『恋歌』朝井まかて/講談社(2013年8月)
幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、天狗党の一士に嫁いで水戸へ下った中島歌子。
だが、尊王攘夷の急先鋒である天狗党は暴走する。内乱の激化にともない
歌子は夫から引き離され、囚われの身となった。樋口一葉の歌の師匠として知られ、
明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰し一世を風靡した歌子は、
何を想い、胸に秘めていたのか。落涙の結末!~BOOKデータベースより
直木賞受賞作。
私は朝井まかてさんの本は『すかたん』に続いて2冊目。
”君にこそ恋しきふしは習ひつれ さらば忘るることもをしへよ”の句と
歌はもう、命懸けで詠むものではないのだろうか。。。の箇所が印象に残りました。
『重力ピエロ』伊坂幸太郎/新調文庫(2006年7月)
兄は泉水、2つ下の弟は春、優しい父、美しい母。
家族には過去に辛い出来事があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とはー。~裏表紙より~
映画化にもなった作品ですね。
重いテーマを伊坂ワールドで暗い雰囲気にもならずに読めた問題作。
ミステリーというより家族愛・兄弟愛を書いた作品でした。
登場人物の中では特にお父さんが良かった。
『オー!ファーザー』も読んで(観て)みたくなったな。
『楽園のカンヴァス』原田マハ/新潮社(2012年1月)
原田マハさんの本も『翔ぶ少女』に続いて2冊目(そっちは備忘録にも載せてない)。
美術ファンとして、とても楽しめた一冊、おススメです!
アンリ・ルソーのファン・美術ファンでなくとも引きこまれるミステリーです。
納得の山本周五郎賞受賞作。
『50過ぎたら、ものは引き算、心は足し算』沖幸子/祥伝社黄金文庫(2013年4月)
年を重ねるごとに、生きていくために必要なものは少なくなります。
今から余計なものを自分から切り離し、
その分、心を軽やかにしておくことは大切です。
暮らしから余計なものは「引き算」、そしてその分心に「足し算」を。
経験を重ねた、今の私たちだからこそできることです。~裏表紙より~
一日一か所5分以内の掃除や一日に1つ物を捨てる!や1着服を買ったら2着捨てる等
すぐに実行してみようと思う。
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サボったまま備忘録も書いていない最近既読の備忘メモ。
『翔ぶ少女』原田マハ/ポプラ社(2014年1月)
『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』村上春樹/文芸春秋(2013年4月)
『送り火』重松清/文春文庫(2007年1月)
『シズコさん』佐野洋子/新潮文庫
『食べものだけで余命3か月のガンが消えた』高遠智子/幻冬舎(2014年5月)
『京都タワーで朝風呂を』カツヤマケイコ/双葉社(2009年9月)
その他数冊・・・
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今回の広島を襲った土砂災害。
今なお降り続く無常の雨。。。
私も微力ながら募金に参加したいと思います→広島土砂災害緊急募金