ドビュッシーの前奏曲集について、以前このブログに記載した文に追加して記載します。
ドビュッシー(1862〜1918)の前奏曲集は1集、2集、合計で24曲ありますが、ショパンの前奏曲集のように、24調すべての調性で書かれているわけではありません。
ドビュッシーが、「印象主義」と呼ばれる作風をピアノで確立したのは「版画」でしたが、それをさらに発展させて、完成の域まで達したのが、この前奏曲集と言えるでしょう。
即興的性格を持ち、モティーフを展開しない、前奏曲と言う形式は、ドビュッシーには好都合だったようです。
印象派の絵画を思い起こさせるような作品だと思います。
第1集は、1909年12月から10年2月にかけて作曲されています。
今回演奏するのは、第1曲〜第5曲です。
ドビュッシーが、「印象主義」と呼ばれる作風をピアノで確立したのは「版画」でしたが、それをさらに発展させて、完成の域まで達したのが、この前奏曲集と言えるでしょう。
即興的性格を持ち、モティーフを展開しない、前奏曲と言う形式は、ドビュッシーには好都合だったようです。
印象派の絵画を思い起こさせるような作品だと思います。
第1集は、1909年12月から10年2月にかけて作曲されています。
今回演奏するのは、第1曲〜第5曲です。
第1曲 デルフィの舞姫
ルーブル美術館の古代ギリシアの美術品を見てヒントを得たと言われています。
アポロを祭った神殿で舞う舞姫たちの高貴な姿を思い起こさせるようです。
第2曲 帆
原題は、voileで、帆という意味と覆い、ヴェールという意味があります。
一応「帆」と訳されていますが、神秘的なヴェールに覆われた女性…という風にも考えられます。
微風に帆を上げている船が、ゆれる感じでもあるし、ヴェールが揺れる感じでもあるし、なかなか不思議な曲です。
5音音階が目立ちます。
第3曲 野を渡る風
ヴェルレーヌの詩「そは、やるせなき」の中の引用句「風は野で、息を止める」から題名を取ったと言われています。
風は、できる限り軽やかに素早く、短く刈られた草の上を通り抜けていく。
途中で、灌木の茂みや生け垣に出会い、流れを乱す。
そんな情景かと…。
ヴェルレーヌの詩「そは、やるせなき」の中の引用句「風は野で、息を止める」から題名を取ったと言われています。
風は、できる限り軽やかに素早く、短く刈られた草の上を通り抜けていく。
途中で、灌木の茂みや生け垣に出会い、流れを乱す。
そんな情景かと…。
第4曲 音とかおりは夕暮れの大気に漂う
何とも不思議なタイトルです。
ボードレールの詩「夕べの調べ」の中の一節をそのままタイトルにしたものです。
メランコリックな曲で、五音音階や全音音階が多用されて漂う感じを表しています。