福岡県でご活躍されている助産師、内田美智子さんの講演会へ行ってきました。
お話の内容は、
今の子どもたちの、食生活のこと。
内田さんは、ティーンエイジャーの性の問題に関わっておられ、
望まぬセックス、望まぬ妊娠、そして中絶の相談や、処置を職務とされています。
思春期の子ども達の、心の問題、引きこもり、家庭内暴力、不登校などにも
携わっています。
そして、年々増加していくこの問題の原因をつきつめたところ、
「子どもの食」につながったと言います。
現代の食卓に並ぶ、食事は、
一昔前の「ごはん、味噌汁、焼き魚、おひたし、煮もの」という、バランスのとれた和食ではなくなり、
朝ごはん「なし」もしくは、「総菜パン」のみ
昼ごはん「おかし」「カップラーメン」「冷凍食品」「コンビニ弁当」のいずれか
晩ごはん「カップラーメン」「冷凍食品」「コンビニ弁当」「家族人数分用意されていない、魚やおかず、大皿料理」
これらは、何か問題のある特殊な家庭で繰り広げられる食卓ではなく、
ごくごく一般的な家庭での、普通の献立なのだそうです。
わたしは、お料理作ることが好きなので、
これらの写真を見せられた時、唖然としました。
わたし自身、あまり食品添加物が多い食卓は、身体が反応してしまい、具合が悪くなるので、
手抜きするときも、ままありますが、
できるだけ、台所で作る、自分の料理を食べてもらうよう努力しています。
内田さんはおっしゃいました。
「学校の授業で、いくら“命”の授業をしても、
家庭で、“命を粗末にするな”と言っても、
食卓に並ぶのが、コンビニ弁当で、
目の前でタバコをすぱすぱ吸われながら言われても、
親は、自分の命を大切にしてくれている、と感じるでしょうか?」と。。。
もっともなことだな、、、と感慨深く思いました。
食事は、命を作る場所
食卓は、あなたの命を尊重する輪
何かの命をいただき、自分の命を繋ぐ時間
そして、家族同士が、認め合う場所
そんなふうに思うわたし。
まともな食事を与えられなかった子どもは、
いつの日か問題を起こすようになるそうです
「どんな自分も、愛してほしい」
「こんな自分だけど、認めてほしい」
「生きていていい?死んだ方がいい?」
その、確認作業のために、問題を起こして、
親や大人たちに、気付かせるためのサインを出します
社会学的には、
「親でなくてもいい
たった一人の大人が
その子のことを認めてくれるだけで
その子はきちんと育つ」と言われているそうです
わたしは、やっぱり、そんな大人の一人になりたい、
そう決心したのでした