やっと工具の本格的な出番が来ました。
次なるヘッドホンアンプ 150で紹介したビッグサークルカッターミニミニ50を
使ってみました。
百均製のブリキ(英語表記だとtinっていうのだと初めてしりました)缶のフタに直径40mmの穴を開けました。
問題は材料の厚みです。
どうみても0.5mm厚より少し厚い程度なので、カッターで切るには厚すぎ、かといって、
ハンドニブラでぐるっと周回を切れない事はないけれど、ガタガタになったフチを丸く慣らすのが大変で、
たいがいはイビツな穴になってしまいます。
ということで、この工具の登場です。
写真左が切り取った円盤です。中央に4mm径の穴を開けて、工具の軸を固定してから、
普通は切られる側を固定するのですが、薄すぎるブリキは工具の重みに負ける始末で
逆の方法で切る事にしました。
切る工具を右手で固定したまま、切られる材料側を空中で左手で回すという逆の方法です。
これなら工具の重みで材料がたわむ事も少ないので、少しは作業がやりやすそうですが
写真を見ていただくと分かりますが、微妙にゆがみが生じています。
これも最初は問題なかったのですが、段々と切っていくと材料が薄くなっていき、
刃が貫通しかけるところが何箇所か出てきて、そこの箇所が歪むこととなりました。
1度、刃が貫通してしまうと次の周回ではそこで引っかかって、刃を先に進められなくなったので
(戻してまた進めてと繰り返してもあまり違いはありませんでした)、この工具で切るのを諦め
弓のこの刃を加工して作られた専用刃の幅だけ溝が出来ているので(約0.7mm幅)、
そこを切って後は半丸ヤスリで仕上げようとしますと、以外な事が分かりました。
電工カッターで薄くなった溝の部分を切ろうとすると、何故か溝の両方の淵が切れて細い金屑が出てきます。
それを少しずつ切る(というか押し切る?)と、一周ぐるっと切り取ることができました。
あとは、若干バリが出ているため大きめの半円ヤスリで手を切らない程度に淵を丸め、フタを
裏側から板にあてて少しずつ平らになるように修正すると、何とか見られる程度の加工が出来ました。
やっぱり工具ですねぇ。