珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

パトリシア・コーンウェルの女性検屍官シリーズ 

2009年12月19日 | 読む

昨日仕事で電話をかけていたら、一オクターブも高くなった自分の声を不快に感じて、相手の方の耳が痛くならなかったかしら?と心配になってしまった
なぜ電話になるとこうも声が高くなってしまうのかしら?
いやだと思うけれど、ほかの人たちも多かれ少なかれそうだから、仕方がないんだろうな・・・

そんなことをつらつら考えていると、ずっと前に読んだミステリーを思い出した。
パトリシア・コーンウェルの女性検屍官シリーズの一つだ。

このシリーズは何冊か読んだから、その中のどれかははっきりしなくて、amazonに行ってコーンウェル作品の説明をいくつか読んでみた。
それで、多分、きっと、一作目じゃないかと思う。
連続女性レイプ殺人事件を担当する女性検屍官 スカーペッターが犯人に迫っていく話だ。
時代背景は多分1980年代だろう。
正直なところ、ストーリーは殆ど忘れている。
だから、ほんとうにこの小説の中のことなのか、実は30%ほどは自信がない
もしかしたら、このシリーズでもなかったりして…
まあいいわ。

スカーペッタが検屍官を務めるバージニアの州都リッチモンドで、女性が次々と襲われ殺害されていくという事件が起こる。

警察は一つの手がかりも掴めず、被害者はさまざま、お互いに何の共通点もない。
捜査は難航、犯人を逮捕どころか目星もつかない。

そんな時、女性検屍官 スカーペッターが一本の電話をかける。
相手は、捜査関係の一人だったか、たまたま未遂で助かった被害者だったか、記憶にないのだけれど、とにかく一人の女性に電話をかける。
そして、その後で彼女を訪ねて行くことになる。

会ってみるとその相手は黒人の女性だった。
そのことでスカーペッターは内心大いに驚く。
彼女は、電話での相手の落ち着いた声と教養ある話し方から、その女性が白人だとばかり思い込んでいたからだ。
現在、教養ある黒人女性はたくさんいるが、30年前のその頃だって少なからずいたに違いない。
それでも、当時はスカーペッターの感覚が一般的なものだったのだろう。
けれど、さすがに彼女は自身の迂闊さを恥じていたように思う。

それはともかく、このことから、彼女は、犯人は被害者を声で選んでいるのではないかと、考え始める。
そうならば、犯人は被害者たちの声を聞く機会があった人物ということになる。
結果を言えば、これが大当たりで、思いがけない犯人が逮捕されるのだ。

だからどうだと言うわけではないけれど、このスカーペッターの勘違いが何故かとても強く記憶に残っている。