どれほど自分は、考えが愚かで、独りよがりで、浅はかで、未熟なのか。
今日は、それを痛感した日でした。
例の、患者さんに会いに行ったのです。
先に担当看護師さんに「会いに行ってもいいか」と声をかけて行きました。
部屋を開けると、患者さんはいましたが、以前あった時よりも随分やつれていて、
最初、言葉に詰まりました。
そして、何か話しかけなければ、と思って近寄ったのですが、
顔を、そむけられてしまいました。
そのまま無言で立ち去るのもよくないかと、少しだけ言葉をかけて、立ち去りました。
余計な事をした、と、感じました。
私は、会ってはいけなかったのだと。
何もしなければよかったと、後悔しました。
…会った直後の頭の中は、せいぜいこの程度でした。
この後。
誰にも何も言わないままではよくないと、病棟師長に、自分が何をしたのか報告をしました。
「一度、相談してほしかった。チームで治療しているのだから、
単独で動いてほしくは無かった」と、言われました。
本当に、私は余計なことをしたと、後悔しました。
こんな時…心がさざ波だっている時、直ぐに涙が出てしまうのは私の短所で。
師長の話を聞いた後、トイレで気持ちを落ち着かせてから事務所に戻ると、
相談員の先輩が待っていました。
師長から、連絡が行ったとのことでした。
先輩にも、自分が何をしたか、伝わって。
先輩からの一言目が「大丈夫?」だったので、
一度は閉まっていた涙腺が、またもや大解放してしまいました…。
先輩からは、下記のような話を聞きました。
「あの患者さんに対して、今まで○○(筆者)は在宅援助という形で関わってきた。
今、在宅が難しくなってしまった状況で、○○に会うことを、患者さんはどう思うか?」
「ターミナルの患者さんへの対応は、とても難しい。
自分は以前、外に出たいという話をしていた患者さんに、外の写真を渡した。
でもそれも、まずはチームの…師長さん方に相談した上で行った。
その結果、患者さん家族からは笑顔をもらえたけれど、
内心どう思われているかは定かではない。」
「話を聞くにしても、その役割を相談員がするという決まりは無い。
一番親しいリハビリスタッフや、看護師がした方がいいこともある。
『私がいます』と、表に出し過ぎない方がいいこともある。」
「大切なのは、患者さんは本当に『相談員』を求めているのか、ということ。
例えば、ある患者さんが悩みを抱えているとして、看護師から介入を依頼されたとして、
患者さんに話を聞きに行った場合。
まず、『看護師からどのように相談員について聞いたか』を確認したり。
患者さん方が『今は話したくない』というのであれば、何でも話して、と
強く出ることがいいこととは、限らない。」
「必要とされるなら、介入したらいい。
けれど必要とされないのであれば、無理に介入する必要はない。
患者から呼ばれたり、名前があがったりした場合、介入を検討したらいい」
…こんな、感じで。
頭がいっぱいいっぱいで、ボロボロ泣きながら、メモを取る余裕もなく聞いていたから、
聞き洩らしたところがあるかもしれませんが…。
最後の、「必要とされないのなら、無理に介入しなくてもいい」という言葉は、
今までの私の価値観を変える言葉でした。
今まで、
「私はなんのためにここにいるのか」「相談員としてちゃんと動けているのか」
「もっと積極的に介入しなければならないのに、出来ない自分が情けない」
と、考えていました。
何が何でも、関わりを持たなければ、と。
そうではないと、それは違うと、気付かされました。
一通り話した中で、先輩からは
「迷った結果、行動に出たことは勇気があること。それは凄いと思う」
「何も出来てないなんてことはない。ちゃんと出来てる。私だって完璧じゃないし」
「これも貴重な経験だよ」
と、励ましの言葉ももらって。
とてもとても、有り難かったです…。
今回のことで、学んだこと。
①自分の存在を、客観的に見ることも必要。
相手は、自分の存在をどのように捉えているか。
今まで自分がどんな内容の介入の仕方をしてきたか整理して考えないと、
正しい見方は出来ない。
②「チームで治療する」ということは、報告だけではなく、相談が大切。
…「ほう・れん・そう」の「相談」がこんなに難しいとは、
正直なところ、思っていなかったです…。
③相手が求めているのは、誰か?相談員が本当に適当な相手なのか?を考える。
…過去8割の介入例では、相談員からの転院調整のみだったので、気付けなかったけど
今後はそうではないから。
ほんと、何度同じことを反省しなければいけないのか、という;;
④とにかく介入することが、ベストというわけではない。
あえて距離を取ることが必要なことだってある。
その距離感をつかむことは何年たっても難しいから、
個人で考えるのではなく、相談することが大切。
…なんか…ここのところ、本当に同じ内容ばかり後悔してるし反省してるし。
成長しない…;;;
あ、「一日一学」、昨日と今日お休みしていましす。
頭の中が、それどころではなかったので。
明日からは再始動する予定ですので、またよろしくお願いしますっ
今日は、それを痛感した日でした。
例の、患者さんに会いに行ったのです。
先に担当看護師さんに「会いに行ってもいいか」と声をかけて行きました。
部屋を開けると、患者さんはいましたが、以前あった時よりも随分やつれていて、
最初、言葉に詰まりました。
そして、何か話しかけなければ、と思って近寄ったのですが、
顔を、そむけられてしまいました。
そのまま無言で立ち去るのもよくないかと、少しだけ言葉をかけて、立ち去りました。
余計な事をした、と、感じました。
私は、会ってはいけなかったのだと。
何もしなければよかったと、後悔しました。
…会った直後の頭の中は、せいぜいこの程度でした。
この後。
誰にも何も言わないままではよくないと、病棟師長に、自分が何をしたのか報告をしました。
「一度、相談してほしかった。チームで治療しているのだから、
単独で動いてほしくは無かった」と、言われました。
本当に、私は余計なことをしたと、後悔しました。
こんな時…心がさざ波だっている時、直ぐに涙が出てしまうのは私の短所で。
師長の話を聞いた後、トイレで気持ちを落ち着かせてから事務所に戻ると、
相談員の先輩が待っていました。
師長から、連絡が行ったとのことでした。
先輩にも、自分が何をしたか、伝わって。
先輩からの一言目が「大丈夫?」だったので、
一度は閉まっていた涙腺が、またもや大解放してしまいました…。
先輩からは、下記のような話を聞きました。
「あの患者さんに対して、今まで○○(筆者)は在宅援助という形で関わってきた。
今、在宅が難しくなってしまった状況で、○○に会うことを、患者さんはどう思うか?」
「ターミナルの患者さんへの対応は、とても難しい。
自分は以前、外に出たいという話をしていた患者さんに、外の写真を渡した。
でもそれも、まずはチームの…師長さん方に相談した上で行った。
その結果、患者さん家族からは笑顔をもらえたけれど、
内心どう思われているかは定かではない。」
「話を聞くにしても、その役割を相談員がするという決まりは無い。
一番親しいリハビリスタッフや、看護師がした方がいいこともある。
『私がいます』と、表に出し過ぎない方がいいこともある。」
「大切なのは、患者さんは本当に『相談員』を求めているのか、ということ。
例えば、ある患者さんが悩みを抱えているとして、看護師から介入を依頼されたとして、
患者さんに話を聞きに行った場合。
まず、『看護師からどのように相談員について聞いたか』を確認したり。
患者さん方が『今は話したくない』というのであれば、何でも話して、と
強く出ることがいいこととは、限らない。」
「必要とされるなら、介入したらいい。
けれど必要とされないのであれば、無理に介入する必要はない。
患者から呼ばれたり、名前があがったりした場合、介入を検討したらいい」
…こんな、感じで。
頭がいっぱいいっぱいで、ボロボロ泣きながら、メモを取る余裕もなく聞いていたから、
聞き洩らしたところがあるかもしれませんが…。
最後の、「必要とされないのなら、無理に介入しなくてもいい」という言葉は、
今までの私の価値観を変える言葉でした。
今まで、
「私はなんのためにここにいるのか」「相談員としてちゃんと動けているのか」
「もっと積極的に介入しなければならないのに、出来ない自分が情けない」
と、考えていました。
何が何でも、関わりを持たなければ、と。
そうではないと、それは違うと、気付かされました。
一通り話した中で、先輩からは
「迷った結果、行動に出たことは勇気があること。それは凄いと思う」
「何も出来てないなんてことはない。ちゃんと出来てる。私だって完璧じゃないし」
「これも貴重な経験だよ」
と、励ましの言葉ももらって。
とてもとても、有り難かったです…。
今回のことで、学んだこと。
①自分の存在を、客観的に見ることも必要。
相手は、自分の存在をどのように捉えているか。
今まで自分がどんな内容の介入の仕方をしてきたか整理して考えないと、
正しい見方は出来ない。
②「チームで治療する」ということは、報告だけではなく、相談が大切。
…「ほう・れん・そう」の「相談」がこんなに難しいとは、
正直なところ、思っていなかったです…。
③相手が求めているのは、誰か?相談員が本当に適当な相手なのか?を考える。
…過去8割の介入例では、相談員からの転院調整のみだったので、気付けなかったけど
今後はそうではないから。
ほんと、何度同じことを反省しなければいけないのか、という;;
④とにかく介入することが、ベストというわけではない。
あえて距離を取ることが必要なことだってある。
その距離感をつかむことは何年たっても難しいから、
個人で考えるのではなく、相談することが大切。
…なんか…ここのところ、本当に同じ内容ばかり後悔してるし反省してるし。
成長しない…;;;
あ、「一日一学」、昨日と今日お休みしていましす。
頭の中が、それどころではなかったので。
明日からは再始動する予定ですので、またよろしくお願いしますっ