『巴里の空の下 オムレツのにおいは 流れる』石井好子/河出文庫(2011年7月)
戦後まもなく渡ったパリで、下宿先のマダムが作ったバタたっぷりのオムレツ、
レビュの仕事仲間と夜食に食べた熱々のグラティネ・・・
1950年代の古きよきフランスの暮らしと思い出深い料理の数々を
軽やかに歌うように綴った料理エッセイの元祖。(~~裏表紙より)
シャンソン歌手の石井好子さんの本。初版は昭和38年、半世紀を経て待望の文庫化。
50年たった今読んでも全然色あせていないエッセイです。
美味しそうなレシピもところどころに載っているので作ってみたくなりました。
『頭の中身が漏れ出る日々』北大路公子/毎日新聞社(2010年3月)
前回読んだ『枕元に靴・・・』が面白かったので続きのエッセイを読んでみた。
『最後のおでん・・・』と『生きていても・・・』より先にこっちを読了。
40代独身、親と同居、趣味は昼酒のままでなんだかホッとした。。。てなんでホッとする?(笑)
いや、年と共に泥酔の割合が減ってたような。。。
そろそろシラフの国で暮して脳内姑さんと仲良くしようよ(笑)
佐藤浩一ファンと、もやしのヒゲ取り機(廉価版)熱望に激しく親近感を覚えます。
『ぼくらの近代建築デラックス』万城目学・門井慶喜/文芸春秋(2012年11月)
近代建築をこよなく愛する人気作家2人が大阪・京都・神戸・横浜・東京の名建築を
訪ね歩き、その魅力を語るルポ対談集。
建築の素人が読んで面白い本でした。
万城目さんの私的エピソードも面白かったし、門井さんの薀蓄もためになりました。
私もやっぱり辰野金吾の赤レンガに白い帯の建築が好きだなぁ。
東京駅のホテルにもいつか泊まりたいし、横浜市開港記念会館も見てみたいし
近いところでみなと元町駅に早く行ってみようっと。
巻末に載ってた建築本も参考にしつつ、もう少しお勉強して知識を増やしてから
建築散歩を楽しんでいきたい。
万城目さんにも興味が出たので『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』も読んでみようかな!?
『勝手にふるえてろ』綿矢りさ/文芸春秋(2010年8月)
26才のOL(元オタク・処女)のヨシカが積年の脳内片思いと突然訪れたリアル恋愛のはざまで
揺れ動く恋愛小説。
芥川賞最年少受賞者の綿矢さん、
以前から興味のある作家さんでしたが、なんせ若い人だからきっと合わないか!?と
読んだことなかったのだけれど、
ストーリー的にはともかく、文体のリズムや言い回しが結構ツボでした。
既刊の3冊もぜひ読んでみたいと思った。
『海の生き物のふしぎ』原田雅章/サイエンス・アイ新書(2009年7月)
第1章 捕食のふしぎ
第2章 共生のふしぎ
第3章 防御・擬態のふしぎ
第4章 繁殖のふしぎ
第5章 サンゴのふしぎ
第6章 まだある海のふしぎ
プロカメラマンによる美しい写真と共に、
魚・サンゴ・甲殻類・ウミウシ等の不思議な生態を紹介。
いつものグアムや沖縄・ハワイ等で出合った魚たち。。。
「へぇ~!」という生態も多々あり、興味深くこれからのダイビングの参考になりそう。
それにしても、サンゴの敵オニヒトデは見た目もぐろいけど
その食べ方もまた気持ち悪いのでした。
将来そんなオニヒトデ駆除なんかにも参加出来たらな~。
今月末、またまた沖縄弾丸ダイブに行く予定なのだるるん~♪