風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

自分の本性(ネイチャー)

2007年09月04日 16時52分40秒 | エッセイ、随筆、小説








自分ではどうにもならないことと遭遇してしまう。

生きていると幾度か。

それもある日、突然に。






タイに来て、

まさか私は自分の本性や人生の鍵や足取りと向き合うことになるとは

想像だにしていない出来事だった。

機上で空や海や雲を眺めているときだけは平静を保ち、

その後、タイ到着後は自己嫌悪に陥っていた。

私は大切なものを置いてきたまま、

その大切なものは自分の人生と闘っている。

そして、私が傍にいなくても日本にいるという事実だけで、

救いになるのだと感受することがいくつもあった。







帰国できる流れでもあるため、

私はすぐさまキャンセル待ちの連絡を入れた。

何が大切であり、何を優先順位としているのか、

これから私がどの道を歩むのか、誰とは接点を持ち、誰とは持ち得ないのか、

その疑問や問いが向こうから自然にやってきたのだ。






私はこのホテルに滞在し、

一流とはなにか、を同時に思慮している。

それは金儲けに長けていることとは完全に相違している。

一流であるとは、

相手への配慮、言動、立ち振る舞い、会話、金の使い方までを

深い視点から見た上で判断できることであり、

有名無名関係なく、一流には一流が持つ輝きや煌きが放つ独自の風格がある。








このホテルはヨーロッパ系、

またはアジアでもインターナショナルに通じているビジネスマンが多いためか、

落ち着いた雰囲気と共に挨拶や会話のタイミングを熟知している。

それはお互いの滞在を敬い、有意義なものになるための儀式のようにも映る。








自分の本質(ネイチャー)はここに来ることで

私はビジョンとしてみることができた。

そしてすぐにでも帰国したい。

それが私であることを私が自覚した瞬間であり、

そのためにタイに来たのだろう。

















シャーマニズム・イニシエイト(加入)

2007年09月04日 14時17分41秒 | シャーマンズボディ







朝4時に目覚める。

しばしバンコクの朝、東側の空が白んでくる光景を眺め、

今日がはじまる瞬間を私は祈りを捧げるために費やしている。

5時からはじまるカフェで何杯ものコーヒーを飲み、

ボーイたちと他愛ない会話を楽しみ、

読みかけの本のページを開き、

それをめくり、気に止まる言葉をノートに記す。

そして、あなたを思う。






短い言葉だけが無機質に届く。

大丈夫、心配いらない、おやすみ、入院完了など。

けれど、あなたも私を思っているわ。

その中に、背景に隠された思いが痛いほど伝わってくるのだもの。

だから私は鼓動が高鳴ってしまい、

激しい動悸としてあなたとシンクロしているの。





自分に必要な力を与えられるため。

だから、一度、死を経験することによって、

あなたは以前にも増して十分に生きることができる。

そして、私も。





※神様(友人)、ありがとう。

 私はあなたの言葉に支えられ、そして、救われているわ。

 私がタイにいても、あなたとも結びついている。

 国境も時差もそのすべてなど関係ない世界で、私たちは生きている。

 いや、生かされているのね。

 ありがとう。