「いってで」は、(いったい)とか(ぜんぜん)という意味です。この言葉の後には、疑問とか否定的な言葉が続きます。
「いってでよー、あいずはっぱわげわがってねんだっけでー」
(まったく、彼はさっぱり訳がわかってないんですよ)
「じぇんこ払ったのに、いってで物わださねずのは、何如なもんなんだべな」
(お金を払ったのに、全然物を渡さないってのは、どういうことなんでしょうね)
「いってにして」は、(一体全体)というほどの意味で、これも疑問や否定文が続きます。
「いってにして、なしてそんなごどすんのや?」
(一体全体、どうしてそんなことをするんですか?)
どちらも語源は、(いったい?)(一体全体?)だと思います。
ネットで調べてみるとほかの地方では使われていないようなので、「げね」と同様に岩手県南特有の方言なのかもしれません。
表現の難しさを実感しました。
文章にされてには、読めばなんとかも
きっと直接なら、喋ってが通じませんね。
有難うございます。