![IMG_4293.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/h/i/s/hisuaki/IMG_4293.jpg)
こんにちは~、№7ですよ~♪
と思わせておきながら、実はこれ中身は以前ご紹介したことのあるRADIUS 42 (ラデュウス 42)。
ですが、こちらは後期型なのであれとはちょいと違っておるのです。
その違いというのが…
![IMG_4278.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/h/i/s/hisuaki/IMG_4278.jpg)
この部分!
一見フィラーキャップに見えるこの部分、実は安全弁なのです。
(フィラーは前期同様タンク底面にあります)
そしてまた、この安全弁こそが、わたしをかなりの間悩ませていた頭痛の種!
というのも、その仕組みが全く理解できなかったからなのです。
ちなみに構造はこの様な感じ。
キャップを外すと中にこれらのパーツが組み込まれております。
![IMG_4287.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/h/i/s/hisuaki/IMG_4287.jpg)
スプリング、皮カップ、カップ受け、固定用キャップ。
で受け手の方はこんな感じ。
![IMG_4281.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/h/i/s/hisuaki/IMG_4281.jpg)
タンク内部から伸びていると思われるネジの切られたシャフトが一本。
これは固定されており引き抜けないものの、数ミリ単位でぐらぐらと動く。
これに先ほどのパーツ群がねじ込まれ、
キャップをしたのちも締め付けが調整できるようになっております。
なお、ここから見えるシャフトのすき間や穴はそのままタンク内部なので、
この部分からタンク内圧が盛大に漏れてくるようになっております。
組み付けるとこんな感じ。
![IMG_4288a.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/h/i/s/hisuaki/IMG_4288a.jpg)
分かりやすくするために、皮カップを除いています。(薄いピンクがそのイメージ)
実は、最初このストーブが手元に来たとき、この皮カップが欠品であったため、
一体どういう仕組みなのかわからないまま、
「ここはおそらく安全弁であろう…
でもどうしたってここから圧が漏れてくるやん!」
と頭を悩ませていたのです。
ですが、その後いろいろなストーブなどをいじるうちに、
プリムス71、シーベルト丸トーチなどにあるような原始的な安全装置に気づき、
そうか!これだったのか!
とひらめき、この部分に皮カップがあったはずだと思いついたのです。
そしてタンク底面を確認してみて確信。
![IMG_4280_201701131729145b9.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/h/i/s/hisuaki/IMG_4280_201701131729145b9.jpg)
やっぱ、デベソがあった!
つまりこういう仕組みのはず。
![IMG_4298_20170113181540a29.jpg](http://blog-imgs-98.fc2.com/h/i/s/hisuaki/IMG_4298_20170113181540a29.jpg)
まず、先ほどのシャフトはタンク底面に溶接されている。
普段は、先端にスプリングにより固定されている皮カップにより密閉を保たれているが、
内圧が高まりすぎるそれがスプリングの力を上回った時、
皮カップが押し上げられ生じたすき間から余分な圧力が抜け出る。
前述のプリムスなどのタイプの場合は、
一度作動するとタンクに穴が開き使い物にならなくなりますが、
この方法だと、ばねが戻りまたそのまま使用することができる。
さすが、創意工夫が売りのRADIUS社!
考えるとこの仕組みって、単に内圧による力だけではなく、
先端の溶接部分の接合部が強く引くことによりスプリングを押し縮めようとする力と、
反対に、内圧がスプリングを伸ばそうとする相反する力が拮抗してしまうので、
調整が結構シビアなんじゃないかな?
そう思い、古い取扱説明書をよく読むと、
中央のねじの締め付け回転数がきっちり書いてありました。
やっぱりな~。
というわけで、この件についてはすっきり納得できたのですが、
実はこのストーブいまだに使用したことがありません。
というのも…
スピンドルがバルブ内部で折れており、一部が中に入ったまま取り出せない状態。
全オーナーが無理したんだな~。
さて、どうしたものか…