旧東ドイツ軍用のJUWEL34は私の大好きなストーブなので、
過去に約15台ほど手に入れ、メンテをしては送り出してきております。
この機種はわずかなカラーバリエーションがあるくらいなのですが、
ごくたまに、
「おや?これは…??」
というものに出会います。
それがこれ。
レストアを終え綺麗になった記念写真。
一見何の変哲もない34ですが、かぱっと蓋を開けてみると…
ん?ゴトクの形がなんか違う?
普通の34のゴトクと言えば、
このように厚手の鉄板を切り取って作ったものなのに、
こいつのは鉄の丸棒を曲げてあるだけ。
だから最初は、前オーナーが加工したのかとも思ったけれども、
接合部位などを見ても、どうやらもともとこの形状らしい。
でそこで思い出したのが、東西分裂前のいわゆるナチスドイツ時代の軍用ストーブ、
つまり34の前のモデルである、JUWEL33やARARA37
左から、JUWEL33(陸軍),ARARA37,JUWEL33(空軍)
これらのゴトクは先ほど同様に、丸棒を曲げて作ったものです。
だからもしかしたら、風防のみこれらの流用?
ですが、これらのモデルの風防は、空気取り入れ用の穴が横に一段しかありません。
この様な感じ。
ですが、今回の34の風防にはその上に更にもう1段で計2段あるから、
33などの風防を流用したとは思えない。
(何より、蓋の取り付け部にねじ切りが無いので全然違う)
ですので、これはもしかしたら、
33から34に機種変更した際の過渡期のモデルではないでしょうか?
なんせ、この手の資料はほとんどないので、今のところ私の中ではそういうことになっております。
(=^^=)ゞ
じつはその後すぐ真相が判明!
↓の追記をご覧ください。
(*^人^*)
さて、34の話題ついでにこういうお話もご紹介。
ある日いじっていたのは一見何の変哲もない見慣れた34。
だから、ほほいのほい♪と分解清掃。
よし、きれいになった。
「ん?なんだこの部品?!」
拡大するとこんな感じ。
実はこれニップルに取り付けるストレナー。
こんな感じで取り付けます。
ですが、この機種はウイックでガソリンを吸い上げる方式なので、
この部品には、ごみを取り除くストレナーというよりは、
むしろ、GIストーブのヴァポライザーのスクリーン(こちらのa)の様に、
過熱を促進し、気化を早め、火力をアップする、
そういう狙いがあったのではないでしょうか?
ちなみに素材はよくある網状のものを丸めたものではなく、
細い真鍮線を型に入れギュッと押し固めたような構造になっております。
と、ここでふと気になった。
この部品を見るのは初めてだけど、もしかしたら…
そう思い取説にある分解図をよく見てみると、
あった!これや!
そうか、ちゃんとこうして描いてあったんか!
今の今まで全く気付いていなかった!
というか、今までいじった中にはかなり綺麗で、ほぼ未使用のものもあったというのに、
この部品が入っていたのは一台もなかったぞ??
よっぽど紛失しやすいのか?
まあ、なくても何ら問題の無い部品だけに、紛失しても気にならないというのもあるんでしょうね。
**追記**
この記事を書いたのち、ふと有名ストーブサイトを思い出し、
そこでJUWEL34を見てみれば…
あ!
ちゃんとあるじゃない!
実は、34の初期モデル(1940年代から50年代にかけて)には今回同様丸棒のゴトクが付いておりました。
ただ、その場合風防の形状は33同様で、風穴は一段、蓋はねじ込み式となっており、
タンクも真鍮製のようでした。
(こちらやこちら等)
ですが、その後60年代半ばまでのモデルこそが、
今回私の紹介したものとほぼ同じ!
(こちら等)
つまり、当初初期型と思っておりましたが、
いうなれば中期型だったわけですね。
これにて一件落着!
(*^人^*)
過去に約15台ほど手に入れ、メンテをしては送り出してきております。
この機種はわずかなカラーバリエーションがあるくらいなのですが、
ごくたまに、
「おや?これは…??」
というものに出会います。
それがこれ。
レストアを終え綺麗になった記念写真。
一見何の変哲もない34ですが、かぱっと蓋を開けてみると…
ん?ゴトクの形がなんか違う?
普通の34のゴトクと言えば、
このように厚手の鉄板を切り取って作ったものなのに、
こいつのは鉄の丸棒を曲げてあるだけ。
だから最初は、前オーナーが加工したのかとも思ったけれども、
接合部位などを見ても、どうやらもともとこの形状らしい。
でそこで思い出したのが、東西分裂前のいわゆるナチスドイツ時代の軍用ストーブ、
つまり34の前のモデルである、JUWEL33やARARA37
左から、JUWEL33(陸軍),ARARA37,JUWEL33(空軍)
これらのゴトクは先ほど同様に、丸棒を曲げて作ったものです。
だからもしかしたら、風防のみこれらの流用?
ですが、これらのモデルの風防は、空気取り入れ用の穴が横に一段しかありません。
この様な感じ。
ですが、今回の34の風防にはその上に更にもう1段で計2段あるから、
33などの風防を流用したとは思えない。
(何より、蓋の取り付け部にねじ切りが無いので全然違う)
ですので、これはもしかしたら、
33から34に機種変更した際の過渡期のモデルではないでしょうか?
なんせ、この手の資料はほとんどないので、今のところ私の中ではそういうことになっております。
(=^^=)ゞ
じつはその後すぐ真相が判明!
↓の追記をご覧ください。
(*^人^*)
さて、34の話題ついでにこういうお話もご紹介。
ある日いじっていたのは一見何の変哲もない見慣れた34。
だから、ほほいのほい♪と分解清掃。
よし、きれいになった。
「ん?なんだこの部品?!」
拡大するとこんな感じ。
実はこれニップルに取り付けるストレナー。
こんな感じで取り付けます。
ですが、この機種はウイックでガソリンを吸い上げる方式なので、
この部品には、ごみを取り除くストレナーというよりは、
むしろ、GIストーブのヴァポライザーのスクリーン(こちらのa)の様に、
過熱を促進し、気化を早め、火力をアップする、
そういう狙いがあったのではないでしょうか?
ちなみに素材はよくある網状のものを丸めたものではなく、
細い真鍮線を型に入れギュッと押し固めたような構造になっております。
と、ここでふと気になった。
この部品を見るのは初めてだけど、もしかしたら…
そう思い取説にある分解図をよく見てみると、
あった!これや!
そうか、ちゃんとこうして描いてあったんか!
今の今まで全く気付いていなかった!
というか、今までいじった中にはかなり綺麗で、ほぼ未使用のものもあったというのに、
この部品が入っていたのは一台もなかったぞ??
よっぽど紛失しやすいのか?
まあ、なくても何ら問題の無い部品だけに、紛失しても気にならないというのもあるんでしょうね。
**追記**
この記事を書いたのち、ふと有名ストーブサイトを思い出し、
そこでJUWEL34を見てみれば…
あ!
ちゃんとあるじゃない!
実は、34の初期モデル(1940年代から50年代にかけて)には今回同様丸棒のゴトクが付いておりました。
ただ、その場合風防の形状は33同様で、風穴は一段、蓋はねじ込み式となっており、
タンクも真鍮製のようでした。
(こちらやこちら等)
ですが、その後60年代半ばまでのモデルこそが、
今回私の紹介したものとほぼ同じ!
(こちら等)
つまり、当初初期型と思っておりましたが、
いうなれば中期型だったわけですね。
これにて一件落着!
(*^人^*)
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