蝶々を追いかけていると日本では見かけない珍しい昆虫にも出会います。
その中で一番気に入っているのがビワハゴロモという蝉の近い親戚です。
彼らがいる所は大きな木の下の方で、キャンプ場などの人の集まる近くの川沿いでよく見かけます。
いつも大勢かペアで数ヶ月は同じ木に住み着きます(生涯同じ木に住み着くのかもしれません)。人が近づいても飛び去ることはまれで、横歩きしながら木の裏へ回ろうとするのですが、逆から先回りすると慌てて来た方へ逃げます。
外観は結構派手で多様な模様がありますが、後翅も原色で青色、黄色と鮮やかです。後翅を撮りたくて、少し驚かせて飛んでもらうのですが、暗い熱帯雨林の中ですからまだ成功した写真がありません。
カレンテングビワハゴロモ (Red-nosed Lanternfly)
Pyrops karenius (25~35mm)
撮影:ケーンクラチャン国立公園
和名不明 (Yellow-spot Blue Lanternfly)
Saiva gemmata (15~20mm)
撮影:ケーンクラチャン国立公園、カオヤイ国立公園
和名不明 (Yellow and Red Horned Lannternfly)
Pyrops ducalis (25~35mm)
撮影:カオヤイ国立公園
同定不能(翅模様が同じ菊小紋をちりばめたPyrops oculata と言う種がいますが、鼻が朱色です。本種は同定でしませんでした。) (25~35mm)
撮影:パンシダー国立公園
和名不明 (ddark-horned Lanternfly)
Pyrops spinolae (25~35mm)
撮影:ケーンクラチャン国立公園
フチドリヒメハゴロモ (Stick-horned Lantenfly)
Kalidasa nigromaculata (20~30mm)
撮影:サムラーン国立公園
キシタハゴロモの一種 (Hornless Lantenfly)
Aphaena consimilis または Aphaena dissimilis (20~30mm)
撮影:パンシダー国立公園
和名不明 (Red-based Angus Lanternfly)
Penthicodes variegata (25~35mm)
撮影:パンシダー国立公園
▢おまけです。
次はヨコバイやセミの親戚でオウシツノゼミです。雄牛のような角をもった10mmくらいの小さな昆虫です。中南米にはもっと奇異な角を持ったツノゼミがいるようですが、タイで出会えたのはこの一種だけです。
一番下はツノゼミの幼虫ですが、彼らは頭同士を突合わせて木の棘か新芽になりきって身を守っています。彼らの周りを徘徊するアリはかれらの排泄物を貰っています。
オウシツノゼミ (Horned Treehopper)
Leptocentrus taurus (8~12mm)
撮影:サムットプラカーン
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