフランスを嫌悪する意識(cf.百年戦争)、そして古くはイギリス国鉄時代に始まり、民営化後ハットフィールド事故で極まった鉄道運行・保守システムの荒廃を、日本からの技術導入によって立て直す嚆矢としたい狙いがある。
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台湾新幹線 (Unknown)
2007-08-26 12:20:53
中華航空による整備不良という問題もあったかもしれないけど、事故を装ったマスコミぐるみのテロの可能性はあると思います。また、沖縄で起きたということに意味はあるのだろうか。

今年1月から「台湾新幹線」が開通し、芸能界を含め日本と台湾の友好関係が益々盛り上がってきている中で起こっていることに対して、なにか意味はあるのだろうか。

新幹線(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A

台湾高速鉄道(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A

契約獲得にあたって、フランス・ドイツによる欧州連合と組む台湾高鉄と、日本連合と組む中華高鉄とが競合したが、プルプッシュ方式を提示した欧州連合の方がコストが安価であったこと、国際ビジネスに慣れていた欧州連合のセールスが早く、巧みであったこと、台湾側も対中関係を重視するクリントン政権下で戦闘機などが購入出来なかったため代わりにフランスから購入せざるをえず、フランスとの繋がりを維持する必要があったことなどから、台湾高鉄は契約を獲得し、軌道と機関車はドイツ製、客車はフランス製で設計が進められていた。

しかしアメリカがF-16戦闘機の売却に同意したこと、ICEが死者約100名・負傷者約80名という脱線事故(エシェデ事故)を起こしたこと、台湾大地震が発生したが、欧州方式は地震に対する防御策が十分ではなかったことなどから、日本側が盛り返し始める。最終的に台湾政府は、台湾高鉄の協力先を早期地震検知警報装置(ユレダス)を導入していた日本連合に切り替えることに決定、最終的に車輌は日本、配電・制御は欧州、土木工事は国際入札という玉虫色の決着に終わった。このため欧州連合は、台湾高鉄に違約金を請求した。

事態が紛糾したのは、欧州と日本を推すグループが、それぞれ政治家と結びついた結果、民進党と国民党の政争が鉄道の場に持ち込まれたのが一因とされる。大まかに言えば民進党は日本と、国民党は欧州と結びつきが強く、契約成立時には国民党が与党であり、日本が契約に成功した時は民進党が与党であった。台湾や中国では鉄道建設は政治と強く結びついており、政治分析抜きに技術的優劣だけを語っても余り意味はない。

プロジェクトX? 台湾新幹線編

[YouTube] 台灣高鐵相片影集 - 改編版
http://www.youtube.com/watch?v=0Ke1vovV9u0

[YouTube] Taiwan High Speed Rail Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=3egry3RFq38

[YouTube] 90 Min from Taipei To Kaohsiung
http://www.youtube.com/watch?v=jsG2FXZuCWU
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Unknown (Unknown)
2007-08-25 17:03:57
インドと日本が核戦略で協力すれば困る国があるということでしょうな

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/bd10ec8a4903e87d0ae2c677e877fc8b#comment
(株式日記より)
読売新聞 日印首脳会談―重層的な「新次元」の関係を築け
産経新聞 日印首脳会談―戦略的協力さらに育てよ
毎日新聞 日印関係―戦略的協調への第一歩に
日経新聞 多角的アジア外交へ日印関係広げよ

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朝日新聞 首相の訪印―価値観外交のすれ違い
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