の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ソンクラーン旅行記 (2)

2013年08月13日 | スコータイ
三重城壁に囲まれたスコータイ遺跡に着きました。歴史公園へ南入場口から入り時計回りで、まずクメール寺院の「ワット・シー・サワイ」へ行きます。
スコータイやサワンカロークは13世紀中頃まではクメールの支配下にありました。徐々に人口が増加し、力をつけたタイ人の族長がスコータイとサワンカロークを攻撃、占拠しスコータイ王国を成立させました。約50年でタイ中部を統治、クメールは衰退していて反撃する力もなかったようです。第三代国王ラームカムヘーン時代に最大の版図となりました。しかし、スコータイ王朝も約100年で南方に台頭した新興勢力アユタヤに敗北しました。





ワット・シー・サワイです。
13世紀以前のクメール統治時代にヒンドゥー寺院として建立されましたが、スコータイ時代に仏教寺院に改められました。
遠くから眺めるとタケノコが芽を出したような三基の祠塔が並んだ小ぶりな寺院です。タイ中部のクメール寺院はラテライトの骨格の上に漆喰で装飾されていますが、この祠塔は煉瓦が多用されていますし、漆喰装飾の保存状態もかなり良いです。



ワット・トラパン・ングンです。
ワット・マハータートの西に大きな池があり、その西岸にあってスコータイ様式といわれる頂部がハスの蕾のように膨らんだ仏塔が建っています。



スコータイ独自の仏像様式が確立されました。顔は面長で、女性的な容姿で特に頭頂にレークカオタイと呼ばれる火炎状の髷を有するようになりました。遊行仏もスコータイ様式が生んだ仏像です。

ワット・マハータートです。
城壁のほぼ中央に建立されているスコータイ時代の王室寺院です。
中心にスコータイ様式の仏塔があって、周りにはラテライトのクメール様式の仏塔があります。他にもハリプンチャイ様式の仏塔等、184の様式の異なる建造物があります。
スコータイ時代の碑文が数多く発掘されていて、その中にワット・マハータート建立のとき「周辺から古代の壊れた石仏像を集めて回廊に安置した」と記されているそうです。スコータイ時代の古代遺跡とは6世紀頃から栄えていたモン人の王国でしょうか。

ハリプンチャイ様式の仏塔ですが壁龕の仏像は残っていません。









午後6時、陽が西にかたむき空が茜色に染まってきました。4月だというのに雲がやや厚く、きれいな夕陽にはなりませんでした。

近くでタイ人の女性グループが夕陽の写真を撮影していました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿