古窯址の名前となった沼、ブン ワット パーです。
ノッパカオ窯址の解説板には沼の土手近くに1号窯から5号窯の説明があるのですが痕跡すら見当たりません。
気がつくと沼で水草を採取している人がいました。聞くと「そこだ」と教えてくれるのですが、行き当たりません。見つからない旨を伝えると、舟を下り案内してくれました。
案内されたのはここです。ブン ワット パーに取り付けられた道路と畑の間に出来た幅5mほどの凹地の土手です。凹地は雨期の水がたまり池になっています。その土手に防水シートで覆われ埋め戻されている窯の一部が露呈しています。
納得です。埋め戻しておかなければ雨期には池の底に没してしまう場所です。
道路側から見た写真です。
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芸術局が発掘状態をユーチューブで公開しています。そこから画像にコピーしたので掲載しておきます。
1号窯です。全長9.4m、幅2.9mの大型の窯です。
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畑の中には耕作で掘り起こされた陶片があります。
何点か持ち帰りました。
鉄分を含んだ陶土で成形し化粧土を塗りつけ、型押しや線刻を施したよく焼き締まった陶片です。
印花文はスパンブリーのバン バン プーン窯と酷似しています。
陶片を比較検討してみようと翌週スパンブリーに出かけてきました。(次回記載予定)
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下は10年前にバン バン プーン古窯の物原で拾った陶片です。よく似ている印花文と波文を添えておきます。