北京・故宮博物院展へ行って来た。
やっていたのは知っていたけれど、台湾の故宮博物院と勘違いしていた。
台湾のなら現地で見たのでいいや、と思っていたら、新聞の案内では、「北京・故宮博物院展」となっている。
北京へは行った。紫禁城へも行った。
だから、故宮博物院にも行ったはず。
でも、入っていないような気がする。展示物を見たおぼえがない。
ツアーの都合だったのか、休日だったのか、記憶にないけれど、館内には入らなかったのだと思う。
それなら見ようかと、行ってきた。
展示は、宮中の女性達の衣装やアクセサリー、調度品などが中心だった。
どれも豪華で、贅沢な生活が想像させられる。
それにしても、洋の東西を問わず、身分の高さと、身に着ける衣装、装身具の重さは比例するようだ。
あれでは、立ち上がるのも一苦労だったろうと思う。
豪華な時計も数々あったけれど、心惹かれたのは蓮の花の時計。
思い出しながら絵に描いてみた。
青の地の壷にはペルシャ風の模様。
中央が時計部分で、時を告げると同時に蓮の花が開く仕掛けになっている。
描けなかったけれど、開いた花のめしべに上には童子が載っているものもあった。
茎の根元には白い水鳥が数羽泳いでいる。
見ていて飽きないと思う。
もし、どれかあげると言われたら、これを貰いたい。
でも、ほんとうにあげると言われたら、やっぱり一番金目のものを貰うだろうな
髪飾りや櫛などにとても綺麗な青い色の部分があって、トルコ石を薄く削って貼っているのかなと思っていたら、カワセミの羽を貼っているのだそうだ。
カワセミって凄い
こういう贅沢を尽くした展示品を見ると、いつも思うことだけれど、これらを作るために、莫大な費用がかかったはず。
その負担は民衆の肩にずっしりと圧し掛かり苦しめたことだろう。
でも、今、その贅沢品が外貨を稼いで国を助けている。
そして、また、技術も磨かれてきた。
歴史の中の何ものも、意味があるということだろうか。
少しばかり複雑な気持ちになる