の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

コラートのクメール遺跡

2014年02月06日 | ナコーン・ラーチャシーマ

■宿泊した「シーマー・ターニー・ホテル」は市街中心からやや外れた西方にあります。ナコーン・ラーチャーシーマーはピーマイ遺跡を筆頭にたくさんのクメール遺跡が残っています。しかし、ピーマイ遺跡を除いては何れも荒廃して保存状態が悪く、訪れる人もまれなようです。
バンコクへ戻る途中、市街からは国道2号線を西へ30km程進んだところを北側に数キロ入って行くとスーン・ヌーン遺跡群があるので寄ってみます。

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■「プラサート・ムアン・ケーク」10世紀に建立されたクメール寺院です。
北向き寺院で、祠塔、経蔵2棟、回廊、外壁、濠、2棟の煉瓦棟から成っています。
壊れた「横たわるヴィシュヌ神」のまぐさ石がコンクリートで補修して使われていますが、他にもたくさん発掘されて、ピマーイ博物館に展示されています。
寺院北側から見た外観です。

特徴のある砂岩の柱が立っています。



連子窓のある回廊です。





精緻な彫刻が施された八角柱の付柱です。



まぐさ石は大蛇アナンタに横たわるヴィシュヌ神と妻のラクシュミー(仏教では吉祥天)です。本来ヴィシュヌ神の臍からのびた蓮華の上にブラフマーが座っているのですが逸失しているようです。

シヴァ神の象徴で男根を表すリンガを支えるヨニです。リンガは無くなっています。

寺院北側にある煉瓦積みの基壇です。

煉瓦積み基壇の上です。やはりヨニが安置されています。

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■「プラサート・ムアン・クー」10世紀建立の初期クメール様式のシヴァ神殿跡です。煉瓦と砂岩の基壇、砂岩の門柱が残っています。
北西の位置から全体を見ています。







主祠堂の上に祀られているリンガを支えたヨニです。

主祠堂から見て右側の遺構です。

主祠堂から見て左側の遺構でヨニが置かれています。
いずれの煉瓦も新しいものを使って修復していますが、創建時の状態に復元しているかは非常に疑わしいです。

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■「プラサート・ムアン・カオ」13世紀建立の施療院。ラテライトと砂岩によって東向きに建てられています。

塔門は砂岩を積み上げています。





主祠堂はラテライトが使用されています。

北側には整備され砂岩で囲まれたバライがあります。

バライの横に主祠堂の頭頂部が仮組して置かれています。

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■「ムアン・セーマー」スーン・ヌーンの北に環濠に囲まれた3X4kmのドヴァラヴァディー時代の遺構や、クメール時代の寺院遺跡があります。
出土したダヴァラヴァディー様式の遺物から、7、8世紀にモン族によって都市国家が建設されたと推定されています。「ボー・イーカー」聖池からは、ムアン・セーマーを統治した「シー・チャナサ」と868年を示す石碑、また、クメール王「ジャヤヴァルマン5世」(統治968年~1001年)の名前の彫られた石碑が発掘されています。
現在は煉瓦積みの寺院基壇、聖池、環濠跡がある荒廃した土地です。
手前は埋まりかけた池または堀です。



クメール時代のシヴァ神殿です。奥の壇上にあるのはヨニです。

ここにもヨニです。









六角の塔跡という説明があります。



結界石でしょうか、とにかくあちこちに崩れた基壇などの遺跡が残っていて全て紹介できません。

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■「ワット・タマチャク・セマラム」、「ムアン・セーマー」の西側にあって、ドヴァラヴァディー時代の7世紀から8世紀に建立された13.3mの砂岩でできた寝仏が祀られています。








参拝の人が金箔を貼り付けていきますが、元来は漆喰が塗り重ねられてた仏像だったのでしょう。

後ろに回ってみました。

結界石です。



猫も気持ちよさそうに寝ています。

奉納された黄色い布の掛かっていない寝仏を掲載しておきます。


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