不公平

この世はもともと不公平なのです。
（憤りを感じるほどの不公平　レンランド長老）


世の中を見ると不公平に思えることがあまりにも多くあります。
神が存在するのであれば、なぜこのような不公平を許すのでしょうか？


不公平とは何でしょうか。
それはもしかして‟人との違い”ですか。
その違いに不公平を感じるのではないでしょうか。
「あの人はわたしよりも…」とか、「わたしの方が…」とか

人との違いが全く存在しない世界を想像してみてください。
まったく同じ状況と同じ人生、同じ顔、性格や考えも同じです。
もしもそんな世界であれば、選ぶ必要はなくなるかもしれません。

「すべての事物には反対のものがなければならない」2ニーファイ2：11
反対のものがあるので選ぶことができます。


神は公平でしょうか。
わたしの息子の一人は障害を持って生まれました。
それは彼の責任ではありません。
「その責任は神が負うと約束されている」と信じています。
それによって神の公平は成り立つと思います。

「人生の中で経験するすべての不公平なことは、イエス・キリストの贖いによって正される」
納得できる答えを得るためには、それを信じる信仰が必要のようです。

人の優劣

「ある人を他の人よりも優れていると思ってはならない」モーサヤ23：7


誰の目にも明らかな‟人の優劣”は必ず存在します。
「あの人の方が勉強ができる」とか、「これについてはわたしの方が得意」とか…

学校は優劣をつけることで成り立って（？）います。
テストをし、評価し、順位と偏差値をつけ…

社会人になっても、業務成績、営業成績など、結果によって評価され、
報酬が決定され、立場（役職など）が与えられます。

障害のある人や恵まれない人を見て哀れに思うとき、
もしかするとそこにも優劣を見ているかもしれません。

それが悪いことだとは思いません。
世の中では誰もが認めるごく普通のことであり、
不公平に悩む心があるとすればその思いがあるからかもしれません。

子どもの頃からそのような中で生きているわたしたちに
「優劣をつけない見方」は難しいのではないでしょうか。

一つだけ思いつける“できそうなこと”があります。
すべての人が「神の子」であることを認めることです。
神が人をどれほど愛しているのか知れば、
人の優劣を見る以上の思いが生じてくるように感じられます。

皆さんはどう思いますか？