バッファロー軍事海事公園に展示されている、
ミサイル巡洋艦「リトルロック」内部を見学しています。
ミサイル巡洋艦「リトルロック」内部を見学しています。
この区域には、もう一つ特筆すべき施設があります。
それが冒頭写真のミサイルウォーヘッドハンドリングルーム、
弾頭取扱室です。
ミサイルルームを探訪した時にも紹介しましたが、タロスミサイルは、
用途に応じて通常弾頭と核弾頭を使い分けていました。
この区画では、そのどちらもが準備されていました。
画面の床に見える大きな穴は、弾頭の移動路であり、
弾頭はここを通ってこの下のマガジンに収納され、
また、そこから取り出してくることになります。
それが冒頭写真のミサイルウォーヘッドハンドリングルーム、
弾頭取扱室です。
ミサイルルームを探訪した時にも紹介しましたが、タロスミサイルは、
用途に応じて通常弾頭と核弾頭を使い分けていました。
この区画では、そのどちらもが準備されていました。
画面の床に見える大きな穴は、弾頭の移動路であり、
弾頭はここを通ってこの下のマガジンに収納され、
また、そこから取り出してくることになります。
左側にはロッカーや棚が並んでいますが、
今となっては何があったのかわかりません。
今となっては何があったのかわかりません。
「コミニュケーション・プラン」を記すCPO専用ボード。
CIC「使用中」「常時」「ラインメンバー」「AMPS」とありますが、
ちゃんと書かれているのはこれだけです。
一番左のRHSやCHなどの略語ですが、CHはおそらくチーフ、
つまり自分たちの持ち場を書き入れていたのかもしれません。
あと、SPAはおそらくスペシャリストの略で、
SPSは同じスペシャリストの中のスーパーバイザー(監督)です。
ちゃんと書かれているのはこれだけです。
一番左のRHSやCHなどの略語ですが、CHはおそらくチーフ、
つまり自分たちの持ち場を書き入れていたのかもしれません。
あと、SPAはおそらくスペシャリストの略で、
SPSは同じスペシャリストの中のスーパーバイザー(監督)です。
それより、ボードには後からここを訪れて、落書きを許された?
元乗組員のサインが目につきます。
B・キャメロン RDSN 1959−1962
元乗組員のサインが目につきます。
B・キャメロン RDSN 1959−1962
J・ティラ 1959-1963 RDSN
RDSNとはRADAMAN SEAMAN、つまりレーダー通信兵です。
ヘイズ OSS 66-69
OSSはオペレーションズスペシャリスト シーマン。
いずれにしても、展示艦になってからヴェテランが書いたものでしょう。
RDSNとはRADAMAN SEAMAN、つまりレーダー通信兵です。
ヘイズ OSS 66-69
OSSはオペレーションズスペシャリスト シーマン。
いずれにしても、展示艦になってからヴェテランが書いたものでしょう。
24時間時計と照準器が壁に備え付けられています。
これ見てあー今フネ傾いてるなー、って理解しろってか。
そんなこと体感でわかるような気がするんだけど。
これ見てあー今フネ傾いてるなー、って理解しろってか。
そんなこと体感でわかるような気がするんだけど。
赤い色・・ということはきっと消火設備。
Aqueous Film Forming Foam 水性発泡体
(AFFF)
AFFFは「AトリプルF」と発音します。
水と混合して可燃性液体火災に散布される消火剤であり、
油やガソリンに浮く泡の能力からライトウォーターとも呼ばれています。
(AFFF)
AFFFは「AトリプルF」と発音します。
水と混合して可燃性液体火災に散布される消火剤であり、
油やガソリンに浮く泡の能力からライトウォーターとも呼ばれています。
写真左側の棚のブルーのボトルには「ライトウォーター」の文字が見えます。
同じ消火剤として、プロテインフォームというのもがあります。
材料は天然タンパク質・・・実は動物の血液がベースです。
こちらは合成フォームと違い、生分解性という性質を持ちます。
材料は天然タンパク質・・・実は動物の血液がベースです。
こちらは合成フォームと違い、生分解性という性質を持ちます。
環境にやさしい・・・?
AFFFは、このプロテインフォームに取って代わるもので、
血液をベースとしたプロテインフォームとは異なり、
泡に空いた穴がひとりでに塞がり、再燃焼を防ぐ自己修復作用があります。
基本的に水ベースであり、アルキル硫酸ナトリウムなど、
炭化水素ベースの界面活性剤や、フッ素系界面活性剤が含まれていて、
残念ながら火を消した後は有毒な地下水汚染物質となります。
しかし不発弾やその他の物質を冷却し、爆発や燃焼を防ぐのにも効果的で、
軍艦内の戦略的な場所に数多く設置されています。
AFFFは、このプロテインフォームに取って代わるもので、
血液をベースとしたプロテインフォームとは異なり、
泡に空いた穴がひとりでに塞がり、再燃焼を防ぐ自己修復作用があります。
基本的に水ベースであり、アルキル硫酸ナトリウムなど、
炭化水素ベースの界面活性剤や、フッ素系界面活性剤が含まれていて、
残念ながら火を消した後は有毒な地下水汚染物質となります。
しかし不発弾やその他の物質を冷却し、爆発や燃焼を防ぐのにも効果的で、
軍艦内の戦略的な場所に数多く設置されています。
AFFF周辺の畳まれたホース。
エリア08というこの区域にCPOのギャレー(キッチン)があります。
下士官つまりE-7からE-9ランクのための調理室です。
繰り返しになりますが、このレートは
E-7 1等軍曹
E-8 曹長
E-9 上級曹長
E-9 最上級曹長
を意味します。
ちなみに彼らのお給料ですが、2024年現在のE-7ランクで、
$43,498.80 〜$78,188.40 (勤続26年)
$43,498.80 〜$78,188.40 (勤続26年)
=6.776.460.56円〜12.180.579.89円
これは基本給で、これに訓練手当て(ドリルペイ)、
危険手当て(ハザードペイ)、住宅手当などがつきます。
今は円安なので、ものすごい高給に見えますね。
これは基本給で、これに訓練手当て(ドリルペイ)、
危険手当て(ハザードペイ)、住宅手当などがつきます。
今は円安なので、ものすごい高給に見えますね。
危険手当ては月240ドル、訓練手当ては120ドル〜217ドルです。
ところでCPO専用のギャレーについて言及すると、国の彼我を問わず、
海軍というところは食事が美味しいと相場が決まっているので、
当然ここでもアメリカ規格でたいへん美味しいものが提供されてたはずです。
そして、曹長専用食堂のことをチーフズ・メスといい、そこで働いているか、
特別な許可がない限り、チーフ以外の立ち入りは禁止されていました。
クルーズ・メス(兵員用食堂)の手前には、
「リトルロック」の姉妹艦コーナーがあります。
ここにある説明ですが以下の通り。
「リトルロック」の姉妹艦コーナーがあります。
ここにある説明ですが以下の通り。
1950年代、「ガルベストン」級と「プロビデンス」級は、
「クリーブランド」級の改造を低コストで行うことを目的としていた。
これらの艦は、構造的には互いに似ており、
唯一の違いは搭載する誘導ミサイルの種類であった。
「リトルロック」は世界で最後の「クリーブランド」級巡洋艦であるため、
この区画は、他の改造「クリーブランド」級巡洋艦に捧げられている。
「ガルベストン」級巡洋艦
タロスミサイルシステム搭載
「クリーブランド」級の改造を低コストで行うことを目的としていた。
これらの艦は、構造的には互いに似ており、
唯一の違いは搭載する誘導ミサイルの種類であった。
「リトルロック」は世界で最後の「クリーブランド」級巡洋艦であるため、
この区画は、他の改造「クリーブランド」級巡洋艦に捧げられている。
「ガルベストン」級巡洋艦
タロスミサイルシステム搭載
USS「ガルベストン」
CL-93、1946年/CLG-3、1958-1973年
USS「リトルロック」
CL-92、1945~1949年/CLG-4、1960~1976年
USS「オクラホマシティ」
CL-91、1944~1947年/CLG-5、1960~1979年
「オクラホマシティ」の時鐘、写真、盾など。
「プロヴィデンス」級巡洋艦
テリア ミサイルシステム搭載
USS「プロビデンス」
CL-82、1945年-1949年 / CLG-6、1959年-1975年
USS「スプリングフィールド」
CL-66、1944~1950年/CLG-7、1960~1975年
USS「トピカ」
CL-67、1944~1949年/CLG-8、1960~1973年
USS「トピカ」
CL-67、1944~1949年/CLG-8、1960~1973年
ここにはいわゆる「改造クリーブランド級」グッズがあるそうですが、
見たところほとんどが「オクラホマシティ」のもののようです。
見たところほとんどが「オクラホマシティ」のもののようです。
野球のユニフォームですが、どこの艦でしょうね?
右下の「ライフ」表紙は、艦砲射撃を行っている「オクラホマシティ」です。
「オクラホマシティ」は、太平洋艦隊において、
初めてタロスミサイルの実戦発射に成功した艦となり、
横須賀を母港とする第7艦隊旗艦としてベトナム戦争に参加。
この写真は、1965年6月、ベトナム戦争における南シナ海で、
艦砲射撃真っ最中の「オクラホマシティ」の勇姿を捉えたものです。
続く。