しこたまらいふ

大谷翔平と大滝詠一の生まれた岩手県奥州市で、スローライフを実践中♪ 田舎暮しや食べ物の話題。

やんた 【方言]

2007-05-24 | 岩手県奥州市の方言
なにかするのがいやな時に「やんた」っていいます。

用例 「遊んでばりasondebariいねでinede、べんきょbenkyoしろ!」→「やんた~」
   (あそんでばかりいないで、勉強しなさい)

   「さっ! みんなでminnadeざっこ釣りzakkoturiすっぺしsuppesi」→「オラやんた」
   (さぁ、皆で魚釣りをしましょう) 

って、感じでしょうか。

でも、この「やんた」ってなに?

語幹の「や」は、どう考えても「いや」が転じたものですよね。んじゃ「んた」は?
「んた」のつく言葉を思い浮かべてみると、

「なんた」とか「なんたら」・・・これは、「何+んた」ぽい^^;
   用例 「なんたらnantara、でっけdekkeワンコだなwankodana」
      (なんとまぁ、大きな犬でしょう)

「へんたな」・・・これは、「変+んたな」 
   用例「あいずaizu、変たなhentana 顔してらっけkaoshiterakke」
     (あの人、変な顔してましたよ)

「そんたに」とか「そんたな」・・・これは、「それ+んた」か
   用例「そんたにsontani 口あぐな~kujiaguna」
     (そんなに口を空けるな)

ここから考えてみると「んた」は、語幹を強める意味がありそう。
「やんた」は、「いや」の強調
「なんた」は、「何!?」の強調
「へんたな」は、「変」の強調
「そんたに」は、「それ」で指し示したものを強める感じがします。

若干オイラの妄想が入ってますけどね(^^;
ちなみに「やんた」の比較級、最上級は、「やんが~」「やんげすと」ではありません(汗

ケセン語訳新約聖書 〔1〕マタイによる福音書
イー・ピックス出版

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