マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

第12回プロムナード・コンサート

2009-10-20 23:55:10 | ラ・プロムナード・ミュジカル
先月、第11回をやってから、あっという間にもう一カ月、次のプロムナード・コンサートが近付いてきました。
毎年、9月から11月は期間が短く、大変です。
できれば3カ月ごとに…と思いますが、8月はやはり夏休みということもあり、やりにくいので、どうしても9月になってしまうので…。
準備期間が短いということもあって、譜読みのしやすいベートーヴェンを弾くことにしました。
決してベートーヴェンが易しいわけではありませんが、譜読みという部分では、古典派ですから、近現代の曲に比べれば楽ですから。
…で、選んだのは、「告別」ソナタです。
「告別」というタイトルは、ベートーヴェン自身が自筆譜に「告別。1809年5月4日ウィーン、敬愛する皇帝陛下の大公ルドルフの出発に際して。」と書いたことに由来するものです。
ナポレオン軍によってウィーンが包囲されていた時期であり、ルドルフ大公が地方へ疎開することとなったのです。
再会は約束されていませんでした。
3楽章からなり、「告別」「不在」「再会」と記してあり、音楽もそれにふさわしいものとなっています。

告別ソナタを弾こうと思ったきっかけは、いたって単純なのですけど、ワルトシュタインソナタを弾いた時に買ったCDに「テレーゼ」と「告別」が入っていて、つでに聴いたら、どちらも気に入ってしまった…というわけです。
そのCDは、ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第21番 「ワルトシュタイン」 勢いのある演奏です。

アシュケナージの ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ<ワルトシュタイン><テンペスト><告別> も、持っていますが、教科書的かもしれません。

…で、特に告別の方は、3楽章を、大学の入試の時に弾いたということもあって、なんか受験っぽい…とか思って、敬遠していたのです。
でも、年を経て聴いてみると、以前はわからなかったよさも感じるようになり、今だったらどういう風に弾けるかな…と、興味もわいてきたのですよね。
練習していて、こんなのよく弾いてたなぁ…とか、思ったりします。
その頃は演奏の記録を取る、というのがなかったので、どんな演奏していたかは残っていませんが…。
以前弾いた曲をまた取り出して弾く時、いつも新しい発見があって、今の方がいい…と思うのですけどね。
以前のビデオを見たり録音を聞いたりすると、意外にいいじゃない!と思ったり、う~ん、もう少し練ってないとだめじゃないと思ったり、記録を取っておくのは大切と思いますね。

第12回プロムナード・コンサート
11月23日(月・祝日) 午前10時~11時半
姫路市民プラザアートホール(イーグレひめじ内)

(チラシはクリックすると大きく表示されます)