珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

八日目の蝉

2012年06月30日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

やっと、八日目の蝉を観た。

何週間か前に録画しておいたのだが、なかなか観る気にならなかった。

内容がかなり重そうなので、片手間に観ては申し訳ないような気がしてだった。

昨夜は夫が飲み会で遅くなるというので、コーヒーを用意してテレビの前にどっかり座って観た。

話題になった映画だから、ストーリーは有る程度知っていた。

それでも、実際観てみると、やりきれない思いと、心温まる思いが、同時にわきあがってきて

涙が止まらない。

誘拐した子に、溢れるほどの愛情を注ぐキワコ。

いつか引き離されると言う予感があるから、その愛は必死だ。

それを観ていると、どこまでも二人で逃げ延びて、と願ってしまうのだけれど、

一方に愛情を注ぐべき対象を奪われてしまった実の母がいる。

彼女の悲しみを思うと、キワコの罪深さは許せない。

誘拐犯と過ごした日々を懐かしむことに罪悪感を覚え、

幸せだった思い出も封印してしまった娘エリナ。

みんな切ない。

小豆島に旅をして、エリナに蘇る、愛に包まれた日々。

キワコへの、母への父への憎しみが、春の雪のように溶けていく。

人が生きていく時、一番必要なのは、きっと、

愛された日々の記憶なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (6)
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