珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

エジプトでボールペン

2009年11月20日 | エジプト旅行2009

エジプトの人がボールペンを欲しがるという話は聞いていた。
聞いてはいたけれど、あまり信じてはいなかった。
たまたまボールペンが欲しいという人と出会った日本人が、自分の体験として言った事だろう、または、以前はそうだったというくらいのことだろうと思っていた。

ところが、その話は、今でもまさにそうなのだった。
エジプトの人は本当にボールペンを欲しがるのだ。
「日本人を見たらボールペンをねだれ」よいう合言葉でもあるのか

ホテルの従業員、土産物店の店員、レストランのウエイター、観光地の係員、何人から「ペン、持ってる?」と聞かれたかわからない。
「持ってる」と言ったら、次は「ギブ ミー」と続く。
チップよりもボールペンのほうが喜ばれるのだ。

土産物店で、ペンとみやげ物を物々交換した人もいたらしい。

商才のないわが夫は、持っていた3本のうち赤青黒の三色とシャープペンが一緒になったボールペンを、レストランのマネージャーに見せてと言われて手渡して、そのまま巻き上げられてしまった。
そのボールペン、彼の宝物になっていることだろう。

2本目は普通のボールペンだったけれど、どこかの博物館のガードマンの手に渡った。
3本目は、大英博物館で買ったボールペンだった。
ほしいと言われて、大英博物館のだけど、と言ったら、いらないと断られてしまった

欲しいのはやはり made in japan なのだ。

こんなに喜ばれるなら、家にあった使っていないボールペンを全部持ってくれば良かった。
いや、2.30本買ってきてもよかった。
レストランでウエイターをしていた中学生くらいの子、トイレでペーパーを渡してくれた女の子、絨毯工房で絨毯を織っていた小学生くらいの年の子供たち、クルーズでお部屋係だった利発そうな目をした少年たち、みんなにあげたかった。
でも、もう遅い
素直に人の話を信じるんだった。

それにしても、どうしてこれほど日本製のペンが人気なのだろう?
エジプトにだって、ペンはもちろんある。
今では性能にさほど違いがあるとも思えない。
日本製のものだって売っているだろう。
もしかしたら、売ってはいても、”made in japan”はもはやブランドと化していて、とても高価なのかも知れない。

ちなみに、日本のお菓子も人気があるように思う。
ホテルでチップの小銭がなくて、試しにどら焼きを置いておいた。
ホテルに戻ったら、ちゃんと無くなっていた。
メイドさんが「これ何かしら?」と手に取る様子、家に帰って「日本のお菓子だよ」と言いながら子供と分け合って食べる様子、想像して楽しかった。
餡子は口に合っただろうか?

ホテル内の土産物店で店員に[子供に食べさせたいのだが日本のお菓子があったら欲しい]と言われて、SOYJOYとガムをあげた。
そうしたら、[子供は一人じゃなくてたくさんいる]と言う
笑ってしまったが、それしか持っていなかった。

何でもいいから珍しいものが欲しいだけのかもしれないけれど、今度またエジプトへ行く機会があったら、ボールペンとお菓子をたくさん持っていこうと思う。