韓国ドラマ「D.P. 」あらすじと感想、最終回。
兵役義務により入隊したジュノ(チョン・ヘイン)が、軍の脱走兵を追跡する部隊に配属されることになります。
任務の捜査にあたるなかで、脱走した兵士たちがそれぞれ抱える上下関係の過酷ないじめや悩みなどの現実が見えてくるのです。
本作の主演はいつも甘い感じの青年を演じているチョン・ヘイン君が、意外にも軍隊役が似合う
真面目な青年を演じています。
また、同じD.P. として相棒を組むハン・ホヨル役ク・ギョファン君とのコンビも息が合っていて、笑いを誘う部分もありますが共に任務を遂行する冷静沈着な兵士という重要な役どころを担っているところにも注目です。最高のパートナーでした!
ストーリーは脱走兵を捜査しながら逮捕して、軍に連れ戻すという物語で軍のことは軍の中で解決して警察は関わらないようです。
軍隊と言う大きな組織の中で軍の威厳を守りたい上層部が警察に協力を受けたくないのは、マスコミに知れてしまうのを恐れているからです。
その中で、D.P. の二人の上官であるパク・ボムグ役のキム・ソンギュンさんが兵士たちに理解があり良い人なのが唯一救われたドラマでした。
リアルで露骨ないじめが描かれていますが、それに我慢できなくなり脱走する兵士たちなのですが、どんなに逃げても逃げ切れないという現実が哀れに映っています。
先輩にやられたから自分も後輩に同じことをする・・・
それの繰り返しなのでしょう・・・
脱走兵の言葉に「何かしないと何も変わらない」と示すのですが、それでも何も変わらない軍隊なのです・・・
また、訓練も厳しくて、これでは戦争になる前に兵士たちが疲れて精神が参ってしまうのではと感じますが、兵役というものを知らない日本人の私には、この物語が真実なのかフィクションなのかよく分かりません。
韓国の俳優さんやアイドルたちも兵役に行っていますが、本作と同じようなイジメ体験は聞いたことないですね。
BTSの最年長、ジン君の兵役期限が今年の12月です。
法改正がない限りは入隊する必要がありますが本作を視聴するとファンは心配になりますよね。
あらすじ(ネタバレあり)
1話
脱走兵を捕まえるD.P.に配属されることになったアン・ジュノ(チョン・ヘイン)は脱走したシン・ウソクを捕まえに先輩のパク・ソンウ(コ・ギョンピョ)と組んで初めての任務に向かいますが、先輩のパク・ソンウはせっかくソウルに来たんだから適当に酒を飲んで適当に遊んで適当に捕まえればいいと・・・
パク・ソンウは金持ちの道楽息子だったのです。
パク・ソンウは仲間たちを呼んでカラオケでワイワイ騒ぎ、アン・ジュノ(チョン・ヘイン)はお酒をたくさん飲まされて眠ってしまいます。
ところが、そこへ上官のパク・ボムグから、「脱走したシン・ウソクが自殺をした」と電話があります。
2話
先輩のパク・ソンウ(コ・ギョンピョ)を殴り、懲罰房に入ったアン・ジュノ(チョン・ヘイン)。
その後、軍の病院から退院したハン・ホヨル(ク・ギョファン)が戻り、今度は彼と組んで任務を遂行することになります。
脱走兵はチェ・ジュンモクで脱走して2か月が経ちます。
いじめがあったようですが、詳しい詳細は分からず最後の目撃情報は仁川駅のホームで自殺未遂をしたそうです。そのいじめとはチェ・ジュンモクのいびきがすごかったようです。
ハン・ホヨル(ク・ギョファン)とアン・ジュノ(チョン・ヘイン)は街に出て、脱走兵チェ・ジュンモクの捜査をはじめます。
脱走兵チェ・ジュンモクと関わりのある友達と接触しますが、その中のジョンミンが地下鉄のコンビニで見かけたという情報が得られました。
母親に会いますが、もう捜査から12日間が経ちます。
ハン・ホヨル(ク・ギョファン)は「死んではない、自殺する脱走兵の大部分は母親に電話するんだ」と話します。
そして、脱走兵チェ・ジュンモクが終着駅で目撃されるのはいつも終電の時間です、電車の中で眠ってしまい起きたらそこにいたのです。
チェ・ジュンモクにとってはここが一番居心地がいいと・・・
3話
ハン・ホヨル(ク・ギョファン)とアン・ジュノ(チョン・ヘイン)は半年の間に7人もの脱走兵を捕まえ、休暇をもらえることになりました。
ところが、上官のパク・ボムグから釜山に行くように任務の支援協力を命じられますが、今度の脱走兵は、それは、捕まえるのが恐ろしい危険人物のような奴でした(笑)
今度の脱走兵チョン・ヒョンミンの情報を得た二人は父親がいるアパートに向かいますが、そこにいたチョン・ヒョンミンは窓から逃げて逃走し、二人は後を追いかけますが、本当に腕っぷしの強い男でした。
その後、交際相手のムン・ヨンオクに近づき情報を得るためにホストとして潜入します(笑)
その恋人ヨンオクは脱走兵チョン・ヒョンミンに殴られても貢ぐような献身的な女でした。
そして、支援協力で釜山に来たハン・ホヨル(ク・ギョファン)とアン・ジュノ(チョン・ヘイン)の二人は脱走兵チョン・ヒョンミンを逮捕する手柄を立て戻ります。
4話
また一人、真夜中に鉄格子を乗り越えて脱走します。
仲間の兵士たちはホ・チド兵長をいじめるヤツはいなかったし、模範兵士だったと言います。
でも、彼は売店にツケがあり、がめついところがあったと言います。
ハン・ホヨル(ク・ギョファン)とアン・ジュノ(チョン・ヘイン)の二人はホ・チドの家に向かいますが、家には痴呆症のおばあさんが一人でいました。
一度、二人の前に姿を現すホ・チド兵長ですが、逃げ足が速くて捕まえることができません。
ところがホ・チド兵長はおばあさんを守るために脱走し、貯めたお金でおばあさんを病院に入れたかったのです。
そのために自力で鉄格子を乗り越えたホ・チド兵長は二人に捕まってしまいますが、最後におばあさんに会いに行きます。
ところがおばあさんは孫のチドをハン・ホヨル(ク・ギョファン)と間違え、ホヨルに嬉しそうに話しかけています。
そのおばあさんにチドは「春になったら帰って来るから、花見に行こう」と話しかけ、丁寧にお辞儀をします。
ハン・ホヨル(ク・ギョファン)は「おばあさんを入院させてから出頭しろ」と言って、チドを逃がしてやります。本当に、ハン・ホヨルって、いい奴なんです。
この4話は思いやりがある兵たちに胸が熱くなり涙が出てきました。
5話
心優しいチョ・ソクポンが脱走します。
彼は除隊したファン・ジャンスから幾度もいじめを受け、人が変わったように暴力的になっていました。
今回はハン・ホヨル(ク・ギョファン)とアン・ジュノ(チョン・ヘイン)と上官のパク・ボムグ3人で捜査に向かいます。
バスターミナルで脱走兵チョ・ソクポンを見つけますが、釜山から支援で来ていたDPが事故に遭ってしまいます。
その隙にチョ・ソクポンは映画館に逃げ込みますが、ナイフを手にして逃げていきます。
そして、軍の上の上層部にはDP一人が負傷し、脱走兵チョ・ソクポンは取り逃がしたと報告が入ります。
結局、警察が介入することになりますが、軍では上の者たちがミスの責任転嫁で揉めています。
ハン・ホヨル(ク・ギョファン)とアン・ジュノ(チョン・ヘイン)は警察よりも早くチョ・ソクポンを見つけ出して、軍に戻そうとします。
6話(最終回)
脱走兵チョ・ソクポンを見つけ出した上官のパク・ボムグとアン・ジュノ(チョン・ヘイン)。
ところが、車の中で急に暴れ出したチョ・ソクポンはまた脱走し、今度も取り逃がしてしまいます。
脱走兵チョ・ソクポンは自分をいじめた相手のファン・ジャンスが憎くて仕方ないようです。
ファン・ジャンスを拉致して車を盗み逃走するのです。
脱走兵チョ・ソクポンの捜査は結局、警察を巻き込んだ軍と警察の合同捜査へと発展していきます。
脱走兵チョ・ソクポンはファン・ジャンスに「なぜ俺だけを標的にいじめたんだ?」と問い詰めます。
ファン・ジャンスは「お前だけはいじめてもいいと思った」と・・・
そして、そばにいた同じ兵士たちは見て見ぬふりをしているだけの友だった・・・
脱走兵チョ・ソクポンは「何かしないと何も変わらない」と最後にこの言葉を残します・・・
その後、「殺人未遂の兵士、うつ病に悩まされ、要注意兵士に分類されていましたと」いうニュースが報道されます。
そのニュースをみていた軍の兵士たちは脱走兵チョ・ソクポンと同じ仲間だった兵士をまた同じようにいじめています。
彼も同じ言葉「何かしないと」・・・とささやきながら銃を仲間たちに発砲し、衝撃的なラストを迎えました。
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