クメールの丸瓶です。頸と底近くに凸線をめぐらし、口部から頸部の凸線までを灰釉、胴部に褐釉を掛け分けています。褐釉の肩部には線刻を数条めぐらし、さらに波文を刻んでおり、クメールの壷で紹介掛分壷と同じ意匠です。胎土は黒みを帯びた陶土が用いられています。
口径5.3cm、胴径11.1cm、底径5.5cm、高さ12.9cmの小瓶です。11世紀から12世紀のブリラム窯産です。
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褐釉の蓋付き壷です。
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シーサケットのクメール遺跡近くの工事現場に転がっていたバラスター壷と呼ばれる壷の底部です。11世紀から12世紀にブリラムで大量に生産されています。
底面に角穴があります。焼成前に開けられた穴ですが、シーサチャナライの焼き締め壷にも水抜き穴を開けた骨壺をよく見かけます。クメールから伝わった技法のようです。
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バラスター壷の破片です。
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ブリラムのクメール遺跡に散乱していた陶片です。
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