先日届いた謎のストーブ。
どこにも名称やメーカー名の刻印などはないし、
ネットで検索しても、全く見当たらない。
でも私にはこれはフランスのSELUSのストーブであるということが一目でわかる。
だって、まんまこれだから!
以前大変苦労したSELUS HIRONDELLE
だから当初、HIRONDELLEの風防を紛失し、ゴトクを後付けでもしたのかな?
と、そう思っていたのですが、良く見比べるとほぼ同じながらやはり微妙に違う。
そして何よりゴトクの作りが、見た感じこれ専用で、どう見てもオリジナルの状態。
だからおそらく、HIRONDELLEの後で作られた派生モデルではないかと推察。
というのも、HIRONDELLEには明らかないモデルとなったM-1940というモデルがあるから、
それ以前に製造されたとは考えにくいから。
そんなわけで、モデル名不明のこのストーブですが、
おそらく時代的には1940年~60年後半に製造されたものではないかと。
さて、そうなると勝手知ったる構造だから、メンテする際のめんどくさそうなポイントも思いつく。
まずはNRV.。
うん、やはり固着しやすく抜き取りにくいマイナス頭だ。
これはショックドライバーでもびくともしなかったため、
ホームセンターまで材料を調達しに行き、専用工具を作成。
おかげで、なんとか無時に抜き取り完了。
やれやれ、これでまずは一安心。
次はコントロール部分というか、針が折れていないかな?クリーニングニードル。
こちらも固着していたものの、炙ればすんなり動き出し、
針も健在で見た感じきちんと機能しております。
こうなれば後はタンクなどの圧漏れだ。
NRVとパッキン類を交換し、加圧したのちしばし放置。
24時間後も圧は保たれていたので、こりゃ予想外に程度が良い!
そういうわけで、早速燃焼テストに!
おお!良い感じ!
本当にあっけないほど簡単い、しかもきれいに燃えてくれたのでなんだか拍子抜け。
以前HIRONDELLEのレストアで、本当に大変なお思いを下だけに、
何だかより一層そういう感じがしてしまいました。
で、前述のように当初は個人の改造品と思っていただけに、
正直な話、
「ゴトクが邪魔だしHIRONDELLEの部品取りにでもなればよいな。」
と思って取り寄せたのですが、こうなるとそれはもったいない。
というか、このゴトクが意外にあ嵩張らないし、
固定式ゆえに、ある意味本体のガードの役割を果たしているし、
給油の際さかさまにしても安定しているから
「結構良いかも?」とそう思えるほどに。
そんなわけで、今後持ち出す機会が増える予定の一台と思います。
仏製ストーブ SELUS モデル名不明 French vintage stove SELUS model unknown )
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます