先月、ラフィラで「すすきのの質屋さんのバーゲン」があった。
これは毎年恒例で、年末にもある。
以前から、年末のには行っていたけれど、一昨年あたりからは、この6月のバーゲンにも行くようになった。
今回は、一緒に行った二人のお友達のうち、一人は金とプラチナのコンビの指輪、もう一人はスリーカラーの指輪にルビーのピンキーリング、コーチのバッグを一つ、お買い上げ。
彼女が最後にバッグを買った時には、えええ~!まだ買うの!と思わず叫んでしまった。
それもそのはず、ボーナスが出たばかりだったのだそうだ。
羨ましい・・・
そんな二人を見て、私もせっかく来たのだから何か欲しいと、未練がましく何度もショーウインドーを眺めていた。
でも、心惹かれるものがない。
顔見知りになっている店員さんが話しかけてきたので、
「何か欲しいんだけど、気に入ったものがないのよね~・・・」
と、ため息混じりに言うと
「気に入ったものがないなら、妥協して買わないほうが良いですよ。」
と、アドバイスしてくれた。
その言葉ではっと我に帰った。
そうなのだ、妥協して買ったものは、結局身に着けることもなく、貴金属買取の店に持ち込む羽目になるのよ。
たとえ高価買取と謳っていても、売るときは、買ったときの金額には遠く及ばない。
そんな扱いをされた指輪やネックレスも可哀想だ。
女性の胸元や指に飾られてこそなのだから。
もっとも、気に入って買ったら一生モノか?というと、そうでもないけど。
流行もあるし、飽きも来る。
結果的に売り払うことになる場合もあるけれど、
「ありがとう、楽しませてもらったわ」
と、感謝とともに送り出せる。
もっと、本心を言えば、
「元は取ったぞ!」
だろうか。
元を取らずに売り払ったら悔しいものね。
結局、私は何も買わずに帰ってきた。
指輪を二つ、バッグを一つ買った友人は、このバーゲンは初めてで、
「楽しかったわ~、連れてきてくれてほんとうにありがとう」
と、とても喜んでくれた。
まあ、それで、いいか