珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

突然の歓送迎会

2012年02月12日 | 日々のこと

一昨日の夜は、歓送迎会だった。

所長の転勤が突然決まったのだ。

なんでも、どこだかの所長が長期の入院となり当分復帰は見込めないということで、あそこの誰々をあっちへやって、こっちの誰々をそっちにやってという玉突き人事のとばっちりだそうな。

当然後任の所長が来るわけで、突如歓送迎会とあいなったのだ。

もっと早くわかっていたら、忘年会はせずに、歓送迎会を兼ねた遅めの新年会となったところだろう。

飲み会ではいつも運転手を買って出る私だけれど、今回は夫から、「夜のアイスバーン運転禁止令」がでたので、運転手のお役目は返上させてもらった。

ということで、お酒解禁、飲む気満々だった。

とはいえ、さほど飲めるわけでもない。

一次会の居酒屋で、すっかりに出来上がってしまった。

いつもなら、ここで二次会のカラオケに参加する人たちと別れてお茶に行くところだけれど、何故か一人の男性社員が、「ねえ、カラオケ行こうよ」と、私達の腕を掴んで、ずりずりと引っ張っていく。

しかたがない、「まあ、たまにはいいか」と、いつもは行かない 二次会のカラオケへ雪崩れ込んだ。

さて、その彼だが、カラオケでも、私達「アラ還組」の席に割り込み離れない。

何もよりによってアラ還のお姉さまに混ざることもないだろうに、と思っていたら、すぐに訳がわかった。

彼は50代前半、歌もうまい。

歌うのはムード演歌。それもデユエットが歌いたい。

となると、相方が必要だ。

確かに、見渡したところ、今時「銀座の恋の物語」や「二人の大阪」を一緒に歌えるのは私達くらいだ。

しかも、歌っても何やら場違い。

何せ、聴いたこともないようなポップな曲が次々と歌われ盛り上がり、ヤンヤヤンヤの喝采を浴びているのだ。

他の社員は、40代前半の前所長、30代後半の新所長、30代に入ったばかりの独身君。

参加した女性陣は、40代から50代前半が多い。

子育て世代のパパやママ達は子供の影響で今時の歌に詳しいのだ。

そんな中で、ムード演歌を歌うのは場違いで浮くかもね~。

ふーむ、皆で浮けば怖くないというわけか。

要するに、一人じゃ浮きたくないのね。

社員中最年長の彼は、カラオケでは、きっと今まで孤独だったのだ。

歌いたい歌を歌う勇気がなく、歌っても誰も聞いてくれず、耳慣れない小うるさい歌を聴かされ不本意だったのだ。

ああでも歌いたい。今夜は欲求不満のまま帰りたくない。

そこで今宵は、お姉さまの威を借りて歌いまくろうという魂胆だったのだ。

なるほどね、わかったわ、歌ってやろうじゃないの!

そうは言っても、曲の入力もできない私達、 年上パワー全開で「あれお願い、次はこれお願い」と若者に指図、顰蹙を買ってるかもしれないけど、許してね、今夜だけだから

案の定、私達が歌う演歌で周囲は盛り下がる。

年長者を敬ってか哀れんでか、歌い終われば一応拍手喝采してくれるけれど、やっと終わったかというムードが漂っているような気がする。

それに、悔しいかな、息切れがして・・・声が続かないのよ。

1曲付き合ったら、私はもうダメ

他のお姉さまにバトンタッチ、付き合ってもらうに連れて、彼の声の調子はどんどん上がる。

そのうち、ソロで歌いだした。

ちょうど、子供が自転車の練習で、少し押してもらったらそのまま自分で走っていく、あれね。

あれを思い出した。

まあとにかく、彼はめでたく自立。

お姉さまとしてのお役目は一応果たせたようだ。

ふ~

とはいえ、彼が浮いていることに変わりはないんだけれどね。

でも、そんなことを気にしていたら、カラオケは楽しくない。

だけど、私はやっぱりお茶のほうがいい。

もうカラオケはパスだ。

次は、一人で頑張ってね~