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全日本模型ホビーショー~たまごひこーきに萌える

2014-09-28 | 博物館・資料館・テーマパーク

秋晴れの展覧会日和・・・というにはまだまだ暑かった昨日、
東京ビッグサイトで行われた模型ホビーショーに行ってきました。
この日は業者対象でしたが、中の方からご招待チケットをいただいたのです。

実物の武器装備について色々と感じたことを書くというブログの性質上、
博物館などでいつの間にか模型というものを目にする機会が増えますが、
模型「そのもの」については全く知識がありませんでした。

普通の女の子はプラモデル作ったりしませんしね。

しかし、このご招待も何かのご縁。
未知の世界への案内状を握りしめ、わたしはお台場に車で向かいました。



「柔らか戦車」の鬼塚曹長がコミケに参加していたシーンで
後ろに描いてあったので、辛うじて知っていたビッグサイトの建物。
勿論来るのは始めてです。



ところが初めてが災いして、駐車場の表示を読み間違え、
慌てて右折車線に入った際、黄色の線をまたいでしまったらしく、
後ろにいたバイクに違反で捕まってしまいました。orz

後ろでせっせと反則切符を作成しているお巡りさんを
バックミラー越しに記念写真。



待っている間に前方の景色も記念写真。
反則点1点、罰金6000円也でございました。

・・・・おそらが・・・・きれいです。



気を取り直して会場に突入。
頂いた招待券はそのままネームタグに入れてもらい、入場券代わりにします。

業者対象なので「名刺をタグに入れて下さい」と言われましたが、

わたしは何度も言うように地球防衛協会の名刺を制作中。
出来ていたとしてもこの肩書きはホビーショーにあまり関係ないと思うので、
おとなしく名前だけを書いてそれを胸にぶら下げました。



1/440の大和と向こうは長門。

いずれもお値段は1万9千円でございます。
ちなみに本日はホビーショーなので、販売は行っておりません。



「ウォーターライン」というのは、喫水線から上の部分のモデルのこと。
たとえばこの「赤城」の甲板下の部分なども、実際の写真は
海面から見上げた角度しかないので、こういう細部を設計するのは
いろいろとご苦労があるのだそうです。



ここでいきなり「永遠の0」のテレビバージョンの宣伝。
映像の特撮でハセガワが協力したということで、コラボ企画があるようです。
宮部久蔵のフィギュア付き零戦52型の模型かな?



というわけで、宮部久蔵役の向井理が着用した衣装が飾ってありました。


スピットファイアー。




AV-8B ハリアーII。

飛行機のモデルはここまで大きいと、「粗い」という感じがします。



海外からの輸入モデルのコーナーにあったバイク。

後ろの皮の物入れの丁寧な造りにびっくり。
・・・これだけ欲しいなあ。(実は小さい物好き)



所々には組み立て前の部品現物が展示されていました。

「これ、自分で切り離すんですか」
「そうです(当たり前だろ)」
「こんな小さいのも?」
「そうです(当たり前だっつーの)」
「切り離すときに壊したりしないんですか」
「たまにそういうこともありますが、修理します」

部品切り離しの段階でわたしなら絶対壊すな。
そして、パーツが紛失して探しているうちに嫌になるな。
よしんば切り離し作業ができたとしても次に組み立て、色づけがあると・・。

はっきりいって、自分でこれをすることは、脅迫されでもしない限り
今生ではありえないと確信したエリス中尉でございました。



でも見るのは大好き(笑)

こういうモデルファンがいてもいいじゃないか。

ここには日米独英露以(←イスラエルのこと)の、
現役空軍機の代表選手が集められております。

日・・・F−2、Tー4ブルーインパルス
米・・・ストライクイーグル、ライトニング、グラウラー
独・・・ユーロファイタータイフーン
英・・・ユーロファイタータイフーン
露・・・フランカー
以・・・ファイティングファルコン

このような妥当な陣容となっております。



こういう企画も楽しいですね。

「撃墜王7人のパイロットフィギュアと愛機のセット」シリーズ。
たった7人の撃墜王にだれを選んだかという選択も含めて。



帝国海軍からはやはり零戦搭乗員の岩本徹三。

フィギュアがなかなか男前にできております。
こだわりがあったらしく、士官にしか許されなかった長髪を、
「実力者」ゆえ下士官なのに周りに認めさせていたそうです。
このとき、

「現在のパイロットがほとんど短髪なのはヘルメットで蒸れるからで、
この時代とはいえ長髪だったというのはよほどのこだわりかも」

という話が出ました。
そりゃまそうですが、この時代はヘルメットではなく皮の飛行帽だし、
地上ではともかく上空ではそんなに暑くなかったのでは・・。



イタリア代表、フランコ・ルッキーニ。
フォルゴーレを駆ったシチリアの猛将だそうです。
フィギュアのポーズがさすがはイタリア人。
(頭掻いていただけだったりして)



おなじみペロハチことP−38ライトニングのリチャード・ボング。




メッサーシュミットとドイツの撃墜王エーリッヒ・ハルトマン。

撃墜数352って、何じゃこりゃ。



当シリーズにはボーナスとして、「スターリングラードの白百合」

こと、リディア・リトヴァクのフィギュアもあります。



なぜかこれだけ完成品があったので接写してみました。

この大きさはせいぜい2センチくらい。
リトヴァクの乗機はありません。



三菱の極地戦闘機「雷電」。

赤松貞明も乗っていたという飛行機ですね。
今調べたら、台南空にも配備されていたのだそうです。



戦場漫画シリーズで「スタンレーの魔女」から、三菱一式陸攻。

「我が青春のアルカディア」のメッサーシュミットはこのとき
どこかに持っていかれてここにありませんでした。



ゲーム「エースコンバット」シリーズのシリーズ。



なぜこんなものが、と思いきや、意外と人気で、

改造派モデラーの間で熱い盛り上がりを見せているというニッサンのサニートラック。

もう、こういう世界を見せられると、「なぜ」という言葉も出てきません。

メーカーが主宰して購買者のための展示ショーのようなものを
最初は行うものだそうですが、すでにこの世界では
サニートラックモデル愛好家が自主的にそういう会を持っているそうです。



車高の高さとか、ホイールに特別バージョンを使うとか。

興味のない人から見ると「それがどうした」ですが・・・、



こういう縮小の段ボール箱を見ると、わたしにはその魅力が

とてもよくわかります。
これは、本物のロゴをどんどん縮小していってつくります。



これから発売されるモデルのお知らせはこのような

写真パネルで行われます。
広島県警にはコスモのパトカーがいたのか。

しかし、この柄を見て、先ほどパトバイに捕まったことを思い出し、
気持ちが暗くなるわたし。




P−3Cの後継ということでアメリカが購入しているP−A8ポセイドン。

オライオンの後継がポセイドンって?
オライオンはポセイドンの息子なんですが、順序が逆でないかい?

ところでP−1にはなぜ愛称がないのでしょうか。
この流れからいくと「ガイア」か「タイタン」が妥当ということになりますが。

それはともかく、P−8、MADがついていないとこのとき聞きました。
「これでどうやって潜水艦を探すつもりなんだ」状態だそうです。



これも発売予告、イスラエル空軍のコブラ。

コブラだからって機体にコブラを描く直球です。



アメリカ海兵隊仕様オスプレイ。




日本国陸上自衛隊仕様(予想)オスプレイ。




裏までは見られないので作れません。

このモデル業界の話で驚いたのは、現実に存在しない
(もう無くなってしまった)航空機や船のモデルを作るのに、
写真などから想像で図面を書き起こすということでした。

だから、見学することの出来ない部分は予想するしかないのです。
たとえば建造中で公開されていない船でもある程度外部から見えることもありますが、
見えていない反対側の舷はやはり「できない」のです。

「そういった取材が許されれば、棒を持っていきます」
「それは先にカメラを付けて差し入れるとか?」
(これを聞いたのはわたしではありません)
「いえ、スケールの為です」

 

ところで、冒頭のブラックバード、可愛くないですか?

これは、ハセガワ社の「たまごひこーき」シリーズ。
この世に存在する航空機を、全て無理矢理タマゴ型で表現しようという、
無茶な企画です。

しかし、このたまごひこーきが、可愛いのツボをキュンキュン刺激するの。

小さいと可愛い。丸いと可愛い。

このような人間の萌えのメカニズムを熟知した仕様に、
細胞レベルまで刺激されそうなこの商品。


マンガで8等身の主人公がいきなり3頭身になる、

とかいうデフォルメの延長のようなもので、マンガの世界を
実際に形にして、さらに商品にしてしまうという、恐るべき企画です。



トムキャット、ハリアー、ホーネット・・。
サンダーバーズもブルーエンジェルスも、たまご化すればこのとおり。



F−15イーグルも、過去現在のブルーインパルスも、
釣り上げられた小さなフグのようになってしまって・・・(T_T)


そういえば小さいとき父が釣りに行ってその釣果の中に
3センチくらいの小さなタコがあったのですが、見ているうちに
小さい→可愛い→可哀想になってきて号泣したことを思い出します。

「これはイイダコといって赤ちゃんじゃないのよ」
「どうせもう死んでるから」

いくら言っても収まらないので、両親はわたしにタコのご遺体を渡し、

「お墓を作ってやりなさい」

と庭に埋めさせました。
わたしは10センチくらいの石にマジックで
「たこちゃんのおはか」と書き、
懇ろに弔ってやったのです。

やっぱり子供って馬鹿なんですね。



たとえば左奥のコルセアの羽をご覧下さい。

どんなにタマゴ化しても、一目で見て原型がわかるように
デザインする、というのがデザイナーの腕の見せ所なのです。



萌えキャラ風の女の子を乗せることも出来ます。

どうもコクピットにはヘルメットだけ備え付けてますね。

ところで左奥のあんころ餅のような物体は何?



もうすぐ引退になる、日本で現存する最後のボーイング747。

戦闘機系より縮尺に無理があるので、異常なくらい可愛いです。

「いやっ、これかわいいですう~」
「ひゃあがわいい~欲しい~」
「これ欲しいなあ~難しいですか?」

すっかり目をお星様状態にして歳不相応の可愛いモードに突入。
しかしそのかいあって?たまごひこーきブラックバードかオスプレイ、
同行の方に作って頂けることになりました!

いやーぶりぶりしてみるもんだ。

ところで、Amazonでたまごひこーきシリーズを調べていたら
ハセガワではありませんが、

「ちび丸艦隊シリーズ 雪風」
「ちび丸ミリタリーシリーズ 10式戦車」

などというとんでもない商品があるのを知りました。

かわいい~!欲しい~!

・・もうええっちゅうの。